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10万人の組織から2人目社員へ。CLACKの課題を見つけアジェンダを設定し続ける事務局長に迫る【社員インタビュー|Why CLACK編】

こんにちは!認定NPO法人CLACK採用担当の川口です。

CLACKメンバーの想いや入社のきっかけが分かる【社員インタビュー|Why CLACK編】、今回はCLACKの初期を知る、事務局長の中川さんにお話しを伺いました!
大手企業から設立初期のCLACKにジョインしたきっかけや理由とは・・?

ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

<プロフィール>
中川 公貴(なかがわ こうき) / 京都府出身
2017年4月に株式会社NTTデータに新卒入社。インフラエンジニアとして3年間従事。大企業向けの共通基盤構築の要件定義→運用までの業務を担当。2020年11月より法人設立後のCLACKに2人目社員(事務局長)として参画。事業全般を管理しながら、主に外部パートナーとの連携・共同プロジェクトを実施し、現在はファンドレイジングや管理部門を管掌。

10万人と5人の組織を同時並行で経験

ーーこれまでの経歴について教えてください。

僕は元々、立命館の付属校で中学・高校から大学に行きまして、大学入る前までは陸上部に所属して、近畿大会までしか上には行けませんでしたが、当時は全国大会を目指していました。
大学では、F1を見てかっこいいなと思ったことをきっかけに機械工学を専攻しました。

大学生活はそれなりに楽しくやっていましたが、中高時代の部活を結構本腰入れて頑張っていたこともあり少し大学生活は物足りなくて、、フットサルをやったり、海外に興味があったので英語系のサークルに入ったりなどしたものの、あまりハマらなくて、その時に交換留学に行こうと決めました。

交換留学は単位認定のもので行こうと思ったのですが、機械工学ではプログラムがなく、でも転部して他の学部で行こうとするには英語力が足りず、その2つをクリアしてまで交換留学に行くモチベーションが正直湧かない、どうしよう...となっていた時に出会ったのが「タビイク」という「ひとり旅をみんなでしてみよう!」といったプログラムで海外に行くことができました。
それまで同質性の高いコミュニティの中で割とぬるま湯にいたので、日本人でもこんな人いるんだと思う人や、海外の難民キャンプのようなところを2年毎に行っていた時には明らかに自分より貧しいだろうけどトリリンガルの子がいたり、新たなことを知る機会になりました。3年目行く時には語学も成長して、最後はミャンマーのヤンゴンの大学に行ったりもしましたね。

他にも大学時代はアメリカ横断をしたり、卒業旅行では南米に行ったり、大学生で行きたくなるような場所には行ったと思います。そういった体験をして、やりたいことがなかったけれども、やってみたいと思うことを探したいなと思うきっかけになりました。

ただ、自分探しをしてみたけど、就活の時に結局やりたいことがないぞという状況で(笑)
ベンチャーから大手までIT企業をいくつか受けた中で、当時は新卒しか採用していなかったのもあり、今しか入れない所にしようと思いNTTデータに入社しました。
1年目、それなりにしんどさはありましたが土日・祝日休みの生活に飽きてしまって、海外行くきっかけであり、大学時代に2年ほどインターンをした「タビイク」にて、社会人1年目の12月頃から副業で携わるようになりました。
今思うと当時の経験は大きくて、10万人の会社と5人の会社で働いて、やはり当たり前の感覚も全然違うし、とにかく売上作らないと副業の自分の給料分もなくなっていくので、半期ごとの売上で給料を決めるという完全にストロングスタイルでやっていましたね

自分らしく生きるために退職を決意・・路頭に迷いそうな時に出会ったのがCLACK

ーーその時からストロングスタイルだったのですね(笑)中川さんは2社目がCLACKだと思うのですが、どこで出会ったのでしょうか?

はい、その後社会人2年目の7月頃に父が倒れまして、、
僕もその時まで知らなかったのですが、実は親も大学生の時に国内を旅して回っていて、社会人になってからも色々なところに行きたかったけど行けず、当時父が倒れた時は、定年退職後に母と北海道を一周する途中だったんです。
その話を聞いた時に、僕も当時SE(システムエンジニア)をやっていて、それなりに稼いでいた中ではあったけれど、本当にやりたかったことじゃないなと思うようになりました。
やりたいことはなかったものの、SEの仕事はエンドユーザーがすごく遠いなと感じたり、逆に「タビイク」では目の前の人が変わっていく姿を見ていて、もう少し近くでユーザーに携われる仕事がしたいと思い、3年ほど勤めたNTTデータを辞めました。

自分がやりたいこと、行きたいことはなんだろうと思った時に、「やっぱり海外だ」と思って海外に行こうと思ったらまさかのコロナ到来で、、
その当時はコロナ禍があんなにも長くなると思わなかったので、旅行系の仕事で食いつないでいけると思っていたら売上ゼロになるという最悪の状況でしたね。その状況をFacebookで「今こんな状況になりました、仕事ください!」と投稿した時に一番最初に連絡してきたのが平井(CLACK代表)でした。

