株式会社SENSEPROJECT / 執行役員
浴室収納はセンスではなく設計で決まる どこでもラックに必要な考え方
浴室収納は、センスよりも設計で決まります。 タカラスタンダードの「どこでもラック」は、マグネットで自由に位置を変えられる収納ですが、本当の価値は「暮らしに合わせて試行錯誤できる余白」にあります。 現場でよく見るのは、 浮かせたのに使いにくく、結局床置きに戻ってしまう 掃除が楽になるはずが、あまり変化を感じられない 家族それぞれの使い方に合わず、散らかりやすくなる といったケースです。 原因の多くは、見た目を優先し、入浴中の動作や立ち位置を基準にしていないことにあります。 浴室では、濡れた手での片手動作が基本です。 取る、使う、戻す。この一連の動きが自然につながる位置にあるかどうかで、収納の評価は大きく変わります。 洗い場では立ち位置の近く、浴槽周りでは座った姿勢で無理なく届く高さ、掃除用品は使う場所の近く。 この考え方だけで、使い続けられる収納になります。 また、床から物を浮かせることは、見た目以上に清掃性へ影響します。 水が溜まりにくくなり、ヌメリや白い汚れの定着を防ぎやすくなります。 どこでもラックは外して洗えるため、定期的に裏側と接地面を拭く運用を前提にすると、衛生面も安定します。 後付け設置では、 壁がマグネット対応か 耐荷重に余裕があるか 扉やシャワーホースと干渉しないか この3点を事前に確認することが重要です。 設備の特性を理解したうえで提案できるかどうかが、住まい手の満足度を左右します。 実際の失敗例や、配置を見直すための具体的な考え方は、こちらの記事でまとめています。 https://tsps.senseproject.jp/?p=384 暮らしに寄り添うリフォームや住まい提案は、こうした細かな設計の積み重ねから生まれます。 住まいの使われ方まで想像し、価値として届けたい。 そんな視点に共感できる方と、一緒に仕事ができたら嬉しいです。 #リフォーム #住まいづくり #住宅設備 #暮らしを整える #動線設計 #タカラスタンダード #マグネット収納