Warisが2020年9月に新しくスタートしたサービス「Warisインサイドセールス アウトソーシング」。現在、さまざまなキャリアを持つ国内外の15名ほどが稼働しており、新たに事業を推進してくださるディレクターと登録パートナーを募集しています。営業は未経験だったものの、登録パートナーとして大いに活躍している八木菜摘さんに話を聞きました。
Waris ISBPO事業 ディレクター/登録パートナー募集!
マスコミから専業主婦を経て、インサイドセールスに
―八木さんはテレビ局のアナウンサーだったそうですね。Warisインサイドセールスに参画するまでのキャリアを簡単に教えてください。
私は北海道出身で大学を卒業後、2010年に地元のテレビ局に入社しました。北海道が大好きで、ずっと地元でバリバリ働きたいと思っていたんです。アナウンサーと報道記者として5年半勤めた後、2年ほど専業主婦を経て、夫の転勤に伴いフランスへ。1年半の滞在中、フリーライターとして現地の情報を発信していました。お金のためというより、社会とつながっていたかったんですよね。
―ずっと働きたいと思っていたのに、専業主婦も経験されたのですね。
そうですね、父親をはじめ、まわりの大人は仕事で忙しそうだったので、仕事第一が当たり前だと思っていて。でも夫は「自分たちの楽しく豊かな人生を支えるものの一つが仕事」という考え方で、私も夫婦の生活を重視しながらキャリアを積んでいければと思うようになりました。
「営業は苦手」「インサイドセールスって何?」からのスタート
―Warisに出会ったきっかけを教えてください。
北海道に戻った後、社会とつながるために働きたいと思っていたところ、大学の先輩から(Warisインサイドセールスのディレクターの)峰さんを紹介してもらい、2020年12月WarisにISBPO登録パートナーとしてジョインしました。営業経験はなかったのですが、やってみることにしました。
―インサイドセールスという仕事をご存じでしたか?
いえいえ、「インサイドセールスって何?」からのスタートでした。それにそもそも営業は自分に最も向いていない仕事の一つだと思っていました。会社の顔として社外の人と接し、勤務時間外に人間関係を築くことも大切という印象があったので。
でも、峰さんの話を聞いていると、営業という仕事の中でもインサイドセールスは企業様の縁の下の力持ちで、企業様が相手に伝えたいことをいかに伝えるかという部分ではアナウンサーと似ている気がしました。それに、経験がなくても働きたいという気持ちがあれば学んでいけるといわれて、人生一度きりですし、まずはやってみようと思い切って飛び込みました。
企業様とお客様のかけ橋として、他メンバーと共に働く
―具体的な勤務時間や仕事内容を教えてください。
今は2社担当していて、月曜から金曜まで1日平均3時間ほど働いています。企業様の一人としてメールや電話でお客様に連絡したり、問い合わせ対応やオンライン面談のセッティング、その後のフォローアップなどをしています。
―2社担当されているのですか?
2020年12月からまずA社を担当し、早く仕事を覚えたいと思って、翌2021年1月下旬にB社も担当させてもらうことにしました。A社はメンバー3名とディレクター、B社はメンバー2名とディレクターという体制です。同じインサイドセールスでも、担当する企業様によって私たちに求められるものが違うので、多面的に学ぶことができています。
―同じ立場のメンバーが複数いれば、心強いですね。
そうなんです。A社は子育て中でキャリアを積んでいて自走できる方が多く、メンバーでこまめにやり取りするより各自で仕事をしているという感じです。B社は、インサイドセールスの初心者2人で、オンラインでつなぎながら一緒に仕事をすることもあり、悩みや疑問も気軽に話すことができて、友達のような仕事仲間ができてうれしいです。どちらも面白いですね。
社長から「立派な営業マンです」と認めてもらい感激
―初めての業務で戸惑うこともありましたか?
ミーティングやチャットなどで出てくる言葉、例えば「アジェンダが…」というのも分からなくて、最初のうちはGoogleで調べていました(苦笑)。ただ、負けず嫌いなもので他の方に早く追いつきたい、クライアントさんにご迷惑をおかけしたくないと一生懸命やっているうちに、議論に参加して意見も言えるようになってきました。
―インサイドセールスは、イメージしていた営業と違いますか?
