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Cuvée J2 開業責任者 佐長東彦『1からホテルを作れる人材になる為に』

2023年にオープンする世界初のオフィシャル・シャンパン・ホテル「Cuvée J2」の開業責任者を務める、佐長東彦さんに温故知新への入社経緯から、他のホテルとの違いについて語って頂きました。

温故知新への入社経緯を教えてください

新卒として京都ブライトンホテルへ入社しました。そこではベルボーイ・ドアマンから始まり、宴会サービスと一通り経験した後に、6年間法人営業を担当し、その後ウェディングプランナーを務めました。

入社10年目を迎え「さぁ次は何をしよう」と考えていたタイミングで、新型コロナウイルスによるパンデミックが起きてしまい、ホテルは休館を余儀なくされ、結婚式もキャンセルが相次ぎました。

日々の業務に対して前だけを見て活動してきた中で、そこで初めて良くも悪くもですが……まとまった時間が確保できました。10年目を迎えるという1つの節目だったことも重なり「自分は何がしたいのか?」と自問自答する時間が増えました。

色々と考えた末に「”1”からホテルを作れるような存在になりたい」とキャリアプランを決めましたが、今の自分でホテルをつくるには「信用・経験」が足りず博打になってしまう。そこで、先ずは全体像を把握する為にも、ホテル作りを学べる環境に身を置くべきだ、と感じたんです。

温故知新を知ったキッカケ

温故知新を知ったキッカケは「瀬戸内リトリート青凪by温故知新(以降、青凪)」でした。(青凪 支配人へのインタビュー前編後編)SNSで情報収集をしていて知っていましたし、愛媛には凄いホテルがあると話題になっていたので、元々興味もありました。

その中で、温故知新の今後の新規開業予定の情報をキャッチし、wantedlyから応募しました。色々と話を聞いていく中で、感じた事としては「良い意味で未完成であり、自身で作っていける余白がある」ということですね。前職のように、ある程度揃っていて既に正解がある中で仕事をするのではなく、正解がなにか?を模索しながら作っていく必要がある。

現在では会社の体制も出来上がってきて、管理部門も人が増えて働きやすい環境になってきましたが、当時はそういったところから含めて発展途上だったので、悩んだ部分はありましたが、まさに私が考えていたキャリアプランとマッチしていたんですよね。

自分は「”1”からホテルを作れるような存在になる」為に転職活動をしているので、完成している環境で働くのではなく、自ら動き作っていくような環境で挑戦をしないと、目的には到達しないし、一皮剝けるようにはならないと判断し、温故知新への入社を決意しました。

入社後のキャリア

入社後の経歴としては、まず「箱根リトリート」で、マネージャーとして温故知新のホスピタリティを学ところからスタートしました。

翌年には、岡山玉野市にある「KEIRIN HOTEL 10」という競輪場に併設しているコンセプトホテルで開業に伴うレストラン責任者を経験し、5ヶ月後には長崎の五島列島にある「五島リトリートray」でフロント・予約関係の立上げ責任者として、そして現在では「Cuvée J2 Hôtel Osaka 」で開業全体の責任者を担当しています。

入社してまだ数年ではありますが、いかに温故知新が相当なスピード感で拡大しているのか?がわかって頂けると思います。今もなお全国に開業を進めています。

どういった方と共に働きたいか

今は、新卒採用の面接官も担当しているのですが、必ず「なぜ温故知新でないといけないのか?何を目的に入社をしてくるのか?」を聞くようにしています。私自身もそうでしたが、我々は決まり切った事を実行していく大手企業のような体制ではないですし、当事者意識を持って活動をしていく事が求められます。規模感としては300名を超える世帯になってきましたが、まだまだ……目指すところは遥か先です。

なので、ご自身の人生において、何を成し遂げたいのか?その上で温故知新でどういった活動をしていきたいのか、こういった軸……と言いますか、漠然と会社に入り受け身で仕事をするのではなく、目的を持って主体的に行動される方を迎え入れたいと考えています。

温故知新が他のホテルと違うところ

各拠点毎に、別々のマニュアルが用意されている事ですね。基本、老舗や大規模のホテルでは、過去の経験からしっかりと作り込まれている共通のマニュアルがあり、場所・人が変わっても、同品質のサービスが提供できる状態になっています。特におもてなしの部分については、お客様の満足度に直結するので特にしっかり作り込まれています。

温故知新は各拠点毎に、ホスピタリティ・ホテル運営に必要なマニュアルを作成しています。これがすごい事で……大変な事なんですよね(笑)

なぜそういった事をしているか?というと、温故知新のフィソロフィーの1つに「地域のショーケースを作る」といったものがあるのですが、「私たち」がしたいサービスをするのではなく「地域の魅力」にプライオリティーを置き、どういったサービスが最も適しているのか?といったところから、模索し始めます。その地域で得られる体験・体感を、世界中から来られるお客様に伝えたい・届けたい、そういった思いがあるので、単なる宿泊施設ではなく「目的地」として在り続ける必要があります。

なので、通り一遍なマニュアルではなく各地域に根付いた物を作成しています。そういった柔軟性、目的に沿った運営というのが温故知新の強みであり、世界中から選ばれ続ける理由だと思っています。

ライター所感

温故知新は、通一遍の運営を行わない。企業理念である「地域のショーケースを作る」を実現すべく、その地域に適した運営方法を目指していく。ホテル共通のマニュアルで運営をするのではなく、ホテル毎に最適解を見出していく。地域ならではの良さを無視した運営をするのではなく、そこにしかない強み・本質を考え運営をしていく。ホテルはどう在るべきかを考えさせられるインタビューであった。

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