当グループの社会保険労務士法人では、給与計算・労務手続きの代行に加え、労務のデジタル化支援(労務DX)や一般的な社労士業務に留まらない組織・人事コンサルティング業務の提供をおこなっています。グループの中でも驚異的なスピードで事業拡大しています。
その社労士法人に2023年4月よりインターンとして入社し、24年4月に新卒入社した石川さんにインタビュー。新卒入社の背景やその後の成長について聞きました。
石川さん、本日はよろしくお願いします。新卒で社労士法人に就職されるのは珍しいと思いますが、きっかけは何だったのでしょうか。
石川:もともと商業高校に通っていて、授業内容が簿記やIT・システム系の比率が高かったので、将来資格を持って働くことができたらいいなって思っていました。実際に簿記を勉強していくなかで税理士・公認会計士という「士業」の仕事の存在を知り、面白そうだなと思い、大学は経済学部 経営情報学科に進学しました。
商業高校に進学したということは昔から簿記や会計に興味を持っていたのですか?
石川:いわゆる5教科ってあるじゃないですか。その辺りの勉強があまり好きじゃなくて(笑)。逆にその技術や美術のように手を動かして自分が作業して成果がもらえる教科の勉強が好きだったんです。また、商業高校に行ったら自分の知識として将来役に立つものが得られるんじゃないかなって考えたのと、資格が取れるっていうところで、進学校に行って勉強するよりは自分の将来がより明確になるんじゃないかなと思って商業高校への進学を目指しました。
高校時代に日商簿記2級やITパスポートを取得できたので、「商業科に進学して良かった」と思っています。
高校の時に日商簿記2級とITパスポートを取得していたんですね。それにしても、新卒で社労士法人での就職を目指すというのはかなり珍しいですよね。
石川:そうですね。そもそも新卒採用をおこなっていない事務所が多いというのもありますし、行っていたとしても大学生のうちに社労士試験に合格していることが条件というところもあります。弊社の場合、新卒採用を行っていて、資格を取得していなくても社労士法人で働けるというところがマッチして、まずはインターンの選考に応募しました。
実は、学生時代に社労士試験を2回受験していまして、資格の勉強を優先していたため就活に全く力を入れてませんでした。就活を「さすがにやらなきゃな」って思っていた時に見つけたのが弊社のインターンだったんです。社労士法人での新卒向けの求人で、しかもインターンを開催しているっていうのが珍しく、「インターンに応募してみて違うなって思ったら普通に就活をしよう」といった気持ちでインターンに応募しました(笑)
結果的には入社を決めたんですね?
石川:はい。インターンを通して職場の人たちの人柄の良さだったりとか自分が学べる領域とか、社労士試験で勉強した以外のことも体験したり学ぶことができ、「ここで働きたい」と思って本選考に進みました。
具体的にはどういった部分を魅力に感じたのでしょうか?
石川:それまでテキスト上で勉強をしていたイメージが、実際に労務手続きをおこない具体化されていく中で、「社労士の業務は面白いな」ってなりました。
躓いたり難しかったりすることも多くあったんですが、上長や先輩社員に聞くとすぐ答えてくれますし、聞くだけじゃなくて仕事の進め方に関するマインド的な部分でも成長できていたので、ここなら安心して働けるんじゃないかなって思いました。業務の楽しさと職場の人たちの両面で決めました。
他社の選考は進んでいなかったんですか?
石川:実は他社は全く受けてないんです(笑)。しかも、大学のキャリアセンターってあるじゃないですか。キャリアセンターの人も社労士事務所で新卒採用をおこなっているところが少ないということはご存知だったので、例えば労働基準監督署のような社労士事務所以外の選択肢を示してもらっていました。
ただ、私としては社労士として働きたいという想いが強く、インターンの後に正式に内定を頂いた際には自然と入社することを決めました。
社労士法人に就職すると言ったとき、ご家族やご友人はどういう反応だったんですか?
石川:「社労士って何?」っていう反応でした(笑)。税理士みたいに「士業」の一つで、国家資格なんだよって説明していましたがピンと来ていない感じでした。ただ、大学時代の友人は、だんだん周りも働いていくなかで、「保険証の手続きとか、家族が増えたときの手続きとかあったでしょ?あれは社労士が手続きしているんだよ」と説明するとイメージがつく人が増えました。
入社後の研修で得た学びと成長について教えてください。
石川:私の場合は若干イレギュラーだと思うのですが、先輩社員のクライアントを8割ぐらい引き継ぐというのがインターンの時期にはもう決まっていたんです。インターンの時期に社内での引き継ぎだけ終わらせて、4月~5月は他部署の同期と新卒研修を受けて、6月に正式に配属されて後にはすでにクライアントを持っている状態にまで成長できていました。
インターンの期間を除くと、入社2か月目でクライアントを持って対応していたんですね!
