企業ストーリー「モノ」ではなく「コト」を動かす。新しいロジスティクスIT領域へ。

日本の物流を支えてきた実績。ロジスティード（旧：日立物流）の3PL事業拡大と共に歩んできた50年の歴史。

※社名変更について
2023年4月1日、日立物流ソフトウェア(株)は「ロジスティードソリューションズ(株)」へ社名を変更いたしました。

ロジスティードソリューションズは、1973年創業の50周年を迎える老舗ロジスティクスIT企業。ロジスティードグループの一員としてテクノロジーを磨きながら、創業当時から日本社会の物流を支えてきました。

このストーリーでは、ロジスティードソリューションズの歴史をはじめ、手がけるソリューションや将来の展望についてを紐解きます。

ロジスティードソリューションズのはじまりは、ロジスティードの3PL事業から。

ロジスティードは、国内に約330拠点、海外29の国・地域に約450拠点を構えるグローバル物流企業。当初は日立物流という社名を掲げ、1980年代半ばから業界に先駆けて3PL事業に取り組み、常に物流システムの進化を牽引してきました。

この3PL事業拡大の中、約50年前に情報部門が独立してできた会社が、ロジスティードソリューションズ（旧：日立物流ソフトウェア）です。ロジスティードグループが持つ物流現場ノウハウと日立グループのIT技術力を融合した、最適なロジスティクスシステムを提供しています。

また、これまで内製してきたシステムを日立グループの域を出て提供し、売り上げを作るまでに成長しました。2023年4月には「LOGISTEED」として、新たな一歩を踏み出したところです。物流業務の生産性向上と、品質改善の高度な両立を目指して、常に新たなテクノロジーを取り入れ進化を続けています。

＜新社名に込めた想い＞
「LOGISTEED（ロジスティード）」は、LOGISTICSと、Exceed、Proceed、Succeed、そしてSpeedを融合した言葉で、ロジスティクスを超えてビジネスを新しい領域に導いていく意思が込められており、当社が2017年より展開してきたビジネスコンセプトであります。
今般の資本再編にあたり、「LOGISTEED（ロジスティード）」を新たな社名とすることで、創業以来の想いを礎とし、ビジネスと世界に新しい未来を実現していく当社の姿と想いを表しています。
当社は、引き続き日立製作所からの25％出資を受け、物流現場にIT技術を融合し、自社開発物流システムを含む様々なソリューション提供会社として歩んでまいります。

（常務取締役システム事業統括兼コーポレート統括部長戸田和宏氏）

自社サービスには、一括請負型物流ビジネスモデル〈3PL〉を採用。

ロジスティードが提供する物流アウトソーシングは、〈3PL（サード・パーティ・ロジスティクス）〉です。

3PLとは、サプライチェーンの様々なステージにおける物流業務を、包括的にアウトソーシングする物流ビジネスモデルのこと。物流業務の例としては、物流センターの建屋の用意から、庫内作業員の調達、製品の保管、販売、流通、アフターサービスなどがあります。その時々で必要な作業やシステムは異なりますが、メーカーや問屋・小売の活動には欠かせません。

WMS（倉庫管理システム）を中心とした、物流システム構築が強み。

ロジスティードソリューションズでは、数々の機能の中でもWMS（倉庫管理システム）を中心に、自社のソリューションを活用した物流システムを構築。特に日本の製造業においては、グローバル展開を目指すのがよくあるビジネスモデルです。そのため、国際型3PL運営モデルの提供も行っています。

また、ロジスティードソリューションズでは、中国とアメリカに現地法人を設立。アメリカ、メキシコ、中国、ASEAN（シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアほか）を中心に、国際ビジネスに必要なグローバル・ソリューションのサポートも手がけています。

物流業界のDXを推進するソリューションを武器に、ロジスティードグループの3PL業務の一翼を担いながら、ダイレクトにお客様を獲得・サポート。ロジスティードグループのコア会社として、存在感とともに責任感も年々増しています。

