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活躍している社員が必ず持っている6つの思考⑤~レジリエンス思考~

皆さん、こんにちは!!

株式会社情熱の採用担当です!!連日になりますが、引き続き「活躍している社員が必ず持っている6つの思考」シリーズの第5回に入っていきます!!今回は、「レジリエンス」というキーワードで書いていきます。仕事をしていれば、必ずと言っていいほど困難にぶつかります。そこで、どう向き合うかどうかで活躍する人とそうじゃない人に違いが出てくるので、それについて詳細にお伝えします!!

◆活躍している社員の特徴「バルネラビリティ思考<レジリエンス思考」

活躍している社員が持っている思考の特徴、5つ目は「バルネラビリティ思考<レジリエンス思考」です。

レジリエンス思考とは、英語で「resilience」。
「弾力性・困難な状況から立ち直る力」
(バーバラ・フレドリクソン 参照:「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」)

「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」
(ボナーノ・ジョージ 参照:「新 外傷性精神障害―トラウマ理論を越えて」)

といった定義をされることもありますが、ここでは噛み砕いて「自分の思い通りにいかないといった問題に対して、解決にフォーカスする思考」とします。

バルネラビリティ思考とは、英語で「vulnerability」。
「脆弱性」という意味で、レジリエンスの対義語に当たります。ここでの定義は、レジリエンスに対して、「自分の思い通りにいかないといった問題に対して、マイナス感情にフォーカスする思考」とします。

◆2つの思考による行動パターンの違い

例えば、「自分のできる最大限の努力をしたにも関わらず、クライアントから大クレームを受けてしまった」という自分の思い通りにいかない問題が起きてしまった時……。
バルネラビリティ思考の新卒・若手社員は、「こんなに頑張ったのにどうして……もう嫌だ」というマイナス感情にフォーカスして、解決策を考えません。
一方、レジリエンス思考の新卒・若手社員は、バルネラビリティ思考を持つ新卒社員のようなマイナス感情に振り回されず、「クライアントの信頼を得る、良い機会になるかも」と切り替えて、解決策を考え、実行します。

ビジネスにおいて、自分のマイナス感情だけにフォーカスしてしまう「バルネラビリティ思考」の新卒・若手社員と、問題を解決するべく、考え実行する「レジリエンス思考」の新卒・若手社員だと、どちらが成果を出し、社内外の信頼を得て、経営幹部へと成長・キャリアアップするかは、明らかだと思います。

◆テレワーク時代に重要性を増すレジリエンス思考

「なぜ、テレワーク時代にレジリエンス思考の重要性が増すのか?」「なぜ、テレワーク時代にバルネラビリティ思考だとまずいのか?」について、働き方のパラダイムシフトが起きている現在の状況を踏まえて、述べていければと思います。

結論、テレワーク時代はオフィスワーク時代と比較すると、個人でレジリエンスを発揮しなければいけない場面が増えます。

例えば、横に先輩がいない自宅勤務時に、クライアントの社名を間違えてメールを送ったしまった、という問題が起きた場合。

バルネラビリティ思考→「研修で最も間違えてはいけないのが社名や氏名だと教わったのにやってしまった。自分はダメ人間だ、、、もう逃げたい、辞めたい。」

レジリエンス思考→「やってしまったことは変えられないが猛反省だ。信頼を取り戻しすためにどう対応するべきか?をすぐに先輩に相談しよう。辛いけどこれを乗り越えられたら、将来の後輩育成に活かせるかもしれない!」

上記のようなバルネラビリティ思考をオフィスで先輩が横にいれば、先輩が主体的に話しかけてくれて、レジリエンス思考に導いてくれることも多いでしょう。しかし、先輩が横にいない場合、自分主体でレジリエンス思考ができないと、先輩への相談という絶対に必要なアクションに結びつかないかもしれません。
ですので、解決にフォーカスして、PDCAを回すことができる新卒・若手社員が、より一層活躍する時代になったのです。

◆レジリエントな組織を構成する6つの要素

ここまでは個人のレジリエンスについて触れてきましたが、ここで組織のレジリエンスについても少し触れておきます。参考程度にご自身が所属されている組織に当てはめてみてください。
レジリエンスを一朝一夕に養う方法があるわけではありませんが、ボストン・コンサルティング・グループのリーブスらは、下記の6つの点をレジリエントな組織になる要件としてあげています。彼らは企業が生物界から学ぶことの重要性を主張しており、レジリエンスも学ぶべきことに含めています。



◆レジリエンス思考は、誰もが初めから持っている訳ではない

しかし、このレジリエンス思考は、しっかりとした教育を受けることで身に付くものであり、初めからこの思考を持つ新入社員は少ないのが現状ではないでしょうか。

原因は、マズローの5段階欲求でも言われていますが、我々人間は「生理的欲求」と「安全欲求」といった欲求が最初に現れる、「自己防衛」の優先順位が高い生き物なのです。解決に向けた行動にフォーカスするよりも、自分のマイナス感情にフォーカスして、「誰かに『しょうがない』と言ってほしい」と、安全欲求を満たす行為を本能的にしてしまうのです。

