- Project Manager
- 製造資材プランナー
- アプリケーションエンジニア
- Other occupations (19)
- Development
- Business
- Other
新 Innovation Hubで開催!気候変動を「見える化」するカードゲーム:Climate Freskの体験リポート
こんにちは。改めまして、シュナイダーのマーケティング事業部でインターンをしている萩原です。今回はシュナイダーが大事にしている気候変動を知ってもらう取り組みに参加してきたので、皆さんにレポートしたいと思います!
目次
そもそもなぜ気候変動?
Climate Freskとは?気候変動を可視化し、行動につなげる情報ツール
Laurus副校長の Paulさんからのメッセージ
シュナイダー社員のファシリテーターを行った中村からの感想はこちら
まとめ
Climate Fresk全体の集合写真
そもそもなぜ気候変動?
世界経済フォーラム(WEF)では、毎年1月に「グローバルリスクレポート」を毎年発表しています。2025年のレポートによると短期・長期的なグローバルのリスクの中で、短期的には異常気象が2位にランクインし、長期的には異常気象の発生、生物多様性とエコシステムの崩壊、地球のシステムの急激な変化、自然資源の枯渇が上位1位から4位にランクインしており、気候変動によって苦しむ人々が今後増えていきます。
参考文献:Global Risks Report 2025 | World Economic Forum
Schneider Sustainability Impact(SSI)について
そんな中シュナイダーエレクトリックジャパンでは気候変動の脅威を次世代に伝えていく活動を行っています。私たちは Schneider Sustainability Impact(SSI)を掲げ、6つの大きなテーマ(①気候、②資源、③信頼、④均等、⑤世代、⑥地域)に基づいて、全部で12個(グローバル11+日本1)のグローバルとローカルでのゴールが設定されています。 その中の地域の部分で、サステナビリティ教育プログラムでボランティアに参加する従業員の割合を2023年に5%にするというものがあります。現在もボランティアの数は上昇中です。今回はシュナイダーチームとして、中村さん、メイリンさん、ミランさん、エヨンさん、徳永さん、萩原が参加しました。
今回はLaurus International School of Scienceの中学一年生の生徒を最近東京オフィスに新しくできたInnovation Hubというシュナイダーの様々な製品やソリューションを展示しているブースにお招きし、Climate Freskを使ったワークショップを実施しました。今回LaurusとClimate Freskを実施することになったきっかけ、以前出前授業を行い、学校からのフィードバックがよくさらに気候変動への理解を深めたいというものでした。 Laurus International School of ScienceはSTEM(理系分野) 教育に特化したインターナショナルスクールです。以前出前授業で講師を務めたメンバーがやはり小学生ながら、サイエンスの知見が普通より高かく感じたと生徒を大好評!そんな学生たちに今回は貴重なお時間を頂きハロウィンの日にクライメートフレスクを行いました。
Climate Freskとは?気候変動を可視化し、行動につなげる情報ツール
Climate Freskは、気候変動の影響を地域ごとに可視化し、誰もが直感的に理解できるよう設計されたカードゲームです。気温上昇や災害リスクなどの科学的データをもとに、個人や企業が「自分の暮らしや事業にどんな気候変動問題がどのような影響があるのか」を具体的に把握できます。これにより、気候変動への認知が深まり、持続可能な選択や行動への第一歩を踏み出すきっかけとなります。Climate Freskは、社会全体での気候アクションを促進するための、実用的かつ意義あるプラットフォームです。
気候変動に関してプレゼンをするミランさん
具体的にClimate Freskって何をするの?
当日は15人の中学一年生がいらっしゃって、ミランさんから気候変動の説明を行った後、すぐにグループに分かれ、ワークショップを始めました。クライメートフレスクでは、様々なカードを因果関係に基づきならべていきます。Step1~3までのフェーズがあり、Step1は原因と結果がつながるようにカードを並べていきます。例えば、車や飛行機で移動すると、CO2が発生します。この場合前者が原因で後者が結果となります。そしてこれをStep2、Step3と進めていき、最終的にはStep1で並べたカードがStep 3のカードまで因果関係でつながっており、自分たちの行動がどのように地球環境にインパクトがあるかを認識できるような仕組みになっています。
Climate Freskに取り組む学生とメイリンさんとエヨンさん
きれいにカードを並び終えた後は、グループ内で気候変動問題と因果関係についてどう感じたのかを各自シェアしました。「自分の行動が環境を変える力を持ち、気候変動につながっている」と話す人もいれば、「気候変動が進むことに強い危機感を覚える」と語る人もいました。
ワークショップの最後には、このようなリフレクションを通じて、次にどのような行動を起こすべきか、その重要性について意見を交わす場となりました。
そしてその後、具体的にどのようなアクションを個人で行えるかいろいろとアイデアを付箋に書き、各グループ発表をしました。「電気をこまめに消す」ことでエネルギーの使用量を減らせるだけでなく、家の電気代も削減できると話している生徒もいました。これはシュナイダーで行っている脱炭素事業と同じで、企業が工場やオフィスで電気の使用量を減らすと、コストも同時に下がるだけでなく、CO2の排出量の削減にもつながります。こちらがわが社の脱炭素コンサルティング事業です。
最後にプレゼンをする学生
Laurus副校長の Paulさんからのメッセージ
シュナイダーの皆さまに温かくお迎えいただき、生徒さんたちは産業と環境問題の関わりについて深い学びを得ることができました。
グローバル企業で活躍するプロフェッショナルの皆さまと交流した経験は、生徒たちに新たな視点と刺激を与え、グローバル市民として成長するうえで大きな一歩となりました。
シュナイダー社員のファシリテーターを行った中村からの感想はこちら
今回一グループのファシリテーターを務めました。カードを使って気候変動の要因を分解しながら、今起きている気候災害とのつながりを視覚的に理解していくプロセスは、生徒にとって新鮮だったみたいです。最初はカードの内容に戸惑いもありましたが、読み進めながら自然と対話が生まれ、意見を出し合いながら、きれいに並べていく姿が印象的でした。今回のグループは作ったフレスクのタイトルを「Climate Pitfalls」に決定。「思わぬ罠」という意味ですが、まさにその通り。気候変動の複雑さと見えにくさを、少しでも実感してもらえました。
まとめ
Climate Freskを通して、気候変動の脅威が一日で理解できるというのは貴重な機会でした。学生にとって、将来を気候変動の観点から考え、分析し、アクションに移すきっかけづくりになったのではないかと感じています。シュナイダーではこういった取り組みを推進し、日本にいる人が気候変動の脅威を理解することを願っています。シュナイダーの事業や出前授業に関するお問い合わせフォームはこちらです。最後まで読んでいただきありがとうございました。