自治体複業アワード2025、大賞とマーケティング・DXなど5部門の受賞プロジェクトを発表!自治体複業を通して地域課題の解決に挑戦した取り組みを表彰
複業したい個人と企業や自治体を繋ぐ、総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another works(所在地:東京都港区、代表取締役:大林尚朝、以下「Another works」)は、2025年5月23日(金)に自治体複業を通して地域課題の解決に挑戦したプロジェクトを表彰する「自治体複業アワード2025」の授賞式を開催したことをお知らせいたします。
■自治体複業アワードとは
自治体複業アワードは、自治体での複業人材の活用促進を目指しAnother worksが今年から新たに開催するものです。インパクト・新規性・共創性・持続可能性の観点から、自治体複業を通して地域課題の解決に挑戦したプロジェクトを表彰いたします。「地元や縁のある地域に貢献したい」「複業人材の力を借りてより良い行政サービスを届けたい」といった複業人材や自治体職員の”挑戦”を応援し続ける存在でありたいと考え自治体複業アワードを開催いたしました。
■自治体複業アワード2025 受賞プロジェクト
当社は、2020年10月より自治体と専門的なスキルを持つ複業人材とのマッチングを支援しています。これまで累計220自治体以上に導入され、自治体への登用数は600名を超えています。今回の自治体複業アワードでは、これまでの取り組みの中から5件のプロジェクトを表彰いたしました。
◉大賞/デザイン部門賞
左から鳥取県日野郡江府町 藤原氏、複業アドバイザー 豊田氏、株式会社官民連携事業研究所 代表取締役 鷲見氏
プロジェクト名
コミュニティ・パーク「保育園らしくない保育園」
受賞者
鳥取県日野郡江府町 複業アドバイザー 豊田 啓道 氏
プロジェクト概要
鳥取県日野郡江府町では、少子高齢化や保育環境の老朽化という課題に対し、2023年に公園と保育園を融合するコミュニティ・パーク「保育園らしくない保育園」プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトでは、町民との意見交換を重ねる中で、多様な人との繋がりを通して、様々な価値観や考え方に触れ、社会で生き抜く力を育ててほしいという想いを込めて「多様性が府を成し、育む社会性」というコンセプトを導き出し、施設や体験のデザイン開発を行いました。
現在は、2027年の開園(予定)を目指し、公園と保育園が融合した、日本一の多世代が集う新しいコミュニティ・パークを目標に、設計や運営準備を進めています。
◉マーケティング部門
左から複業アドバイザー 白尾氏、株式会社Another works 代表取締役 大林
プロジェクト名
イカキング経済効果算出プロジェクト
受賞者
石川県能登町 複業アドバイザー 白尾 敏朗 氏
プロジェクト概要
新型コロナ対策の交付金およそ2500万円を充てて建造されたイカのモニュメントの効果を算出しました。
完成当時賛否があった施策に対して、①定量的な効果を算出し②今後の追加施策の初期検討を行いました。
◉業務改善・DX部門賞
左から福岡県大刀洗町 渡邊氏、複業アドバイザー 吉弘氏、奈良県三宅町長 森⽥氏
プロジェクト名
電子決裁システム導入検討プロジェクト
受賞者
福岡県大刀洗町 複業アドバイザー 吉弘 仁 氏
プロジェクト概要
電子決裁システムの導入により行政文書のデータ化は進むものの、ペーパーレス化を推進するには、導入前の業務フロー整理や運用の把握が重要です。
大刀洗町様では、導入に先立ち「実態調査」と「書類量調査」を実施し、課題を特定。データ化が難しい手続きや職員が紙の利用を希望する業務の抽出、電子決裁システムの活用が困難なフローを事前に把握し、対応策を検討しました。
文書管理の目標を「検索性と情報共有の向上」とし、文書管理マニュアルとDX推進ロードマップの作成に取り組みました。令和8年度の電子決裁システム導入に向け、全庁的な文書管理(紙・データ)の向上を進めていきます。
◉広報・PR部門賞
左から奈良県宇陀市 林氏・甲賀氏、複業アドバイザー 山田氏、奈良県三宅町長 森⽥氏
プロジェクト名
留学事業を軸とするメディア配信強化プロジェクト
受賞者
奈良県宇陀市 複業アドバイザー 山田みかん 氏
プロジェクト概要
奈良県宇陀市が取り組む「エストニアとの交流による人材育成事業」のPRを中心に、市の情報発信に関してアドバイス。
これまで無かった市のプレスリリースのひな型を作成したほか、広報誌などの資料作成力を向上させる「文章の書き方講座」を実施し、参加した職員から高評価をいただいた。
プロジェクト期間中の留学事業等に関する総取材数は15件と、プロジェクト前に比べて大幅に増えた。半年間の支援で市の広報力が強化され、プロジェクト終了後も取材依頼が増えたほか記者とのコミュニケーションが活発になった。
◉人事・働き方部門賞
左から三重県桑名市 安達氏・亀永氏、複業アドバイザー 長岐氏、株式会社官民連携事業研究所 代表取締役 鷲見氏
プロジェクト名
選考辞退率38%→11%!持続可能なCX採用プロジェクト
受賞者
三重県桑名市 複業アドバイザー 長岐 知弥 氏
プロジェクト概要
選考辞退率38%という課題に直面した桑名市役所にて、アドバイザーとして参画し、候補者体験(CX)を起点に採用プロセスを再構築しました。
説明会による情報開示、カジュアル面談による相互理解、選考スピードの改善を実施し、辞退率は11%まで改善。追加コストゼロかつ現場主導で実現したことに加え、仕組み化にも成功しました。