こんにちは、ドクターメイトの宮原です!
ドクターメイトは、いつでも介護関係者のそばに医療がある安心をお届けするため、日中医療相談、夜間のオンコール代行サービスのほか、介護スタッフ向けの教育支援ツールを提供している会社です。
今回ご紹介するのは、病棟勤務のほか、自由診療のクリニックやコロナ関連の仕事など、看護師としての幅広い経験を積んできた、名古屋在住の田邊友美さんです。現在はワークライフバランスを大切に、オンコールナースとして働いています。
ドクターメイトの「持続可能な介護のしくみを創る」というvisionに共感して、オンコールナースとしてジョインした田邊さん。彼女がオンコールナースとして働く中で感じているやりがいとは?今後の目標は?詳しいお話を伺っていきます!
目指したのは、専門性よりもオールマイティな看護師
簡単に自己紹介をお願いします!
田邊友美です。名古屋市に夫と二人で暮らしています。
名古屋は日本の真ん中に位置しているので、西にも東にも移動しやすいのが良い所です。
あと、名古屋の魅力といえば「なごやめし」。私の一番のおすすめは、ひつまぶしです。1杯目はそのまま、2杯目は薬味のネギや海苔、わさびを乗せて、3杯目は出汁をかけてお茶漬けにして食べるのですが、それぞれに違った良さがあって、一度に何種類もの美味しさが楽しめます。
この他にも味噌カツ、手羽先、小倉トーストなど、名古屋独自の食文化があり、どれもとても美味しいのでぜひ食べてみてください!
どうして看護師の道に進んだのですか?
看護師だった母の働く姿を小さい頃から見ていたので、進路を考える時にその他の選択肢をあまり考えずに「自分も看護師になるんだ」という感じで。専門学校に進んで看護師になりました。資格を持って働く女性の強さへの憧れもありましたね。
母は、仕事以外でも近所の方々から頼られていて、ちょっとしたよろず相談や、軽い怪我なら手当てしてあげたりしていたんです。そういうのを見て、すごくいいなと思っていたのも、看護師を目指すきっかけとなりました。
看護師としてこれまでのキャリアを教えてください!
最初の10数年間は病棟勤務でした。私は、一つの分野を極めるよりもオールマイティに対応できる看護師になりたいと思っていたので、病棟時代には、急性期から終末期、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い分野を経験させてもらいました。
その後、自由診療のクリニックやコロナ関連の仕事などに関わってきました。
どの看護の現場でも、チーム医療が非常に重要だと学びました。看護師一人ではできないことも、様々な職種の方々とチームで動き、それぞれの役割をカバーし合うことで、より充実したケアが提供できると思っています。
病棟勤務時代、特にやりがいを感じたのはどんなときでしたか?
臨床の終盤は、緩和ケア病棟に長く勤務していたんですが、そこでの終末期の患者さんとのやりとりを通して、看護師の仕事は命を救うことだけでなく、患者さんが死を迎えるに当たって穏やかに終末を迎えられるよう支えることも大事な仕事だなと思えるようになりました。
長く関わっていた患者さんで死をある程度受容されている方がいて、「天国ってどういうところかな」と聞かれ、何て答えたらいいのか悩みながら「お子さんも旦那さんも帰ってこないから、きっと天国はいいところなんだよ」と声をかけたんです。
しばらくしてその方は亡くなったんですが、主治医から「おかげで安心して天国に行けるわ、と言ってたよ」と聞き、患者さんが安心して旅立てるよう、患者さんの心に寄り添うことも看護師の大切な仕事なんだと。
看護師としての新たなやりがいに目覚めた出来事でした。
「持続可能な介護のしくみを創る」visionに強く共感!
ドクターメイトへのジョインのきっかけは?
病棟勤務のあと、自由診療のクリニックやコロナ関連の仕事などを経験して、医療アクセスなど、今までは疑問に思わなかった日本の医療システムの課題を痛感するようになりました。
超高齢化社会で災害が多い日本において、この医療課題の多さはどうなんだろう、日本の医療はどうなるんだろうと自分ごととして考えるようになりました。
また、コロナ禍をきっかけに自身の生活観や仕事観も変化し、仕事のペースを少し落としながらも自分の経験を生かせる仕事を探していました。
そんなとき、たまたまドクターメイトのホームページを見つけて、visionである「持続可能な介護のしくみを創る」という考え方に強く共感して、これまでの私の経験を活かせる場所がここにあるかもしれない!とビビっと直感的に感じ、深夜にもかかわらず飛び起きてすぐに応募してしまいました(笑)。
ジョインにあたって不安はありませんでしたか?![]()
正直、完全リモートワークという働き方がどのようなものなのか、最初は不安もありました。リモートワークは黙々と自分の仕事をこなすイメージでしたが、実際に働いてみると、ドクターメイトはチームワークをとても大切にしているなと実感しています。
チャットツールやバーチャルオフィスを活用して他のメンバーの動きを感じられたり、一つ一つの対応について丁寧にフィードバックをもらえたりするので、とても働きやすい環境だなと思っています。
研修制度もしっかりしていて助かりました。最初は顔が見えない状況でのコミュニケーションに不安があったのですが、研修担当者が丁寧にフィードバックしてくださったり、「ここ、みんな困るところなんですよ」と他の参加者も同じように戸惑っていることを説明してくださったりして、安心して研修を終えることができました。
実務に入ってみて、研修の重要性を改めて実感しています。研修期間が丁寧に設けられていたおかげで、安心して働くことができています。
オンコールのコミュニケーションで工夫していることは?
臨床のときも介護職員さんと関わることがあり、看護師と介護職員の視点の違いを感じていましたが、電話でのオンコール対応なので、どこまで理解が歩み寄れているのか……日々難しさを感じてはいます。でも、ドクターメイトはマニュアルがしっかりしているので、それを遵守しつつ、電話の向こうの現場の状況や忙しさを想像しながら、どんな風に伝えたら相手に伝わりやすいかな、と常に工夫しています。
こちらが聞きたいことを一方的に聞くのではなく、電話の向こうにいる相手が慌てていたら気持ちを汲んで、答えやすいような質問の仕方を心がけたり。相手の気持ちに寄り添い、安心してもらう対応を大切にしています。
日ごろ利用者さんを見ているスタッフさんが「いつもと違う」と感じる些細なサインや何気ない話の中にヒントがあることも多いので、そこは丁寧に拾うようにしています。
実際、患者さんが目の前にいない状況で、電話でトリアージを行うのは簡単ではありません。電話だけで情報収集をする難しさや、介護職員さんとの重症度の認識の違いを感じることもあります。そのような場合は、ドクターへの相談や、一緒にシフトに入っているメンバーに相談などを積極的にして、客観的な事実に基づいて判断するように努めています。
割と看護師業界は体育会系なところが多いのですが、ドクターメイトの職場環境にはお互いの考えを尊重する雰囲気があります。バーチャルオフィスでも相談しやすいし、ドクターも皆さん親身に相談に乗ってくれます。そういう環境の中で、私も自然とポジティブな声かけやフィードバックを心がけたり、相手の意見を否定せず自分の意見を伝えたりするよりもまずは相手の考えを聞こうという姿勢が当たり前になりました。
最近は誰かをサポートさせてもらうことも多いので、コミュニケーションが円滑になるような声がけを意識しています。
医療相談において、「人が聞くこと」の重要性を日々実感しています。夜中に電話をくれる介護職員の方の不安な気持ちを受け止め、共感しながら対応すること、人が行うことにこそ意義があるのではと思います。
医療相談にAIが答えたら早くて正確そうですが、それでは医療相談のもたらす満足感・安心感が得られないのでは。オンコールナースは、実はAIに代替できそうでできない、人が行うからこその価値のある仕事だと誇りを持っています。
自分の生活をゆっくり楽しめる、ライフワークバランスを実現
現在はどのように働かれているのですか?![]()
現在はドクターメイトのオンコールナースの仕事のみ、大体1日5時間程度のシフトで入ることが多いです。在宅ワークのため、自分の生活をゆっくりと過ごす余裕を持てています。
仕事観が変化したこともあり、現在の働き方にとても満足しています。
オンコールナースを始めて、看護師のキャリアだけでなく、人生そのものが豊かになったと感じています。以前は、1日8時間以上働いて、通勤時間も含めると1日の半分以上が仕事で……。仕事に追われる日々でした。
今は自分の生活を大切に、趣味のベランダガーデニングで新芽が出ていたり、冷蔵庫の食材を余らせずに使い切れたりという、身の回りの小さな幸せを感じられるようになりました。以前は目を向ける余裕もなかったです。
「自分の生活の中に自然に仕事がある」というような感覚で働くことができていて、このスタイルが自分に合っていると感じています。
これからの目標を聞かせてください!
入職して1年が経ち、これからはマニュアル通りの対応だけでなく、その状況で本当に必要な情報を考え、効率と精度を両立させたトリアージができるようになることを目標にしたいと思います。
日々の振り返りやフィードバック、時には過去の自分の音声を聞き返すことで、電話でのヒアリングスキルが少しずつ向上しているという手応えも感じています。昔の音声を聞き返すと「もっとこうできたな」と反省することもあり、重ねてきたことが身になっていると実感します。また、自分自身がかつて迷ったこと、その時の乗り越え方などを後輩の指導に活かせるようにしていきたいです。自分が経験したからこそ共感できる部分、実感がこもった実践的なアドバイスができると思っています。
最後に、読んでくださっている方へメッセージをお願いします!
完全リモートワークという働き方に不安を感じる方もいるかもしれませんが、ドクターメイトには様々な経験やバックグラウンドを持つ素晴らしい仲間がたくさんいます。お互いの得意不得意をカバーし合える、良いチームワークがあります。
ドクターメイトのvisionである「持続可能な介護のしくみを創る」ことは、すぐに達成できる簡単なことではありません。でも、オンコールナースだけでなく、ドクターやシステム開発に携わる方々など、皆でチームワークを持ってこの大きな目標に向かって働いています。
アフリカの諺に「早く行きたいなら1人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」という言葉があります。まさにドクターメイトにぴったりの言葉だなと思って。もし、私のように、少しでも興味を持ったり、「やってみたいかも」と直感的に感じた方がいましたら、ぜひチャレンジしてほしいなと思います!