（ロジスティードグループの各国拠点へのシステム展開並びに、一般のお客様の海外拠点へのシステム導入も数多くサポート）

620社以上に提供。ロジスティクスITソリューションをワンストップで取り揃えた「One Stop Logistics IT Solution」

ロジスティードソリューションズの要である、「ONEsLOGI（One Stop Logistics IT Solution）」

ロジスティードソリューションズでは、ロジスティクスITソリューションをワンストップで取り揃えた「ONEsLOGI（One Stop Logistics IT Solution）」をラインナップ。高度なノウハウを持つシステムインテグレータとして、各業務・課題に合わせたソリューション提案を可能にするとともに、数多くのクライアントのビジネスをサポートしています。

ロジスティクスIT以外にも、幅広い機能で物流全体を支える。

ロジスティクスの最適化には欠かせない、「物流センター管理システム（WMS）」や「輸配送管理システム（TMS）」、「運賃計算システム」の他、輸配送業務で使うシステム、在庫・作業を可視化して分析するツールなど、幅広い機能を導入。他にも、SCM（サプライチェーンマネージメント）や国際物流システムなど、3PL事業に欠かせないロジスティクスITの構築以外でも、貢献することができます。

利用社数は、累計620社以上。業種・業態にこだわらない、柔軟なサポートが可能に。

クライアントの業種・業態は様々で、ひとりひとりに合わせたシステムを構築しています。例えば、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどの小売業、食品・医薬品・衣料・日用雑貨等の卸売業。それらを作る製造業や、旅行代理店や保険会社など。ロジスティクスやサプライチェーンとは一見関係のないような企業のシステムも構築可能です。柔軟に提案できる部分は、ロジスティードソリューションズの強みでもあります。

「Logistics4.0」の実現に向けた、「ONEsLOGIコンソーシアム」事業

ロジスティードソリューションズが目指すのは、Logistics 4.0の実現です。Logistics 4.0とは、IoTやAI等の次世代テクノロジーによって人的労働力を必要としないスタイル。これを実現するためには、物流業界内で協業を加速させ、シナジーを生み出していく必要があります。

例えば、ロジスティードソリューションズはソフトウェア企業です。一方で、IoT・ロボティクス領域では、ハードウェアも重要な役割を果たします。ハード/ソフトに限定せず、物流に関わるすべてのリーディング企業が集まることで、日本の物流を進化させることができると考えています。

この業界内でのシナジーを図る目的で開始したのが、「ONEsLOGIコンソーシアム」です。物流業界におけるリーディング企業の製品・サービスを有機的に繋げ、サプライチェーン全体の最適化を実現しようと試みています。

「Logistics4.0」を具現化するため、業界のシナジーを図る「ONEsLOGIコンソーシアム」
ロジスティクス業界におけるリーディング企業の製品やサービスを有機的に繋げ、サプライチェーン全体の最適化を実現。

先端テクノロジーで「Logistics 4.0」「物流業界のDX」にチャレンジできるチャンス

「Logistics 4.0」への日本物流業界アップデートを目指して。

物流にまつわるシステム構築を幅広く手がけ、ロジスティクスIT業界を牽引するロジスティードソリューションズ。これまで3PL、重量機工、フォワーディングをメインに事業を展開してきました。

次の経営目標として掲げているのが、「ロジスティクスITソリューション事業の強化」。日本の物流業界を「Logistics 4.0」にアップデートするために、新たな人財を必要としています。

（コーポレート統括部　総務部長　谷迫健一）

物流のアップデートには、様々な価値観を持つ人財の存在が不可欠。

ロジスティードソリューションズでは、新卒採用をメインにした組織作りを、長年続けてきました。しかし、5年前から方針を転換。今では、年間20名程度キャリア採用を実施しています。年間採用者数は新卒よりも多く、678名の社員のうち150名がキャリア採用で入社したメンバーです。

入社するエンジニアに対しては、物流業界の知見・経験は問いません。もちろん、物流業界のシステムの開発の経験がある方には、即戦力として活躍してもらえるフィールドをご用意。経験がない方でも研修制度を充実させ、入社後にキャッチアップできる環境を整えています。
メンバーひとりひとりの個性を取り入れながら、テクノロジーの幅や組織そのものを、積極的に拡大していきます。