本日は、以前も紹介したことがある、アミタの新入社員研修の登竜門「レゾンデートル」について、紹介します。
記事の最後には、2025年合流(入社)の新入社員の最終発表動画URLもあるので、最後までご覧ください!
アミタの新入社員研修には「レゾンデートル」と呼ばれる、少し変わった研修プログラムがあります。
「レゾンデートル」とは、フランス語で「存在意義・存在理由」という意味です。
「自由」「自立」「平等」「公平」「権利」「義務」「個人」「個性」という8つの言葉の概念と相関関係をつくるというのが、この研修のミッションです。
これらの言葉の概念や相関関係だけにとどまらず、自分自身や仲間との関係性、そして「いのち」の存在意義についても思考します。
そこに正解はなく、Googleで調べても出てこない問いばかり…。
動画公開に際して、2025年度合流の新入社員のみなさんはどのような成長や変化を感じているのか、何を学んだのかを聞いてみました!
■最初の壁:「議論しているはずなのに、何も深まっていない」
始めた当初は思った以上に議論が進まず、苦しい時間が続きました。ただただ調べたことを共有し合っているうちに、何を議論しているのかわからなくなることもありました。
中間発表の日、先輩社員からこう言われました。
「もっとぶつかり合ってほしい。あなた自身の言葉で語ってほしい」
その言葉と真剣に向き合うために、後半からは、まず一人ひとりが「理想の社会」や「大切にしたい価値観」を共有してから議論を始めるようにしました。すると、立場や経験の違いが少しずつ見えてきて、自然と議論が深まっていきました。
■たどり着いた“学び”
- 視点によって価値は変わる
普段の私たちは、自分の価値観や経験をベースに認識し、その中で捉えられていることだけを切り取って価値として評価していることに気づきました。りんごというもの一つとってもいろんな価値があります。食べ物としての価値、絵画の画材としての価値など。他者の視点に触れることで、社会や物事の捉え方には多様な角度があると実感しました。そして自分たちが価値と認識するものの背後に、自分たちの社会に対する見方や理想の社会像があることに気づきました。 - 根っこにある感情や価値観を出し合って初めて、本当の議論が生まれる
議論とは、ただ本やウェブから得られた情報を並べてシェアしたり、自分の経験を表層的に語ることではなく、背景や前提、価値観の違い等に配慮しながら根源的な想いや問いをベースに意見交換することだと学びました。一人ひとりが自分の想いを人に伝え、人の考えを認め、議論を交わすことの難しさと喜びを感じることができた5カ月間でした。
レゾンデートルは、すぐに役に立つスキルを学ぶ研修ではありません。
でも、不確実な時代に「自分の意志で問いを立て、仲間と対話しながら前に進む力」を育ててくれたと感じています。
📹 そんな私たちの最終発表の様子を、動画で公開しました。
5か月間の思考のプロセスと、私たちなりの答えを全社員の前で発表しました。
関心をお持ちいただけましたら、以下からぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=nyDnDANimFc