こんにちは!ウィルゲート広報チームです!
コロナの状況もあって、リモートワーク、時短勤務など、柔軟な働き方が求められるようになってきました。
ウィルゲートでも、制度を活用しながら、子育てと仕事を両立したり、柔軟に働く社員が数多く在籍しています。
今回紹介するのは、ソリューション事業部SEOユニットの野澤 宏之(@no_hi)。
現在、看護師として働く奥さんの代わりに、7歳の双子のお子さんの育児と家事を行いながら、Webマーケティングのコンサルタントとして活躍しています。
このような働き方をするに至った経緯と社内メンバーとの関わり方、そして「どうすれば柔軟な働き方がもっと受け入れられるのか」、一緒に考えながら話しました。
プロフィール
野澤 宏之(のざわ ひろゆき)
2017年にウィルゲートに入社。ソリューション事業部SEOユニットに所属し、コンサルタントとしてクライアントのWebマーケティング施策立案などを行う。
2019年度第4Qには、7つの行動指針『WinG』を最も体現した社員に贈られる「WinG賞」を受賞。受賞インタビュー記事も合わせてご覧ください!
「どうすれば家族4人、安定して暮らしていけるか」
――まず最初に、今の野澤さんの状況について教えてください。
僕は妻と双子の子供の4人家族です。
妻が2016年から看護師の予備校に通い始め、その頃はどちらかと言えば妻が多くの家事を負担する形で、2人の子供の育児をしていました。
妻はその後看護師学校に入学し、その頃から僕の家事負担の割合が多くなってきました。
卒業後、今年から看護師として働いているんですが、コロナの感染リスクのこともあって、妻が勤め先の病院の近くで1人で暮らし、僕が自宅で子供の面倒を見ています。
――お話だけ聞くと、なかなか大変そうですね…。
そもそも家事や子育てについては、
「家族4人で生きていくためには、当然自分も家庭のことをしないといけない」
と思っていました。
というのも僕も妻も福島県の出身で、身近に頼れる親族がいません。
自治体の制度を上手く利用したり、ご近所の方とコミュニケーションを取って何かあった時にお願いできる関係は築いているつもりですが、自分がやらないと絶対に上手くいかないことは分かってました。
――そんななかで、奥さんが看護師を目指したきっかけは?
子供が生まれてしばらくして、まず2人で考えたのは「家計の安定」でした。
出産当時、妻はアルバイトとして働いていて、僕は自営業。
今後2人の子供を育てていくためには、世帯年収を増やす必要を感じました。
でも僕の収入を増やして家計を安定させようとすれば、かなりの労力が必要ですし、自分の収入を数百万円増やすより、妻にその分稼いでもらうほうが現実的です。
それに僕に何かあったときのリスクヘッジとして、妻にも手に職をつけて働いてもらい、収入源を分散したいとも思っていました。
あとは、妻の経済的自立を応援してあげたいという気持ちもありました。
僕は、どちらが家計を支えているかで家庭内のバランスが決まってしまう部分はあると思っています。
パートナーがどんなに協力的であっても、「この人がいなくなったら」と考えてしまうでしょうから。
――ただ看護師の仕事は就職するまでの勉強にも時間がかかりますし、今のように働いてからの負担も大きい。奥さんから「看護師になりたい」という話があったとき、野澤さんのなかで葛藤はなかったんですか?
なかったですね。
先程話したように、むしろ僕だけに頼るほうがリスクが高いと感じましたから。
とはいえ、僕と妻だけで本当にやっていけるのかという不安は、常に持っていました。
それに会社が自分が望む「家庭との両立」を許可してくれるのか、という懸念はありましたね。なので会社の制度含め、使えるものは何でも使うつもりで取り組んでいます。
――奥さんが看護師になりたいという夢を追っていく中で、揉めたり衝突したりすることは?
もちろんありましたよ笑。
でも妻に「もっと家のことやってよ」とはなかなか言えなかった。言えるような雰囲気じゃなかったですね。
看護学校時代、妻はめちゃくちゃ勉強するタイプだったんです。
10代20代の人たちも受けている全国模試で、上位一桁代の成績を取ってしまうくらい。
そんなに頑張っている妻に、「そこまで勉強しなくてもいいんじゃない」とは言えないですよ。
あと、「今度は僕の番だ」という気持ちもありました。
子供が生まれた直後は僕が遅くまで働き、育児と家事は妻の担当。
もちろん前から家のことはやってるつもりでしたが、今後は自分が主体的にやるべきだと、と思いました。
子育てとの両立は「時間有給制度」が鍵に
――これまで育児と仕事を両立する上で、工夫した点などはありますか?
