日本コロムビアグループ株式会社(以下:NCG)は、2025年10月1日に株式会社フェイスから新設分割により設立された、AIを核とした次世代型クリエイティブプロデュースカンパニーです。
■株式会社フェイスとは
フェイスは、世界で初めて携帯電話の「着信メロディ」を考案・実用化し、日本発の新しい文化として世界約100ヵ国で定着させるなど、創業期よりコンテンツ流通のしくみ創りに取り組んでいます。
「あるものを追うな。ないものを創れ。」の企業理念の下、生活する人々に心豊かなライフスタイルを提供するため、新たな市場・文化を創り出すことで、社会を豊かにする 多様なサービスを創造し続けます。
■日本コロムビアグループ株式会社とは
NCGは、AI を核とした次世代型クリエイティブプロデュースカンパニーです。日本初のレコード会社 日本コロムビアと、世界初の着メロを生んだフェイスの DNA を継承し、音楽とテクノロジーの革新を牽引。AI を活用した IP 創出、クリエイターエコシステム構築、AX 推進を通じ、社会に「今」を揺さぶる新しいエンタテインメントを届けます。
新設分割という大きな節目を経て、誕生したNCG。代表取締役社長が、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を再構築した真意と、新ビジョン策定の裏側を語ります。
CEOセオの愛称で親しまれる日本コロムビアグループの代表取締役社長
連続起業家兼アーティスト。これまで連続起業で会社を複数社売却し、7 年間のシンガポール移住や IT 大手のトランスコスモス株式会社の取締役 CMO に就任、アーティスト活動に加えて国政政党のアドバイザーも務めた。2025年3月に日本で最初のレコード会社である日本コロムビア擁する株式会社フェイス代表取締役社長 兼 CEO に就任。その後2025年10月1日に株式会社フェイスから新設分割した、日本コロムビアグループ株式会社代表取締役社長 兼 最高経営責任者 として音楽業界のイノベーションに挑戦中。
両社のDNAを継承し、「日本初」「世界初」に挑戦し続ける
――新設分割という大きな転換期に、MVVを再構築された背景と、構築にあたって最も重要視した点について教えてください。
今回のMVV構築で最も重要視したのは、株式会社フェイスおよび日本コロムビア株式会社の歴史と創業者たちの想いを「アップデート」することです。
両社は時代を超えて、蓄音機や着メロといった「日本初」「世界初」を実現し、音楽のあり方や届け方に革新をもたらしてきました。
この精神を継承し、「未来に残り続ける本質的なエンタテインメントを届ける」ことがNCGの存在意義であり、MVVの根幹です。
――再構築されたミッション、ビジョン、バリューには、それぞれどのようなメッセージが込められていますか。
VISION:「Impact NOW.」
MISSION:「創造性の拡張」「即時性の価値化」「共創の基盤づくり」
VALUES:「Play Now.」「Co Create, Re-Create.」「Be Essential.」
VISIONに込めた「Impact NOW.」の即時性
VISIONに「Impact NOW.」という概念を含めたのは、時代の背景が強くあります。AIなどが登場し、情報が一瞬で古くなる時代です。コンテンツは「積み上げ」よりも「掛け捨て」の側面が強くなっています。
 だからこそ、私たちは即時に立ち上がり、人々の心に深く刻むようなコンテンツを創り出し、情報が溢れる現代において、「今、伝えるべきもの、心を動かすもの」をどう創り出し、届けるのか。 この「即時性」こそが、AI共創時代におけるエンタメの最重要課題であり、ビジョンに強く託したメッセージです。
「音楽の本質=自然の美」という哲学
MISSION・VALUESの根幹には、音楽の持つ哲学的な美しさがあります。
音楽を分解すると「波(音波)」であり、それは「自然」であり、「自然」は「美」です。人間が「嫌だな」と感じるものは、不自然なものや未知のものです。例えば、デジタルを通じて行われる誹謗中傷など、不自然な行為は醜く見えますよね。
AIという革新的な技術を扱うからこそ、私たちは技術に溺れることなく、「自然な美しさ」という本質を常に追求しなければいけません。ロゴに「雷」や「波」などのフラクタルを意識したのも、この概念を忘れないというメッセージです。
AIとの共創を通じて常に意識し、人々の心に響くコンテンツの基盤を創る。常に「本質的なこと」に立ち返る姿勢を大切にします。
社員に期待する行動:VALUESを「共通の価値観」に
――このMVVを浸透させることで、社員の方々にどのような変化を期待されますか。また、特に「行動に移してほしい」部分はどこでしょうか。
社員には、特に「VALUES」を意識して行動してほしいと強く願っています。
 「Play Now.」「Co Create, Re-Create.」「Be Essential.」といったVALUESは、多様な価値観を持つメンバーが会社という組織で協働するための共通の価値観です。
 人生の中ではもちろんプライベートの価値観も大切だけど、働く上では、社員が同じ価値観で働かないと、大きな成果が出ないんですよね。みんながプライベートのそれぞれの価値観も持ち寄っちゃうと仕事はうまくいかないですし。 
だからこそ、仕事においてはVALUESを共通の価値観とすることで、最大の成果を生みだすことができると思います。
――最後に、この再構築されたMVVは、未来のNCGにとってどのような存在になるとお考えですか。
社員が困難に直面したときや、行動に迷ったときに立ち返る存在ですかね。
私自身、たくさんの困難に直面し悩んできましたが、その時々で「自分の行動が正しいかどうか」という本質に立ち返ることを大切にしてきました。また、正しいことをしていれば、辛くても必ず乗り越えられます。自分に嘘をついたりする状態では、その仕事は続きません。
私たちの仕事であるエンタテインメントは「幸福を届けたい」という、非常に高尚なものだと思っています。エンタメは極論なくても生きていけるかもしれませんが、現代人は衣食住だけでは満たされず、心の奥底でエンタメを求めています。私たちは必要不可欠なものを届けていると考えています。
・困難に直面したときに「本質」に立ち返り、
 ⾃ら今この時に動くことを楽しみ、変化を恐れず挑戦する。
・⼈々の記憶に残り、未来へとつながる価値づくりのために、常に
 「何が本当に求められているのか」を問い本質に根ざしたコンテンツを提案し続ける
NCGは新しいエンタテインメントのカタチを追求し、日本初、世界初に挑戦し続けます。
「Impact NOW.」今を揺さぶる創造を。
時代は待ってくれません。歴史を深く理解し、その上で誰よりも速く、新しいエンタメの「今」を創り出す。
NCGであなたのインパクトを実現しませんか。
 
 