はい、営業の仕事って意外とくくりがないんだなと感じました。自社の商品をお客様に魅力的に紹介して契約を取る業務と思っていたのですが、お客様がどんな悩みを抱えているのかヒアリングして、そこに自社の商品がお役に立てそうならお勧めし、お役に立てないなら無理に押し通す必要もなくて。相手の話を聞く力は、前職の経験が生かせていると思います。結局、インサイドセールスは人とつながって人の役に立つための仕事で、いろんな経験が生かせるし、今後どんな仕事についても役に立つスキルが身につくと感じています。
―仕事は誰かに教えてもらえるのですか?
初めのうちはディレクターさんに何でも聞いて、丁寧にお答えいただいていましたし、お客様に送るメールもチェックしてもらいました。それに、他の方の仕事ぶりから学ぶこともたくさんあります。
A社の社長は私が未経験とご存じで、自分が営業マンだった頃の話などを聞かせてくださって。その社長がこの3月に退任されるとき、「あなたはもう立派な営業マンです」と言ってくださって感激しました。最初の3か月間は自分が人の役に立てているのか実感がなく走り続けていたけれど、インサイドセールスのメンバーとしての自分に少し自信が持てました。成長できているんだなとうれしい気持ちでいっぱいになりました。
生活と仕事のバランスや人との距離感が心地よい
―仕事自体はどうですか?
仕事が面白くて仕方ありません。専業主婦時代があったので、まず八木菜摘として働いているという喜びが一番大きいですね。それに、自分のやっていることが誰かの仕事につながっていく、バトンをつなげている感覚があります。
―インサイドセールスで大変なことは?
インサイドセールス自体が大変と思うことはありません。ただ、まだ立ち上げ期のため、業務内容から自分たちで決めて、あとに続く人たちが快適に働けるような土台作りをやっています。大変な分、すごくやりがいがあります。
―オンラインで働いてみた感想を教えてください。
まわりの人に恵まれているので、メンバーやディレクターとのやり取り一つでも楽しくて。それに、パソコンを切ったら仕事が終わりというのも、私にとっては人との距離感がちょうど良いんですよね。仕事外のノミュニケーション(付き合いで飲むこと)とかしんどいと思っちゃうタイプなので。あ、でもWarisさんのオンライン飲み会は好きです。
自分で人との付き合い方や距離をコントロールできて、社会とつながりたい思いと自由でいたい思いと、うまくバランスが取れた働き方を実現できていると思います。
―働いていて困ったことはありますか?
仕事をする上で疑問や心配があれば、Warisさんに話すとしっかり聞いて、すぐにサポートしてくれます。これまでクライアント企業との業務線引きや稼働時間などで相談したことがありますが、全てきちんと対応してもらって、すごいなあと感心しています。過去の会社員だった頃は、自分たちの声が上に届くことはなかったので…。私たちにより良い環境で働いてほしいと考えられていて、行動も伴っているのでありがたいです。
Warisさんが介在されていることで、安心できるのは大きいですね。
インサイドセールスの業務にはあらゆる経験を生かせる
―インサイドセールスの仕事を始めて半年が経ち、今後のキャリアについてはどのように考えていますか?
これから夫の転勤はなさそうです。もともと私は長く北海道に住むことになったら外で働こうと考えていたのですが、このままの形で仕事を続けていきたいと思うようになりました。
オンラインなら、10時始業でも9時55分まで家のことをできるんですよね。人によっては仕事と生活の切り替えができないという方もいますが、私は生活の中で仕事ができる今の環境を気に入っています。日々の生活を楽しみながら、自分の知識や経験を生かせる仕事で人の役に立てることがうれしいです。家の外に出ることだけが社会とつながる働き方ではないと、すごく感じています。
―最後に、インサイドセールスに興味がある人にメッセージをお願いします。
インサイドセールスという仕事には、あらゆる経験が生きると思います。例えば、お子さんが泣いていたら何を欲しているのか考えると思いますが、そんな風に相手の気持ちや状況を考えて行動することこそ、インサイドセールスという仕事の核だと私は感じています。ですから営業経験がなくても、むしろ営業以外の経験があるからこそ、いろんな視点でクライアントさんにご提案できるかもしれません。
ぜひ私たちと一緒にチャレンジしませんか。