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Attackはどのようにして「フルリモート環境」で事業を推進しているのか?【人事労務編】

Attack(株)代表取締役の村上篤志です。弊社は【TARGET】というサービスを通じて、主にスタートアップ/ベンチャー企業に対してWantedlyやビズリーチ、Green、キャリトレなどダイレクトリクルーティングメディアでの採用業務を支援しております。Wantedly Partners 認定企業にも選ばれており、Wantedlyでの企業情報や求人情報の作成、ダイレクトスカウト、フィード投稿などもサポートしております。

2020年5月現在、コロナウィルスの影響で在宅勤務やテレワークといったキーワードを耳にする機会が増えましたが、弊社は元々フルリモートでも働ける就労環境を整備しているため、特に大きな支障はなく、通常通り事業を推進しております。またお客様もIT関連の事業を展開されている企業様が多いため、引き続き採用意欲は高い状況です。

この度、コロナウィルスの影響で在宅勤務やテレワークを取り入れることになった企業様に少しでも参考になるよう、弊社の「フルリモート就労環境」のテクニックやノウハウを公開させていただきます。全部で「コミュニケーション手段」「情報管理」「人事労務」の3部構成となっており、これまで「コミュニケーション手段」、「情報管理」について書かせていただきました。

Attackはどのようにして「フルリモート環境」で事業を推進しているのか?【コミュニケーション手段編】 | Attackについて知る
Attack(株)代表取締役の村上篤志です。弊社は【TARGET】というサービスを通じて、主にスタートアップ/ベンチャー企業に対してWantedlyやビズリーチ、Green、キャリトレなどダイレ...
https://www.wantedly.com/companies/attack-inc/post_articles/230568
Attackはどのようにして「フルリモート環境」で事業を推進しているのか?【情報管理編】 | Attack株式会社
代表取締役の村上篤志です。弊社はというサービスを通じて、主にスタートアップ/ベンチャー企業に対してWantedlyやビズリーチ、Green、キャリトレなどダイレクトリクルーティングメディアでの採用業務を支援しております。Wantedly Partners 認定企業 にも選ばれており、Wantedlyでの企業情報や求人情報の作成、ダイレクトスカウト、フィード投稿などもサポートしております。 ...
https://www.wantedly.com/companies/attack-inc/post_articles/233544

今回は最後の「人事労務」編になります!よろしければご覧ください!

目次

  1. ■まずは就業規則の整備をしっかりと
  2. ■勤怠”管理”はジョブカン、勤怠”連絡”はチャットワーク

■まずは就業規則の整備をしっかりと

弊社は創業当初からリモートワーク中心の働き方をしていましたが、当時は特に就業規則はありませんでした。2019年、社員数が10名を超えそうになるタイミングで、労働基準法(昭和22年法律第49号)第89条の規定により「就業規則」を作成することになりました。

その際に顧問の社労士の先生に相談し、

・将来的にリモートワークではない社員が出てくる可能性もある
・リモートワークに関する就業規則の柔軟性を高める

という観点から、基本の「就業規則」を策定した上で、それに追加する形で「テレワーク勤務規定」を策定する形態にしました。

また、入社の際には、以下の書類を提出してもらうことになっています。

・労働条件通知書兼雇用契約書
・通勤経路と在宅ワーク場所の届出書
・秘密保持に関する誓約書
・身元保証書

上記は一般的な入社関連書類かと思いますが、この中で特徴的なのが「通勤経路と在宅ワーク場所の届出書」です。下記がその実際のフォーマットになります。


【図】通勤経路と在宅ワーク場所の届出書

下部の四角の空欄に自宅の間取り図を描いてもらい、どこでリモートワークをするか明記してもらうようにしています。なぜそのようなことをするかというと「労災」の観点が大きく影響しています。例えば通常の出勤を伴うオフィスワークの場合、通勤途中に怪我をしたら労災になりますが、通勤という概念がないリモートワークの場合「では、就業時間中に自宅で怪我をした場合はすべて労災になるのか?」という疑問が生まれてしまいます。