時間単位で有給休暇をとれる「ちょい休」の制度は上手く活用しています。
僕がウィルゲートに入ったのは、まだ社内で子供がいる社員も少なかった頃。
でもこの制度がすでにあって、「これを使えば何とか家庭と両立できるかも」と思ったし、「子育てに前向きな会社だな」と感じました。
例えば、子供が熱を出した時、保育園に子供を迎えに行ったりするなど、急に数時間休まないといけないことが何度かありました。
正直、この制度がないと仕事と家庭の両立は相当に厳しかったと思います。
子育て世帯への補助金制度や手当はありますが、たとえお金があっても、何かあった時に動けないと困る場面が数多くありますから。
――現在の働き方は?
今では子供も小学生になったので、以前ほど手が掛からなくなりました。
それでも洗濯や掃除、夜にはご飯を作って食べさせたり、あとはなるべく一緒にいる時間を作るためお散歩に行ったり、やることはたくさんあります。
現在のウィルゲートでの働き方でいうと、週3回はテレワーク、それ以外の出社して働く日でも14時30分に一度帰宅させてもらって、その後は家で仕事させてもらっています。
こういった社員の事情に合わせて相談に乗ってくれる懐の深さがウィルゲートにはあるな、と感じますね。
――子供がいる・いないに関わらずテレワークの苦労はあると思いますが、野澤さんが苦労している点はなんでしょう?
どうしても仕事の時間が長くなってしまうことです。
業務時間であっても子供や家事のことが気になってしまう。
そうすると、「このタイミングでまとまった仕事の時間を取ろう」というのが難しくなります。
結果的に、仕事・育児・家事が曖昧なコントラストのまま、気が付くと一日が終わっているという感じです。
――仕事と家庭を両立するためには、日々一緒に働くメンバーから理解が得られることも重要そうです。野澤さんが心掛けていることはありますか?
僕の「背景」を知ってもらおうと努力はしています。
そういう意味で、ファミリーゲートの効果は大きかったですね。
「野澤さんには2人の子供がいる」という話だけ聞いているのと、
「野澤さんの後ろには”この”2人の子供がいるんだ」と見た上で知ってもらうのは、全然違いますよね。
僕にとっては会社のみんなに自分の事情を認識してもらう、重要なイベントでした。
ウィルゲートでは、社員のご家族をオフィスにお招きし感謝を伝える「ファミリーゲート」というイベントを開催してきました。今年はコロナ禍により開催が難しい状況ですが、社員だけでなくそのご家族の皆さんにも、ウィルゲートの理念や想いに対する理解が深まるよう、取り組んでいます。
それぞれの背景を知ってもらうことが、寛容さにつながる
――現在の働き方制度や仕組みについて、もっとこうなったらいいな、というのは何かありますか?
僕が感じていたのは、周りに手伝ってくれる人がいないのは大変だ、ということ。
人手としてベビーシッターの方を雇う、という選択肢もありますが、毎日保育園の送り迎えをしてもらうというのは、うちの場合費用的なことを考えると現実的じゃなかった。
これが会社に託児所があるとか、会社に子供を連れてきてもいいとなったらかなり楽になりますけど…。
――託児所を設けるとなると資金面での課題がありますし、「子供を会社に連れてきても良い」という制度をつくるには、今のウィルゲートだともう少し時間が掛かるかもしれないですね。
こういうことって、会社として多様性を受け入れられる環境が整っているのはもちろんのこと、社員にもそれを広げていけるかどうか、というのもあるのかなと思います。
つまりは寛容さの問題で、「子供を連れてくる社員を、他の社員が受け入れられるかどうか」という話。
――もっと寛容さを広げていくには?
最近読んだ記事で、
「ある人の行動を理解できないのは、その背景を知らないからだ」
という話がありました。
僕にとってのファミリーゲートと一緒で、「この人がこういう働き方をするのにはこういう理由があるからだ」という背景を知ってもらうことが重要だと思います。
子育てとの両立に限らず、各自が働くいろんな”背景”を発信していくことで、その人への理解が深まり、それが寛容さにつながっていくのかな。
――そう考えると、寛容さを求める側も、積極的に情報を発信していかないといけないのかもしれないですね。
僕の場合は、自分で能動的に動くようにしています。そうすると、周りも受け入れてくれる雰囲気は感じますね。
逆に遠慮して言わないと、伝わらないことも多い。
例えば会社での仕事がちょっと長引いてしまったときは、周りの人が佐々野さん(弊社執行役)が「野澤さん!大丈夫ですか!?」と心配してくれますし、藤原さん(弊社取締役)はいつも「家庭を大事にしてください」と声を掛けてくれますね。
それ以外にも、他の社員の家に子供を遊びに連れて行ったりさせてもらっています。
もちろん、なかには人に言いづらい事情もありますよね。
そういうときはマネージャーから「みんなに詳しくは言えないけど、自分だけは事情を知っているから、理解してあげよう」と伝えてもらう必要があるかもしれない。
「なんでこの人はそうなんだろう?」とみんなが積極的に背景を理解しようとする気持ちや、自分の事情を言いやすい環境がもっと世の中全体にも広がるといいですね。
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