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企業のビジョンやミッションは、組織が進むべき未来を示すものです。しかし、それが言葉だけで終わるのか、日々の行動指針や意思決定の軸になるのかは、全く別の話です。
アクトビでは、会社として大切にすべき軸をMission, Vision, Value(MVV)として定義し、メンバー一人ひとりの行動と成長の道標としています。単なる理想論ではなく、評価制度や日々のフィードバックとも連動し、メンバーの成長を加速させるOS(オペレーティングシステム)というものも定められています。
本記事では、アクトビがどのような未来を目指し、そのために何を考え、どう行動しているのか。創業者である代表・藤原の言葉で、その思想のすべてをお伝えします。
目次
◼︎はじめに:なぜ今、MVVをリニューアルしたのか
◼︎Mission:存在意義・常に提供し続ける価値
◼︎Vision:Missionを提供し続けた結果、どうなっていくかの最終目標
◼︎中期ビジョン:理想を現実に変えるためのロードマップ
エンジニア・デザイナーの職域の再定義
◼︎課題と仕組み:理念を血肉に変える挑戦
理念を日常に溶け込ませる、アクトビ独自の取り組み
◼︎未来の仲間へ:私たちが約束できること
◼︎はじめに:なぜ今、MVVをリニューアルしたのか
創業時から私たちの経営の根幹にある理念は変わっていません。しかし、新卒やジュニア層の仲間が増えていく中で、私たちが大切にしている思想をより具体的で、誰が読んでも解釈がズレない言葉で伝える必要性を感じるようになりました。そこで今回、未来へ進むための羅針盤としてMVVをリニューアルし、新たにビジョンを達成するための「中期ビジョン」を言語化・定義しました。
◼︎Mission:存在意義・常に提供し続ける価値
コアにつながるテクノロジーを提供する
MVVの中でもMissionは、私たちの存在意義そのものです。もし、これを提供できなければアクトビが存在する意味はない、というレベルの使命として掲げています。
目的のない手段の提供は、単なる「タスク」でしかありません。そしてタスクは、その労力提供以上の価値は生まない。私たちが本来提供すべき価値は、お客様の目的、つまり「コア(本質)」を見据え、テクノロジーを用いて単純な1+1を何倍にもする本質的な価値を提供し続けること。それが、私たちの揺るぎない使命です。
◼︎Vision:Missionを提供し続けた結果、どうなっていくかの最終目標![]()
すべての人が活躍できる場を定義する
このビジョンには、私の個人的な哲学が色濃く反映されています。私は、一人ひとりの人生は十人十色で、そのプロセス自体が非常にユニークで美しいストーリーだと信じています。そして、人生の約3分の1を占める「仕事」の時間で輝くこと、つまり「活躍」することが、その人の人生の幸福度に直結すると考えています。
ただ、ここで言う「活躍」とは、単なる自己満足ではありません。活躍とは、「第三者(顧客、社会、仲間など)に対して、何らかの良い影響や価値を提供できている状態」のことだと私は考えています。友人の一言で人生が変わることがあるように、権力や名声がなくとも、誰もが誰かにとって価値ある存在になれる可能性がある。他者に貢献できている状態こそ、人は幸福を感じ、自分の人生に意義を見出せるはずだと思っています。
以前は、「活躍できる場を提供する」という言葉を掲げていたんです。しかし、「活躍の場」とは、誰かから与えられるものではなく、一人ひとりが自ら生み出し、見つけていく(定義していく)ものです。アクトビの役割は、完成された舞台を用意することではなく、社会的に意義のある「正しいこと」を追求し続けることで、その姿勢が周囲に波及し、関わる全ての人が自分自身の活躍を「定義できる」ような環境や社会の仕組み、その「土台」を創り上げること。それが、私たちの目指すビジョンです。
◼︎中期ビジョン:理想を現実に変えるためのロードマップ
壮大なビジョンを実現するための中間目標(2030年末までの5カ年計画)が、この中期ビジョン「エンジニア・デザイナーの職域の再定義」です。
私たちが自らの職域を再定義し、業界の「当たり前」を変えるほどの「正しい」を追求する姿そのものが、社会への強力なメッセージになると信じているからです。
エンジニアやデザイナーが、単なる「作り手」から「事業を成功に導くパートナー」へと進化することで、まず私たち自身の働く価値が変わります。誇りとやりがいを持って仕事に取り組む私たちの姿は、お客様の期待値を変え、プロジェクトの成功確率を高め、ひいてはお客様自身のビジネスを成功へと導きます。