例えば「休憩時間中に在宅ワーク場所を離れ、家の2階に上がろうとしたら階段で転んで、捻挫してしまった…」というようなケースが労災になるかどうか、というような話です。基本的に労災は「就業時間内」に「就業すべき場所」で怪我をした場合に認められるので、このようなケースは原則として労災にはならないようです。そういった点を明確にするために「自宅における就業場所」を指定してもらうスタイルにしています。(一方で指定した就業場所で働いているときに地震が起きて、何かが倒れてきて怪我をしてしまった、というケースの場合は労災になります。)

■勤怠”管理”はジョブカン、勤怠”連絡”はチャットワーク

またリモートワークでなくとも、スタートアップ/ベンチャー企業ではクラウド型の人事システムを導入している企業が大半かと思いますが、弊社でも勤怠管理や給与計算においてはジョブカンを利用しています。余談ですが、会計システムとして会計freeeを使っているので、創業当初はデータ連携しやすい人事労務freeeを使っていました。しかし給与計算のタイミングを変更することになった際に、逆に融通が利かなくなってしまったため、人事労務freeeからジョブカンに切り替えました。

ジョブカンの利用方法は割愛しますが、Web上で出退勤ボタンを押すような一般的なスタイルです。ただ、ジョブカンでの出退勤操作だけでは社内の他のメンバーが「○○さんは出勤しているのかどうか」、「××さんは昼休みに入ってしまったのかどうか」などを把握することができないため、弊社では「タイムカード連絡」と「毎朝の業務宣言(予告日報)」を徹底しています。

タイムカード連絡」というのはタイムカード専用のチャットルームを用意して、そこで「就業開始します」、「休憩に入ります」、「休憩から戻りました」、「本日はこちらで失礼します」というような連絡をしてもらいます。最終的にはジョブカンでの出退勤を就業時間のカウント(給与計算)に使用するので、タイムカード連絡は直接、人事労務的な影響はありませんが、周囲の人たちに対して「現在、自分は就業中なのかどうか」をわかりやすく周知するために専用のチャットルームを用意しています。


【図】実際のタイムカードチャットルーム

また「毎朝の業務宣言(予告日報)」は、就業開始の合図と同時に、本日取り組む仕事の「内容」と「全体ボリューム(キャパシティ)」を宣言してもらうものです。実際は以下のような内容になります。

■本日のタスク予定(○○)
AM:自宅
PM:自宅

・A社様
∟候補者日程調整対応(媒体)
∟採用管理システム登録情報確認など
・B社様
∟候補者書類選考(確認)
∟候補者日程調整対応
∟求人票ドラフト修正
・C社様
∟ビズリーチスカウト判断確認
・D社様
∟管理シート納品
・その他
∟引き継ぎ用テンプレート作成(ストックマーク様)
∟業務指示書作成(インフキュリオン様)
∟マニュアル確認、業務把握など

■打ち合わせ
・案件MTG(G社様)
■業務キャパシティ
95%
本日もよろしくお願いいたします。

リモートワークの場合、通常のオフィスワーク以上に「受け身」や「指示待ち」ではパフォーマンスが出ません。パフォーマンスを発揮するためには「主体性」を持ち、「自己管理」を徹底する必要があります。そのため弊社ではいわゆる通常の「日報」のような「事後報告型」ではなく、上記のような「事前宣言型」のスタイルを取っています。この事前宣言型の連絡によって、朝イチで自分自身のやるべき仕事が整理でき、さらにそれを自ら周囲に宣言することで、仕事に対する自発的なコミットメントが増す、という効果が期待できます。

以上、今回はコロナウィルスの影響で在宅勤務やテレワークを取り入れることになった企業様に少しでも参考になるよう、弊社の「フルリモート就労環境」のテクニックやノウハウのうち「人事労務」にフォーカスして書かせていただきました。次回以降はまた採用関連の記事を書きたいと思います。

※スイマセン、最後に宣伝です※

弊社が提供しているTARGETでは多くのスタートアップ/ベンチャー企業様の採用をお手伝いしております。もし本サービスにご興味を持ってくださったスタートアップ/ベンチャー企業の代表の方、採用責任者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に以下のLPからお問い合わせください!

【TARGET】LP
https://www.attack-inc.co.jp/target-lp/

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