平井は僕が「タビイク」で引率した時の参加者で、それぐらいの関係性だったのですが、Facebookで最初に反応してくれて、そこで出会ったのがCLACKでした。

その時は、立ち上げていた事業の仮説検証をしているタイミングで業務委託で関わりはじめました。最初は僕の契約は3ヶ月契約で、その仮説検証していた事業も3ヶ月で閉じることになったんですよ(笑)
ただ、色々話聞いていく中で「CLACKのケイパビリティってなんだ?」とか「強みは?何ができるの?」みたいな話をしていた時に、これはそもそも他のところにお金つけてる場合じゃなく、もっと本業に振り切った方がいいんじゃないか、という話から「そこまで言うなら一緒にやってくれたら嬉しい」という話になり、じゃあやるか!となったのが正式に関わることになるきっかけですね。

代表が語る世界観と事業の可能性が決め手

ーーその当時のCLACKに入るのに迷いはなかったですか?

一応最後、転職活動もしたんです。でも圧倒的に本気だったのと、なんとなく楽しそう。そしてCLACKの活動は世の中にあるべきだと思ったんですよね。平井が言っている世界観ができたらおもしろいなと。
あとは、普通に学生から始めたのに、しっかり大手企業との事業の種があったり、それを広げたらもっと良くなりそうなのにというものがいくつかあった。そこに自分の経験を足すと、あった方が良い事業が伸びるんじゃないかって思ったのが一番ですかね。

今だったら飛び込めない気がするけど、あの当時、年齢的にもなんかできそうな気がしたんですよね。20代後半をかけられる、かけたいと思ったのも大きかったですね。

ーー1社目の企業での進め方などが仕事のベースになったりすると思うのですが、ギャップややりづらさを感じたことはありますか?

僕の場合、二つの観点があったと思っています。会社の規模感と、営利企業から来たことです。
規模感については、NTTデータはもう大企業なのでそれだけだったら結構大変でしたが、副業の「タビイク」がよく効いていて、少人数でやる感覚とかをもっていたのでそこまでズレはなかったなと思っています。もう一方の、営利から非営利というところに関しては、どうしても肌感がないので正解の基準がわからずというところで始めは苦労しましたね。

そのあたりは、いのっちさん(井上)が仲間に加わったことで変わりましたね。元々知見がある人なので、僕たちの強みを活かしてサポートしたい層がより伸びるための活動範囲の見極めなどがその頃からできるようになったのではないかと思います。

あと、ギャップとかの話ではないですが、特に初めの1.2年は「お金がなくなったら解散!」という想いでやってはいましたね(笑) だからこそ少しずつ立ち上がったのは事実としてあると思います。

CLACKの次のアジェンダを設定していく役割

ーー中川さんは理事 / 事務局長ですが、どのような役割なのでしょうか?職務内容や立ち位置を教えてください。

一言で言うと、今一番足りていないことを埋めていく役割ですかね。職員がやっていること全て子どもの支援に関わることではありますが、現場で直接的には関わらない部分全般を担当しています。経営資源を作るところのファンドレイジングや管理部門を管掌しています。

以前どこかで話を聞いて覚えているのですが、「次のアジェンダを常に設定していく役割」だと思っていて、次CLACKとしてこれに取り組んだ方がいいんじゃないかといったように、今足りてないものを探していくような意識をしています。それを掘り下げていくのは平井や井上(※ボードメンバー)の方が強いので、僕は課題を見つけてアジェンダに設定していくイメージです。お金の部分とは言いつつも、支援のところも少し見たり、たまに現場に行ったり、そういったこともしながらバランスを取る役割をしています。

ベンチャー企業でいうCOOの役割とかに近いのかなと思います。次の新しいところをやりつつ、僕の場合、調達側の役割も多いのでCFO要素も強いんですけど、事務局長でありCOOであろうという気持ちですね。

ーーありがとうございます。一緒に働く仲間について聞きたいのですが、CLACKにマッチする人や、中川さん的にこんな人と働きたい!などのイメージを教えてください。

フェーズやタイミングによっても変わっていくかなと思うので、あくまでも今のCLACKにというところですが、「CLACKで働きたい」「CLACKでこういう支援をしたい」という人よりも、一緒に文化を作っていけるような人と働きたいなと思っています。

代表のキャラとかもありますが、キャラに引っ張られてきている、引っ張ってきてもらっているところは正直あるなと思っています。こだわりをもってやっている部分や逆にあえて少し緩めている部分も含めて、少しずつ形になってきているものの、これから入ってくる10人くらいの方たちが、どう文化を作っていくかによって「CLACKってこういう団体だよね、組織だよね」と印象が作られるのかなと思うので、自分が合わせるというよりも、文化を作りたい・自分のキャラを入れ込みたいと思うような人と働きたいですね。そういう人が来てくれるとお互いに働きやすいと思いますし、純粋に楽しそうだなと思っています。