石川:そのタイミングでは先輩社員や上長が「あれやって、これやって、これ終わったら次はそれだよ」みたいな感じで全部指示してもらっていたんですけど、今はその指示がなくても自分で労務顧問とか給与計算の月次の対応が回せるようになりました、ほかにも例えば「就業規則がなくてこういったトラブルがあったから就業規則の作成を提案してみよう」とか「36協定がないから早くやらないといけないよって案内しなきゃいけないな」といった感じで、自分がやることベースじゃなくてお客様にどうやったら利益とか付加価値を還元できるかを考えながら作業することができるようになったっていうのが一番成長じゃないかなと思ってます。
入社前に想像していたことと実際の業務との間にギャップはありましたか?
石川:良い意味でのギャップはありました。社労士試験に給与計算ってないんですよね。入社前に勉強していた社労士試験では手続き関連がメインだったので、実際の業務もそうだと思っていたんですけど、実際には給与計算まで担当できるというのは驚きでした。
社労士法人での業務の魅力とやりがいについて教えてください。
石川:労務の手続きとか給与計算とかは他の事務所でもできると思います。弊社ならではの良さは「総合力」を活かした対応ができる点だと感じています。税務顧問サービスも提供できますし、DXに基づいたコンサルをやってる部門があったりとかっていうところがあり、労務以外のサービスにも携われるという点は魅力ですね。
労務サービスって、給与計算を終わらせたらクライアントの業績が良くなるわけでもなく、お客様にとって利益を生むものではないんです。そこに「こうした福利厚生を導入すると社会保険料を抑えることができますよ」といった付加価値を提供することで、クライアントの利益に貢献することができるんです。
まずは給与計算をスムーズにできるようにしていって次は助成金の申請の話をしていくという流れです。企業にとっての「縁の下の力持ち」でありながら、労務デューデリジェンスとも言われる労務面の課題抽出・課題解決を通じてクライアントの業績に貢献できることが大きなやりがいです。
先輩や上司から受けたサポートやアドバイスで印象に残っているものは何ですか?
石川:特定のものというよりは、週次の1on1で上長と日々の業務の進捗やクライアントにどういった提案をするかを相談しアドバイスを貰えるというところが、成長の土台にあると思っています。例えばクライアントでこういったトラブルがあったんですけどみたいな話とかってそんな5分や10分で終わる話でもないですし、1on1で一緒に解決してもらえたり、自分の知識では足りなかったところをサポートしてもらえたりしています。また、クライアントさんとのチャットのなかに上長も入っているので、日々やりとりを見てくださっているんです。それで、この件は説明の仕方がちょっと違う方が良かったねといったフィードバックももらえるので、日々のサポートがすごく自分の心の支えになっている感じがします。
今後、どのようなスキルや経験を積んでいきたいと思っていますか?
石川:社労士法人はこれまで「お客様担当制」を採っていましたが、クライアント対応をメインでおこなう人と手続き・給与計算をメインでおこなう人を分ける「製版分離」体制に移行しようとしています。
私は販売部門としてお客様対応をおこないますので、コンサルティングのスキルを高めていくことが求められています。やはり、自分が十分に経験してないものは自信をもって提案できません。そのため、例えばDX案件、労務デューデリジェンスや評価制度の構築にも挑戦していきたいと考えています。
さらに、今は管理職が中心となって相談対応している障害年金も自身で対応できるようになれば、私自身のスキル向上にもなりますし、従来のクライアントである事業主の方だけでなく、個人の年金受給者の方の役にも立てるようになります。
これから新卒で社労士法人を目指す学生に対するメッセージをお願いします。
石川:弊社は2025年5月に社名も変わり、新たな成長フェーズにあります。何事にも貪欲に「その業務は私のものにしてやる」みたいな気持ちがある人がすごく向いてると思ってます。弊社にはインターンっていう選択肢があるのでぜひ活用してもらいたいですね。「ここまでやるんだ」「こんな業務にも挑戦できるんだ」という発見があるはずです。時期によって、1dayインターンや長期インターンが行われていますし、説明会も随時開催されていますので、ぜひ話を聞きに来てください!
本日はありがとうございました。
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