株式会社Another works代表 / 日経COMEMO KOLの大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しています。
仕事で上手くいかず、月曜日が憂鬱に…
年度末を迎え、新年度を迎える現在。新たな始まりに心を躍らせる人がいる一方、仕事で悩んでいたり、上手くいかずモヤモヤしている方も多くいらっしゃることでしょう。今回は、日々の憂鬱との向き合い方をテーマに、メンタル術についてお話しします。
映画から学ぶ、希望の見つけ方
私が大切にしている言葉の一つに、映画「ダークナイト」に登場する「夜明け前が一番暗い」というセリフがあります。
経営していると日々辛いことの連続です。重要な商談がうまくいかなかったり、仲間になって欲しい人材とご縁を結べなかったりすることもあります。しかし、困難な事象に立ち向かうたびにこの言葉を思い出し、今が”夜明け前”であると考えるようにしています。
苦しい状況が終わりかけの時期が最も厳しいのです。しかし、困難な状況であっても、希望を捨てなければ必ず夜明けは訪れます。毎日が辛くとも、今が夜明け前だと思い、ただひたすら夜明けを待って前進するほかありません。この考え方はビジネスに限らずメンタルを保つ上で非常に重要だと考えています。
嫉妬は成功への近道?
仕事で悩むとき、誰かの成功に嫉妬したことはありませんか?身近な同期の活躍に嫉妬したり、結果を出し続ける後輩を見て嫉妬を感じたり、誰しも一度は抱いたことのある感情だと思います。そして嫉妬している自分が嫌いになり、負のループに陥ってはいないでしょうか?
しかし、嫉妬は決して悪い感情ではありません。むしろ、あなたがその成功に近づいている証なのです。
あなたは大谷翔平選手やイーロン・マスク氏に嫉妬したことがあるでしょうか?答えは否でしょう。自分がその領域に到達できないと無意識に感じている傑出した人物には嫉妬という感情は抱きません。つまり、身近な成功にこそ人は嫉妬するものです。到達できると思っているからこそ嫉妬するのです。あとはその人に追いつけばよいだけです。
問題は、その成功に嫉妬して終わるか、それよりも先にある成功のための差分をどう埋めていくかです。この努力ができるかどうかで結果が変わってきます。嫉妬は決して悪いものではありません。嫉妬してもよいのです。ただし、その嫉妬先の相手が掴んだ成功に、今の自分に足りていないものを補う作業をすることが重要です。
99.9%の心配は無駄?
「人を動かす」の著者デール・カーネギーが残した言葉に、「あなたが悩んでいることの99.9%は実際に起きない」というものがあります。つまり、起こりもしないことを心配しているのです。
しかし、考えないでよいわけではありません。考えることが重要なのです。考えるからこそ万が一その0.1%のことが起きたとしても、何とかすることができる上に、常にリスクヘッジに繋がります。
経営していると不安なことばかりです。例えば、競合他社が同じことをしてきたらどうしようか、プロダクトに致命的なバグが見つかったらどうしようか、ハッキングされてユーザーデータが流出したらどうしようか、など不安はつきません。しかし、これらの99.9%は実際には起こっていません。ただし、起こると想定して考えることで、経営の打ち手が数多く生まれてくるのです。
最強の処方箋は意外な〇〇?!
少し疲れたと感じること、それは誰にもあるものです。そんなとき私が考える最強の処方箋は睡眠です。
睡眠不足になると、コルチゾールというストレスホルモンが増加します。睡眠不足だけでも、ストレスホルモンが徐々に増加していくのです。慢性的に続くだけでも何をしても不安を感じたり、何をしてもイライラしたりと、疲れを憂鬱に変え、徐々に増幅させてしまうのです。
だからこそ休むことが大切です。日経電子版でも現役プロサッカー選手の三浦知良選手が「ストレスと戦う人へ」というタイトルでメッセージを残しています。その中には、”休みたいときは「休む」と主張する”ことの大切さが書かれています。焦っているときほど休むこと、まずは睡眠を取ることを意識してみてください。
過去の悩み、記憶にありますか?
皆さんは、1ヶ月前の悩みを覚えていますか?おそらく記憶にないのではないでしょうか。しかし1ヶ月前、何かしらに悩んでいたはずです。
つまり、過去の悩みは意外と記憶に残らず、大抵のことは解決されているということです。時間が解決してくれるというのはあながち嘘ではありません。辛いときや悩んでいるときは、人間は何かしら解決策を見出すものです。
もちろん、1ヶ月や半年、1年経っても癒えない辛さもあります。だからこそ、悩んでいる人の気持ちも理解しようと努め、皆さんの辛さや悩みにも寄り添いたいと考えています。
ただ、少しでも気持ちが楽になるのであれば、この言葉を心に留めていただきたいのです。過去の悩みは意外と記憶に残らない。大抵のことは解決していると、自分に自信を持って欲しいです。困難を喜べる、困難を歓迎できる。「辛いこと、ありがとうございます。待っていました」と言えるような人間になれば、強くなれるのではないでしょうか。
困難は誰にでもあります。しかし、それを乗り越えた先にある成長や個性を楽しみにしながら、共に前進していけたらと思います。皆さんの挑戦を応援しています!