ーー確かに。自分の意見や意思を言える人、オーナーシップを持てる・取りに行けるような人がCLACKは働きやすいのかなと思いますね。

今の10人ほどの人数規模で自由な文化で伸ばしていこうと思っている中だと、綺麗に言語化できなかったとしても「これは違う」と言えるだけでも、今は大事かなと思っていて、全部違うと言うのはもちろん違いますけど、要所で意見をしっかり言える人でないとやりづらいかなと思います。

若手であれば自分で本を読んで学んで、こうやったらいいのではないかなどを見つけられたらいいですし、ベテランであれば今までの経験などから今のCLACKならこうした方がいいんじゃないか?などと言える人、能動的であるかどうかみたいなところは面談等でお話しさせていただく時によく見るようにはしていますね。

ーーなるほど。ちなみに今に限らず、過去からどのフェーズやタイミングでも変わらない採用軸などはあったりしますか?

あります。なんでこうしたの?と疑問が湧いたり理由を知りたがる人は結構相性がいいと思っています。CLACKの意思決定が比較的理由をもってやっているので、そういうところに興味がある人の方が楽しいですし、かつ現場に入った時に意思決定する上で求められるので、今までどのフェーズでも変わっていない観点ですね。
立ち上げの時から何でこうしたのかという理由を、誰かに説明するわけでもないけど説明できるように常にしているのはCLACKの特徴の一つで、「質問責任と説明責任」を大事にしています。
代表がよくメリデメ出せって言ってくるのもありますが(笑)

あとは、好奇心をもって意欲的に取り組める人ですかね。常に新しいことや決まってないことをやっていくのでそれに楽しみを覚えられる人がいいと思います。「僕らはまだまだこのフェーズ」「まだまだできてないよね」とずっと言っているし、挑戦者であり続けたいと思っているのでこれからも意識的に言っていくと思います。
前に言ってたからこうするみたいな意思決定はないので「理由が知りたくなる人」と「好奇心がある人」は、相性良いと思います。
売り上げを目指してやっているわけではないので、なぜその意思決定をしたのかわからないと腹落ちしにくいところもあるかもしれません。

NPOのキャリアも選択しやすい好循環な組織づくりを

ーー最後に、中川さんの今後の目標やビジョンについて教えてください!

CLACKとしては、貧困の連鎖を解消するため、主に中高生の自立・自走支援を行っている中で、ミッションに掲げているように「デジタルを使った伴走支援のインフラをつくる」というところは常に意識して追求していきたいと思っています。CLACKがやっている領域は社会的にも人手不足の課題が広がっているIT分野での支援ということもあり、社会とのつながりが大きいかつ求められてることも感じます。
草の根でやっていくこと、政策提言に関わることなど、少ない人数の中で社会にどうやってインパクトを出していくか手法は様々ですが、解消したい課題はあるのに実行する人がいないというのが1番悲しい。それは避けたいので、僕たちとしては一緒に働いてくれる仲間も含めて輪を広げていきたいなと思っています。

僕はNTTデータ出身ですけど、僕たちみたいな営利企業からNPOで働く人がどんどん増えたらいいなと思っていて、民間・NPO・行政を3年ごとにやるとか、そういった輪や形がもっと増え、好循環が生まれたらいいなと最近は感じていますね。特にNPOはセクターの真ん中で、各所と連携してやっていくことがベースなので、CLACKとしても民間企業で活躍していた人が来てもらえるような環境を作っていきたいですし、キャリアの休憩期間などと捉えられるのではなく、CLACKでの経験があったから次新たなチャレンジができたと言えるような組織を作っていきたいです。
そのためには非営利だから報酬も低いよねと認識されるのではなく、同規模程度の民間企業の水準を意識することで、いい人材が回っていくような循環を生み出せる組織づくりをしていきたいという思いを持ってやっています。

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認定NPO法人CLACKは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」を実現するために、「困難を抱える中高生に、デジタルを使った伴走支援のインフラをつくる」をミッションとして活動しています。 ひとり親家庭、生活保護家庭、不登校、発達障害、ヤングケアラーといった困難を抱えた高校生に対してプログラミング教育とキャリア教育を提供しています。プログラミングスキルをつけるだけでなく、学び方や自己肯定感を育み、高校生の将来の選択肢を広げ、自分の人生を自分で切り拓いていくための伴走支援を行っています。活動に必要な費用は高校生からは一円ももらわず、企業などのステークホルダーにご支援いただいています。 行政や大手外資系企業から地域密着型の企業まで、多くの企業・団体にサポートいただき、立ち上げから今まで、5年連続で200%以上の成長をしています。 CLACKは代表の平井の出身地である大阪で第一拠点をオープンし、現在は大阪だけでなく、東京や愛媛にも拠点が広がっています。 今後は、全国に広がる形をつくるため、質を担保しつつ、継続的に拡大していく形を推進していきます。
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