【人事部長インタビュー】新ビジネスの創出に挑むシャープ。チャレンジ精神を後押しする人事制度改革が加速中! | シャープ株式会社
世の中を驚かせる面白いモノづくりを叶えるためには、社員一人ひとりがイキイキと仕事に取り組める企業風土の醸成が欠かせません。今回は、シャープ全社の人事を統括する人事部長の宮川さんにインタビュー。人...
https://www.wantedly.com/companies/company_1113142/post_articles/924573
キャリア採用で大切なことは、入社される方の「こうなりたい」という思いを尊重すること。シャープでは一人ひとりの自己実現を見据え、面接の場で将来のキャリアビジョンについて話し合います。今回は『人事部』で活躍する河野さんに、どのようなキャリアを描き、どう実現しているのかを話してもらいました。
――転職の経緯を教えてください
大学卒業後は、大手の小売業界に就職。この会社では、従業員の育成方法として“ジョブローテーション”が活発に行われていて、8年間でいろいろな経験をしました。店舗での販売職にはじまり、物流センターの管理業務や本社でのバックオフィス業務を経て、再び現場に管理職として配属される。そういう流れの中で、一人ひとりがキャリアを磨いていく体制でした。もちろん、いろんな部署を経験することで視野が広がりますし、多くのことを学べたと思います。ただ私の場合、ローテーションではなくひとつの分野を追求したいという気持ちが段々と強くなり、転職を考えるようになりました。
転機となったのは、人事部に配属となり新卒採用の担当となったことです。ここで私は「人の成長」に関われる仕事に、それまで味わったことのない面白さややりがいを感じたんです。3年間携わる中で、「自分にはこの仕事が向いている。もっともっと人事を学びたい」と思うようになり、人事としてキャリアアップができる環境に身を置くことを決めました。
――シャープを選んだ理由は?
企業を探していく中で、シャープが人事のキャリア採用を行っていることを知りました。他社とも比較検討する中で興味をもったのが、“過去に経営危機を経験した大企業”だという点です。絶頂も低迷も経験した企業での人事業務は、きっと貴重な経験になる。ぜひここでチャレンジしたいと思いました。
入社の決め手は、“人事領域の中でキャリアを積める”ことです。選考の段階で、「人事部内で様々な経験をしたい」という私の想いをしっかりお伝えすることができました。しかも、「最初は経験を活かしたいので、新卒採用の仕事を担当したい」「その後、2~3年で人事部内の別部門に移りたい」など、具体的な計画まで話し合うことができ、本当にありがたかったですね。
――採用担当として手掛けたことを教えてください
入社後は希望通り、“新卒採用”を担当することとなりました。私のミッションは、新しい仕組みづくり。新卒採用には「1.母集団形成(学生を集める)」「2.選考」「3.内定者フォロー」という3つのフェーズがあるのですが、それぞれのフェーズを“新しいやり方”に変えてほしいというのです。
まず取り掛かったのは、採用の入り口でもある「母集団形成」。これまでは、学生さんがシャープを知る「チャネル」が自社ホームページ中心だったので、このチャネルを増やそうというのが私の施策でした。ひとつはYouTubeの活用です。シャープに興味がなかった学生さんも、いろんな企業を探す中で偶然“シャープの情報”が目に入るようにしたかったのです。他にも、学生さんに直接アプローチするような取り組みも行いました。
入口の次は出口。それまで手薄だった「内定者フォロー」のフェーズでは、シャープの魅力である“理念”が伝わるイベントの企画・運営に取り掛かりました。ここでは、いかに“共感度”を高められるかが課題でしたね。入社前後のギャップを少しでも減らしたいという思いで始めたのですが、イベントに参加された学生さんの声を聞いていると、一定の成果が得られたと感じています。
――どんなことにやりがいを感じましたか?
まず“やらされ感”がありません。もちろん最初から何でもできたわけではないけれど、YouTubeなど少しずつ成功体験を積み上げる中で、信じて任せてもらえるようになっていきました。内定者向けのイベントなどは、自分の企画をそのまま実行した感覚ですね。「やりたいのにできない」ということは、本当になかったです。2年間、シャープの新卒採用を担う中で、自分自身しっかりと成長できたと感じますし、次のキャリアへのステップアップにつなげることができたと思います。
――なぜ組織人事チームへの異動を希望したのですか?
前職で私が人事に興味を持った理由は、「従業員の“潜在的な力”を、最大限に引き出すためのサポートができる」と思ったからです。そこに直接携われるのが、人事制度の分野。評価システムをどう構築・運用すればモチベーションが上がるのか、より従業員の成長を後押しできるような人事制度づくりができないかなど、本気で取り組んでみたいと考えていました。キャリアを描く上でも必ず経験したい分野でしたから、面接でも「人事制度や評価制度の企画・運用に興味がある」と伝えていました。
――今、取り組んでいることを教えてください
半年前から、評価・昇格等の人事制度運用を担当しています。この半年間は、初めて人事制度を運用する“フレッシュな自分が感じたこと”を箇条書きに起こして、課題の抽出作業をしてきました。そこで見えてきたのが、まだまだシャープの人事制度はアナログだということです。そこにデジタルを融合すればより良い評価制度が構築できるはず。そこで今、社内ITチームと連携しながら、新しい運用の仕方を模索しているところです。
シャープは社内システムの内製化を進めているので、私たちが抱える現場の課題や要望を、すぐに吸い上げてもらえるところがいいですね。「こう変えたいけれど、システムで可能ですか?」と相談すれば、親身になって様々な方法を提案してもらえます。ITエンジニアが社内事情を知っていてくれるというのは、非常に大きなメリットだと思います。
――思い描くキャリアビジョンは?
目標は、先ほどお話した「従業員の潜在能力を引き出せる本社人事となること」です。それを実現するためには、今取り組んでいる“人事制度の運用”に加えて、制度そのものをつくる“制度企画”を経験する必要がある。次のステップではぜひ、企画にも挑戦したいですね。最終的には10年後に、人事制度のスペシャリストとして活躍している自分でありたいです。
――シャープは、目標を叶えられる場所ですか?
「他社がまねするような商品をつくれ」という創業者の想いが、“新しいことを先手を打ってやっていこう”というシャープの社風として根付いていると感じます。つまり、自分の考えをしっかりと説明できれば、やりたいことを実現しやすい環境がある。
ただし、仕事を与えてくれるわけではないので、主体的に動いてこそ実現できる場所。自分の意見をどんどん発信して自ら動ける方ならば、成長スピードはぐっと上がると思います。
――仕事をする上で大切にしていることはありますか?
自分が今やっていることの“価値”を、常に見直そうと心掛けていますね。20年後30年後のシャープの人事制度がどんなものになっているかは分かりませんが、少なくとも自分が今取り組んでいることや、変えていくことが、そこに影響を及ぼしていてほしい。シャープの歴史の中に“自分が介在する意味”を、意識しながら働いています。
だから、「変えること」はすごく重要なんです。まずは自分で変化を起こしてみて、それを検証して改善する。こうしたサイクルをしっかりと回していけば、自ずと道が拓けていくと思います。
――最後に、シャープで働く魅力を教えてください
風通しの良さやチャレンジングな社風など、魅力は色々感じていますが、中でも「働く環境の良さ」はぜひアピールしたいですね。実は転職理由のひとつに、“子どもと向き合う時間を確保したい”という思いがありました。たとえば、子どもが熱を出した朝も、快く休ませてもらえる。こんな会社はそうはないはず。この転職を、家族も喜んでくれています。
※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです。