当社アクルで新たに定めた「パーパス」「ミッション」「クレド」。
そのうち「クレド」にある "成長" というキーワードを掘り下げる対談企画の後編。
▲前編はこちらからご覧ください!
会社や事業は "成長" の蓄積そのもの
渡辺
アクション映画を見ていると「この主人公完璧だなあ」と思うことがあるけど、果たして自分がそんな能力を手に入れた時に楽しめるのか?っていうと違う気がする。
全てを手にしてある意味「全能」みたいなところにまでいくと、あとは落ちて行くしかないのかなって。
「まだ足りていない、満たされてない、もっと成長できる」っていう状況の方が、より良くしていこう!って思えるし、そういう意味で今のアクルの状況は成長にはうってつけの状態にあるなと。
今まで落ち着いたことはないし、常に混沌としていたような気もする。
でもその中で、辛うじてかもしれないけれど、なんとかここまで来ているし、今まで切り抜けてきた苦難があるから、今後も色々あったとしても乗り越えていけるんだろうなって気がする。
変な自信みたいなのはあるね。
栗田
「しんどいな」ってなったとしても、なんとかするしかないですもんね。
諦めた瞬間に終わりなので。
渡辺
なんとかするしかないね。それになんとかなると思ってるし。
栗田
ちゃんと紐解いていくと、ASUKAのプロダクトそのものが成長の歴史というか。
成長の連続。
渡辺
成長の歴史そのものだよね。
アクルの年表を作ったら「ああ、そういうことか」と「こういう危機をたくさん乗り越えてきたんだね」って見えるかもしれない。
ここ1年だけとってもメンバーにインタビューするだけで、いろんなことが出てくると思うし。
栗田
ゲームで言うと、何回もゲームオーバーになってるんですね。
この武器もダメだ!足りない!って言ってやられて、復活を遂げて、より強くなる、ということをずっと繰り返してますね。
渡辺
復活の呪文唱えて、またチャレンジして。
荒波があるところを探しに。
一難過ぎたらまた次々来るな、みたいな状況があるべき姿なのかもって、改めて今回認識できたのは良かったね。
じゃあ、目指すべきところは、ずっとその荒波をさまようのか?って言うと、悩ましいところだったりするけど。
ある時どこかで楽園みたいなところにたどり着いて「わあ!こんなところあるんだ!」っていう場があってもいいかもしれないね。
でも、楽園では成長しないっていう話もあるから、また荒波に漕ぎ出していくんだろうね。
栗田
荒波を探しに行くんでしょうね(笑)
渡辺
自ら探しに行くんだろうね。
なんか我々がすごいタフな集団みたいだけど、その方が絶対に面白いよね。
栗田
ただのド M 集団ですね。ずっとひたすら自分にムチを打って走り続ける。(笑)
渡辺
そういうことだね。
楽しみながら乗り越える不確実性
栗田
小さい頃の記憶で、安定した職業に、会社に、って言われた記憶があるのですが、それって自分自身にとって本当の意味での安定ではなく、むしろ「成長が止まってしまうのではないのかな?」って危機感を覚えることがありました。安定を職業や組織といった、環境に求めるということですもんね。
渡辺
安定を求め、自らの安全領域から出ていこうしないということかな。何が安定・安全なんだろうね。。
「常に荒波で成長し続けることが安定だ」っていう人もいるかもしれないね。
今回の「成長」で言うと、ネガティブなことにぶつかったことをきっかけに「成長」、っていう話があったけど、それに限らず、自ら何かに挑戦する「成長」っていう側面もあるよね。
例えば、ある程度安定している状態の中で、何かを探しに行く、自ら新たなことにチャレンジして、いろんなものに好奇心を持ってやってみる、っていうのは「成長」に繋がっていくんだろうね。。
栗田
ただ荒波を探すんじゃなくて、その荒波の向こうに自分なりのゴールがありそうですよね。
そのゴールに向かって、そこに到達するためにはどうしたらいいか?っていうと、荒波や壁がたくさんあるから、それをどう乗り越えようか、と試行錯誤する。
例えば、お客さんからの指摘・課題・不満が先かもしれないし、自分がこうありたい、という理想像が先に来るかもしれない。
渡辺
