- AWSエンジニア
- IT事務 エンジニア
- ToB Sales
- Other occupations (8)
- Development
- Business
- Other
【ロールモデル:'23年中途入社】魚屋からAWSエンジニアへ - 異色のキャリアを歩むテラテク社員の挑戦
中途入社の8割以上がIT未経験のテラスカイ・テクノロジーズ(以下、テラテク)では、入社後の研修を経てエンジニアとして成長していきます。このロールモデルインタビューでは未経験からエンジニアとしてキャリアを積む社員を紹介します。今回は、8年超の魚屋のキャリアから180度異なるエンジニアへキャリアチェンジし、AWSエンジニアとして活躍する笹野さんをご紹介します。
鮮魚の世界との出会い、そして転機
Q.テラテクに入社する前までのご経歴を教えてください。
テラテクに入るまで11年間、魚屋で働いていました。もともとは農業系の大学校の畜産学科出身で、牛や豚、鶏について学んでいたんです。在学中に、某スーパーがインドネシアで自社農業を始めるということで、学内で農業指導者の募集がありました。その仕事に興味をもって応募をしたところ合格となり、そのスーパーに入社することになりました。すると、「インドネシアの前にまずは現場を学んでほしい」と言われ…。畜産が専攻だったので精肉部門を希望していたのですが、鮮魚部門が人手不足だからと声をかけられたのがきっかけで、魚の世界に入りました。当時はリーマンショック後で、労働環境は非常に厳しいものでした。朝は早く、夜も遅い。物流トラックに挟まれて眠ってしまいそうになるくらいの多忙さから、別のスーパーでパートとして働くことに。最初のスーパーの鮮魚部門で働き始めるまで、実は魚があまり好きではありませんでした。においも、骨が多いのも。でも、毎日、サバ、アジ、イワシをひたすら卸すことを繰り返すうちに、どこに骨があるのかが分かるようになってきて、どんどん魅了されていきました。気付けば2社目でも8年が過ぎ、通算で11年超、魚屋としてのキャリアになりました。
30歳を迎え、抱いた漠然とした不安とITへの興味
Q.テラテクに転職した経緯を教えてください。
30歳を迎えた時に、将来に対して漠然とした不安を感じ始めました。鮮魚のパートは時間で決まっていて残業もなく、心身ともに負担がなかったのですが、「ずっとこのままでいいのかな?」と思うように。そんな時、ちょうどコロナ禍になりました。リモート飲みが流行る中で、ITってすごいなと興味を持つようになり、ITについて調べ始めました。その過程でITエンジニアにも色々な種類があることを知り、プログラミングスクールにも通って、少しだけ基礎を学びました。その後、インフラエンジニアという職種に興味を持つようになりました。良いシステムがあっても、それを支えるインフラがしっかりしていないと意味がない、土台として重要な部分だと感じたんです。AWS Cloud PractitionerやAWS Solutions Architect Associateなどの資格を取得したのも転職活動中でした。30歳を過ぎてからのキャリアチェンジでしたから、できることは何でもやろうと思っていました。
それでも未経験でいきなりAWSの仕事に就くのは簡単ではなかったのですが、テラテクは5ヶ月間程度の研修が整備されているということで、インフラの基礎を網羅的に学べるのを魅力的に感じ、入社することになりました。
Q.入社後の研修期間はいかがでしたか?
最初の頃は本当に苦しかったですね。入社前にAWSなどのIT関連の勉強はしていましたが、実際に触ってみると全然違うことが多く、実際に手を動かしていくことの大切さを痛感しました。特にAWSはドキュメントの作成が結構多くて、設計書やテスト仕様書など、こんなに書類作成をしないといけないんだということを初めて知りました。ちなみに、この研修期間でのドキュメントの書き方が今の業務でもすごく活かされています。
研修期間中は、自分の中での分からないことに加えて、テラテクでAWSは立ち上げまもない事業領域であったこともあり、教えてもらえる先輩も少なかったので手探りなことは多くありましたが、自分にできなかったことができるようになっていく過程は楽しかったです。自分にできることが増えて、それで仕事を任せてもらえるようになるのが好きなので、まずはやってみることが大事だと改めて思いました。
AWSだけでなく、SalesforceのMuleSoftというAPI開発の研修にも参加して、資格も取得し、結果的に半年以上の研修期間になりました。将来的にはインフラも開発もできる、いわゆるフルスタックエンジニアになりたいと思っていたので、そこに向かっているということが感じられる期間でもありました。
「とりあえずやってみる」精神と報連相を大切に
Q.配属後の業務内容を教えてください。
最初はAPI開発の3ヶ月という短期プロジェクトに携わりました。その後、2024年10月からはAWSの研修に戻り、12月に今のAWSの運用チームに配属され、日々の監視業務を行っています。例えば、AWS関連のアラートが上がってくるので、ログの通知内容を確認して、不明点や問題がありそうな場合は、上のチームにエスカレーションするといった流れになっています。その他にも、月次の定常業務など、運用周りの業務をメインに行っています。現状は、運用手順の改善や手動作業の自動化なども検討しています。研修で身に着けたドキュメントを書く作業も多いですね。運用チームは開発やプラットフォームに直接触れることはあまりないのですが、その分、開発チームが開発に集中できるよう、周辺の業務を担っています。同じチームにPythonなどに詳しい開発経験豊富なテラテクメンバーもいて、互いに分からない部分を教えあったりできるのも良い環境です。
Q.仕事をする上で大切にしていること、ポリシーはありますか?
「とりあえずやってみる」ということは、すごく大切にしていることです。テラテクへの転職もそうでしたが、30歳を過ぎてからITの勉強なんて無理だと思ってましたけど、やってみて無理なら仕方ないものの、最初から諦めるのは良くないよなと挑戦してきました。エンジニアになってからでも、経験がないから分からない、知識がないから分からないとなってしまいがちですが、まず調べてみる、まず考えてみるということも大切にしています。それでも分からなければ、遠慮せずに聞くことも大切ですね。
あとは、当たり前のことですが「報連相(報告・連絡・相談)」ですね。前の職場でもそうでしたが、今でも本当に大切だと感じています。とにかく確認を怠らないこと。ITのプロジェクトですと、少しの認識の違いから、結果的にとんでもないことになる可能性もあります。また、何かトラブルが発生した時に、自分の判断で勝手にやった、やっていないという話にならないように、やり取りの記録を残しておくことも重要です。独自の判断は、本当に大きな問題につながることがありますから。最後に、常に新しいことに挑戦する「チャレンジ精神」も大切にしたいですね。
Q.今後の目標はありますか?
やはりフルスタックエンジニアには憧れがあります。インフラの知識を活かしつつ、開発のヘルプが必要な時は助けに入ったりできるような、何でもできるエンジニアになりたいです。色々な人を支えられるような、そんなエンジニアを目指していきたいと考えています。
- <保有資格>※2025年5月時点
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified SysOps Administrator - Associate
- AWS Certified Solutions Architect - Associate
- 認定 アドミニストレーター
- MuleSoft Certified Developer - Level 1
- LPICレベル1