ビジネスパーソンとして、どんな問題起こってもバッドニュースファーストで上司にすぐさま報告・相談し、解決策を一緒に考えて動くといった、一連の思考と行動(レジリエンス思考)を取るべきです。

しかし、多くの新入社員は、解決することよりも「どれだけ頑張ったのか?を同期に分かってもらう」「どれだけ先方が見る目がないかを上司に理解してもらう」といった自己防衛の思考と行動(バルネラビリティ思考)を選択してしまいます。

◆レジリエンス思考を身につける「ポジティブフォーカス」

では、どうすれば、新卒社員でもレジリエンス思考を持つことができるのでしょうか? 心理学の世界では、以下のような方法が提唱されています。

ポジティブフォーカス(良い部分に目を向ける)
タイムアウト(その場を離れる)
ストップシンキング(思考を止める)
スケールテクニック(レベルをつける)
プレイロール(理想の人物を演じる)
リフレーム(受け取り方のメガネを掛け換える)
キープメンター(メンターを持つ)
ファーストファクター(第一感情を探す)
リロケーションアイ(目の前の景色を変える)
アンガーログ(怒りの記録を取る)
ブレイクパターン(パターン回避)
アクトカーム(怒らないと決める)
チェンジコアビリーフ(価値観の書き換え)
クロスポジション(立場を入れ替える)
コーピングマントラ(魔法の呪文を持つ)

今回は、その中でも最も大きな効果がある「ポジティブフォーカス」を紹介します。

レジリエンス思考になる(=バルネラビリティ思考にならない)方法で最も大切なのは、自己防衛としての安全欲求が我々は極めて強いことを理解し、「そもそも防衛しなくていい状態」に自分を置くことです。それが、「ネガティブ」よりも「ポジティブ」にフォーカスする(=傾ける)ということです。

「自分のできる最大限の努力をしたにも関わらず、クライアントから大クレームを受けてしまった」という事実は1つですが、心の状態によって、解釈は大きく3つに分かれます。先ほどの例ですと、以下のような解釈になります。

ネガティブ:「こんなに頑張ったのにどうして……もう嫌だ」
ニュートラル:「(ただ)大クレームをもらってしまったな」
ポジティブ:「まずい……しかし、これがクライアントの信頼を得る良い機会になるかも」

ネガティブな状態になると、自己防衛のための安全欲求が発動し、バルネラビリティ思考になってしまうことが多くなります。

一方で、ポジティブな状態だと、自己防衛の安全欲求が発動せず、解決へとフォーカスするレジリエンス思考を持って行動することができます。

世の中で「ポジティブに考えた方がいいよ」という主張や、多くの偉大な経営者による「ピンチはチャンス」といった発言の理由はここにあります。自分の思い通りにいかない問題やピンチに対して、ポジティブな面=チャンスと捉えた方が、レジリエンス思考を持って業務に取り組むことができ、ハイパフォーマーになる確率が高いのです。

当然、問題やピンチが起きた時に、何にも考えずに「大丈夫でしょ! チャンスでしょ! 」と言っているだけでは、ただの無責任人間になってしまうので、解決にフォーカスするレジリエンス思考を持つことが重要です。

◆「ネガティブ」を0にするのではなく、「ポジティブ」を増やすことが重要

また、ポジティブ感情研究の第一人者であるバーバラ・フレドリクソン博士は、「ポジティブ:ネガティブ=3:1」が最も適正だとしており、ネガティブを0にするのではなく、ポジティブを3倍の量にするべきだと主張しています。(参照:「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」バーバラ・フレドリクソン)

「もう嫌だ」と感じるようなネガティブが1あるなら、「信頼を得るいい機会になるかも」「これで同じ失敗は二度としないはず」「これを後輩に教えられる先輩になれたら嬉しい」といったポジティブを3にすればいい、ということです。

将来幹部へキャリアアップして行きたい新入社員の方は、自分の思い通りにいかない問題が起きた時に、「What is the good opportunity?」と自分に問いかけ、ポジティブフォーカスし、レジリエンス思考になることをお勧めします。

◆困難な状況をチャンスに変える力が成長に繋がる

困難が大きければ大きいほどレジリエンス思考が試されます。ただ、確実に言えることは、一部の企業をおのぞいて、「会社が、本当に取り返しのつかないようなチャレンジを若手にさせることはない」ということです。つまり、今しているチャレンジの多くは、最悪失敗したってどうにかなるということです。もちろん、成功するまで最善を尽くすべきですが、大船に乗ったつもりでレジリエンス思考をフル活用してみてください!!次回は、「活躍している社員が必ず持っている6つの思考」の最終回です!!

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