荒波の乗り越え方自体で言うと「荒波の先にこういうものがあるから、この荒波を超えていくんですよ」っていう考え方と「この荒波との苦難とも思えるイベントを楽しみつつ、楽しいからどんどんやっていく、気がついたらそこにいた」みたいなこともあるよね。
「将来の目標設定をして、その目標に向かって未来志向で進んでいく」っていうやり方と、「今ここ!っていうのを見てそれを大事にして、目いっぱいがむしゃらに前に進んでいく」っていうやり方と。
どれが正解というのはないんだろうけど。
起業にも、「崇高な目標があって実現に向かう」というものと、「進めていく中でお客さんと一緒に試行錯誤して、気が付いたら辿り着いてる」という発展の方法もあるよね。とくにアクルはそうだったかもしれない。
最初から「何かカチっとしたものを作るのはちょっと1回置いとこうか」みたいな感じ。
栗田
そうでしたね。
当時は事業計画とかも、作りようがなかったですよね。
そもそも、売上の前にサービスがない!みたいな感じで。
今期の目標どうしましょう、といった数字的な話をするにもネタが何もなかったです。
渡辺
よくそんな状況で近藤さん(代表)が目標を作ってたよね。
▲カード不正・セキュリティ対策の取り組みを、テレビでも取り上げていただくまでになりました
今後のアクルについて
栗田
最後に、今回の "成長" の掘り下げを踏まえた上で、今後アクルのメンバーとしてどういう人物像がフィットするか、というテーマです。
極端かもしれないですけど、自分が新卒の頃は、お金をもらいながら社会勉強をさせてもらっている、という考えを持っていた時期がありました。先輩の言葉を借りただけなんですが・・実際に、入社1年目・2年目ではできる業務も限られているわけですし。
これは極端なたとえ話ではありますが、今のアクルも、学びに貪欲な人には合ってる環境かなと思います。
渡辺
1 年目 から 3 年目ぐらいは本当にしんどかったなぁ。自分がいかに社会の常識を知らないか、思い知らされた。
特に社会人1年目から3年目ぐらいはとにかく打ちのめされてた。そんな未熟な若者を受け入れて、社会人として育てるという意図を持っていた始めに入った会社には感謝してます。
今でも常識人か?って言うとそうじゃないんだけど(笑
そんな一般的な社会人からすると非常識に見えるかもしれない若者を受け入れられる土台が、今の自分たちにあるかと言うと、ちょっと不安だよね。
ちゃんと若者が育つ環境が用意できる組織になっていくと、いい会社になっていくのかな。
「若い子たちってこんな感性があるんだ!」って、矯正という枠にはめるのではなく、認め、受入れ、吸収していきつつ、育てていく。
今後、アクルにどんな人たちが来るのか?っていうのはちょっと楽しみですね。
栗田
尖ってる新卒とかに来てほしいですね。
渡辺
尖っている子も受け入れていく、ってことだね。
あえて言うと、尖っていることを意識していない人もということかもしれないけれどね。
どんな人たちが集まってくるのか楽しみだけど「常に安定で静かに仕事をやっていきたいです」っていう人は、アクルは求めていないということだよね。
栗田
仮に入ったとしても大変でしょうね。
渡辺
大変だよね。
荒波に漕ぎだす勇気なんて持っていないけれど、それでも荒波の先に何があるのかを見出したいとか、心の奥底でこのままじゃいけないと感じている人なら、一緒に頑張れるだろうね。元々自分たちも強靭なハートの持ち主でも、大きな勇気を持ち合わせた人間でもないので。
一緒に「成長」できる方と仕事をしたいですね。
さいごに
渡辺
荒波に漕ぎだしてるっていうシーンは自分の中で面白いなと思いながら、自分達がやってきたことを美化するでもなく、単純に誇っていいんだなって自信につながりました。面白かった。
栗田
自分は成長ってこういうことだ、って思っていても、他の人はまた違った表現をするわけですしね。
渡辺
一つのテーマを掘り下げてほかの人と話してみる取り組みは面白いね。
より会社のパーパス、ミッションに関して「そうだな」って思えるきっかけになったので良かったです。
対談企画、いかがでしたか?
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