その成功体験は、お客様、その先にいるユーザー、そしてパートナー企業へと波紋のように広がっていく。アクトビが体現する「新しい価値の生み出し方」に触れた人々が、自らの「活躍」とは何かを再発見し、定義していく。つまり、私たちが中期ビジョンを達成するプロセスそのものが、社会全体の「活躍の場」を定義していくための、最初の一歩となるのです。
エンジニア・デザイナーの職域の再定義
この中期ビジョンの策定の背景には、日本のソフトウェア開発業界に対する強い課題意識があります。開発プロジェクトの60%が失敗すると言われる現状、その根底には、作り手であるエンジニアやデザイナーが、解決すべきビジネス課題や目的を理解する必要がないまま、言われた通りのものを作るだけで報酬が発生するという構造があります。結果として誰も幸せにならないプロダクトが生まれ、エンジニア達の素晴らしい専門知識や努力が、正当な価値に転換できていません。
さらにAIの台頭により、「言われたものを作るだけ」のエンジニアの仕事は、今後ますます失われていくでしょう。私は、この素晴らしい職業へのプライドから、彼らの価値を再定義する必要があると考えています。身を削る思いで必死に勉強し、エンジニアになった彼らが、そんな形でキャリアを終えるべきではないのです。
そのために、私たちはエンジニアやデザイナーの価値を、以下の6つの側面から変革していきます。
これらは単なるスローガンではなく、それぞれ具体的な定量目標(KPI)と連動した、実行可能な事業戦略です。
◼︎課題と仕組み:理念を血肉に変える挑戦
このビジョンを実現する上で、私たちの最大の挑戦は「人の成長の再現性づくり」です。組織が拡大しても品質を維持し、新しく入ってくるメンバーが同じように成長できる仕組みをいかに科学するか。これは、私たちが向き合い続けるべき、最も重要で難易度の高い内部課題です。
この課題に対し、私たちは思想を具体的な仕組みに落とし込むことで挑戦しています。
理念を日常に溶け込ませる、アクトビ独自の取り組み
最も象徴的な取り組みが、Valueを体現した行動をメンバー同士がリアルタイムで称賛しあう独自のSlackチャンネルです。
▼Value紹介記事はこちら
https://www.wantedly.com/companies/actbe/post_articles/1014430
誰かが素晴らしい行動をした時に、それが10個のValueのどれに該当するかを選んで感謝と共に投稿する。これにより、日々の業務の中で「アクトビのValueに沿った行動」が何かを具体的に体感できるのです。
この称賛文化を土台とし、さらに以下の制度を設けています。
アクトビOSと評価制度
社員が正しく成長するためのルール「アクトビOS」を定め、それに基づいた評価制度を運用しています。日々のフィードバックも全てこのOSが基準となり、組織全体の目線を合わせています。
アワード制度
年末のアワード表彰も、売上ではなく「目的駆動(Purpose-Driven Player)」や「Value体現(Embodying Player)」といった思想面を基準に行います。会社の思想を体現することが、成果に繋がるというメッセージを明確にしています。
ブランド推進室
実態以上に良く見せようと誇張していないか、ありのままを一貫性を持って発信するために、「ブランド推進室」を設置しています。私たちの本質的な価値や誠実な姿勢そのものを、的確な表現で磨き上げ、届けること。それが、アクトビが目指すブランディングです。
私たちは、こうした日々の取り組みこそが、理念を組織に深く根付かせる唯一の方法だと信じています。
◼︎未来の仲間へ:私たちが約束できること
私たちが掲げる思想は、机上の空論ではなく、ビジネスモデルと完全に連動しています。マーケットから必要とされているのは会社の成長率からも明白で、実際にエンジニアやデザイナーの報酬レンジも上がり続けている。それは、私たちが長期的に見て「正しいこと」しかやっていないからです。
この記事を読んで、私たちの思想やありのままの姿に、どこか「キュンとする」ような、そんなときめきを感じていただけたなら、それだけで十分です。入社すれば、その感覚が正しかったとわかるはずです。
最後に、私たちアクトビは、他の会社で過ごす3年間よりも、アクトビで過ごす3年間の方が、人として圧倒的に成長できることを約束します。私たちが目指しているのは、どこの会社に行っても「優秀だ」と言われる人材を育てること。そのための「滑走路」であり、正しく成長するための「ルール」として、「アクトビOS」は存在します。
その滑走路を走り、未来へ飛び立つ覚悟のある方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。