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ホテルの未来を支えるために | ゲストアシスタントチーフ 坂田 実名望 インタビュー後編

新卒で温故知新に入社後、複数のホテルで経験を積み、KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新(以下、KEIRIN HOTEL 10)でチーフ職を務めた坂田さん。インタビュー前編では開業時のレストラン立ち上げを中心に伺いました。後編では、レセプションへの異動を経て見えてきた新たなキャリアビジョンについてお話を伺います。

レセプションではどんな業務を担当していましたか。

チェックイン、チェックアウト、電話やメールの対応など、お客様から見える範囲の仕事は全般的に担当していました。1日の流れとしては、8時に出勤して10時までチェックアウトのお客様の対応を行います。その後は、当日チェックインされるお客様の情報確認や、スムーズなご案内に向けた準備を進めます。接客の合間には、メールの返信やリクエストへの対応を行ったり、他のスタッフに声をかけて、担当している業務の進捗確認も行います。15時からはチェックインの受付が始まり、17時まで接客業務を行う流れです。

またお客様から直接見えない業務としては、ホテルのオペレーション構築や改善なども行っていました。自分たちのホテルに取り入れられるアイデアを得るため、休日は地域の温浴施設や観光施設に足を運ぶようにしています。お客様の目線で施設を利用することで、効率的なシステムや印象に残る接客など、参考になる点が必ずあります。良いと思ったものはホテルに持ち帰り、自分たちのホテルでも活かせないか検討するようにしています。

これから温故知新でやってみたいことはありますか。

入社の時から、まずは現場での経験を積んで、だんだん裏方としてホテル全体を支えるような仕事を経験したい、とぼんやりとですが考えていたんです。ホテルで働いてみて、お客様へのサービスももちろん楽しいのですが、特に販売戦略のお仕事にやりがいを感じています。今はそちらに力を入れて頑張りたいと考えており、販売戦略の方向からホテルを支えていくことができればと思っています。

販売戦略とはどういった業務ですか。

販売戦略とは、客室の販売価格や在庫の調整、ホテルの宿泊プランの考案、またそのプランの管理などを行う業務です。どういう風にホテルを売っていきたいのか、という部分を考えて、それによってプランを作ったり、という部分を現場でのフロント業務と並行して担当していました。

また温故知新にはProfessional Assistance Team(以下、PAT)というチームがあり、温故知新のホテルを横断的にサポートしています。実際に戦略を元に運用してみて、売り上げ目標に到達できない時には「セールを出した方が良いですよ」等のアドバイスをもらったり、実際の販売画面でのプランやセールの設定等、技術的な部分でPATのメンバーにサポートしてもらいながら業務を進めています。

販売戦略のお仕事は、ワンクリックで結果が左右されるんですよ。

少し料金設定を変えるだけで結果が全く変わることもある、責任ある業務だと思っています。販売戦略と言ってもただ数字を上下させるだけではありません。地域の特性を知ることがとても重要で、この地域では「直前に予約が入る傾向がある」「ビジネス層が多い」などの情報が販売戦略に大きく影響します。特にKEIRIN HOTEL 10は客室数が149室あり、温故知新の他のホテルに比べてかなり多いです。今まで温故知新が手掛けてきたホテルとは売り方が全く変わってくるので、難しい部分が多いなと思いと感じます。

KEIRIN HOTEL 10がある玉野市はビジネス需要が高いのですが、こちらがどうホテルを売りたいか、という意思もあるので、「地域の特性や客層」「ホテルのターゲット」「どうホテルを売りたいかという意思」などの複数の要素の折衷案を考える必要があります。そういった戦略を一から練るために、地域の特性に向き合ったことがある、という経験は必ず役に立つと感じています。温故知新が保有しているホテルをどう売っていくのか、という戦略を仕組みから作る、というのは30歳までにやってみたい仕事の一つです。

KEIRIN HOTEL 10がある岡山県玉野市。
直島や豊島といったアートの島への玄関口でありながら、古くから造船業で栄えた造船の街としての一面を持っている。

温故知新に入社してみて、入社前とのギャップはありましたか。

実際に3年間働いてきましたが温故知新の社風は自分に合っていると思っています。入社して1年目、2年目のスタッフにも発言権や裁量権がしっかりあるので、日常業務も良い意味でルーティン化させずに働けています。

もちろん毎日お客様を迎えるために、オペレーション化された流れというのは最低限あります。ただ、自分が「磨き続ける」一員として働くという意思があれば、いろんなところに仕事は転がっていて、その中で自分の興味があることを各々見つけて取り組んでいるなとKEIRIN HOTEL 10のスタッフを見ていて特に感じます。新卒に限らず2年目3年目、マネージャークラスの方でも、各々が転がっている仕事や、自分の興味ある仕事を拾って、磨き続けていけるという魅力がある環境だと私は思います。

どんな人にこの会社を勧めたいですか。

宿を磨き続けるために取り組むべき事は無数にあり、様々な方向に興味を持てる人にとっては、その数だけ仕事の種類があります。さらに自分からその仕事を拾いにいける人にとっては、本当に素晴らしい環境だと思います。現状やってみたい仕事が用意されている訳では無くても、自分で仕事を作り出すこともできる会社なので、いろんなことに興味が向く人ほど合っているのではないかと感じます。

また逆に、「なんとなくホテル業界で働きたいけど何に興味があるかわからない」という方にとっても、すごく良い環境だと思っていて。私は何に興味があるのかわからないまま、とりあえず「人と関わりたい」とか、「 ホテルを磨き続けるという言葉への共感」「地方創生に携わりたい」という気持ちだけで入社しました。その後入社してから今まで、様々な業務に携わる機会があり、その中で特にやりたいものを見つけてチャレンジしてみたら意外と自分に合っていた、ということがあったり。

チャレンジできることが至るところに転がっている環境なので、自分に合うものを探して身につけたいとか、そういう働き方をしてみたい方にとってもチャンスがある会社だと感じています。新しいことに関わるチャンスは本当にたくさん巡ってきます。そうして何か一つを磨き続けていくと、また別の分野にも興味が湧いてくると思います。

ライター所感

温故知新には多くのチャンスがあると語る坂田さん。レストラン、レセプション、ハウスキーピングなど幅広い業務に携わってきた坂田さんだからこそ、「宿を磨き続けるためにできること」を広い視点で捉えているんだろうと感じさせられるインタビューでした。

2024年12月19日には、坂田さんが開業準備に携わったホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新がグランドオープンを迎えました。これからは新たな環境で、新しいチームの一員として「宿を磨き続ける」坂田さんの挑戦がさらに広がっていきます。

温故知新では、新たな仲間を募集しています。

  • イベント企画に興味がある方
  • ホテル運営に携わりたい方
  • ブランディングや広報に関心のある方
  • 地域創生に貢献したい方

など、幅広い分野でのキャリアにチャレンジできます。

自分の持つスキルと情熱を活かして、ホテル業界で新しい価値を創造したいと考えている方は、ぜひ温故知新へご応募ください。皆様のご応募をお待ちしています。

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