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Warisで広めたい「エシカルな働き方」~リクルーティングコンサルタント 稲葉哲治

こんにちは、Warisのリクルーティングコンサルタントとして2019年1月にジョインした稲葉哲治です!
今回、Warisで広めたい「エシカルな働き方」とWarisにジョインした理由についてお伝えさせていただきます。


■プロフィール
開成、東京大学から一転、中退して社会的ひきこもりを経験。当事者性を活かしてセゾングループ人材会社にてNPO協働事業等を担当後、日立グループにて新規事業、若者キャリア支援会社起業、人事、人材コンサルタントを経て、日本最大の人事・HRメディアにて人事コミュニティ運営等に従事。現在は㈱Warisコンサルタントの他、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するNPO法人GEWEL理事、ワールドカフェ・OSTファシリテーターとして活動中。
エシカルを軸にソーシャルセクターでも活動し、フィリピン少数民族と作るブランド「EDAYA」やセレクトショップ「エシカルペイフォワード」、「エシカル男子の会」、参加型社会投資イベント「SOIF」などで人と社会の関わり方の変革を行う他、ソーシャルビジネスのハンズオンインキュベーションも実施。
TEDxSaku登壇「ハイブリッドキャリアのすすめ」。



エシカルな働き方とは?

エシカルという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
SDGsのおかげか雑誌でエシカルファッションの特集も増えてきましたが、服や食の流行のことではないんです。

エシカルは、人と社会の関わり方のこと。生き方、考え方のことです。

私たちそれぞれが、社会や環境や未来とのつながりを意識し、その中で何を大切にするのか主体的に選択していく、「つながりを想い、これからを選ぶ」こと。

僕は人事・HRの仕事と並行して、このエシカルにずっと関わってきました。

東京大学中退からひきこもりを経験してきづいたこと:埋蔵資源を人的資源に変えたい!

もともと僕は、東京大学を中退して社会的ひきこもりをしていた、社会課題の当事者です。

28歳でセゾングループの人材会社に就職して、やっと社会人生活を始めました。いきなり新規事業担当になったので、なんとか自分の強みを活かしてアイディアを出さないといけない。僕の強みってなんだろう・・・と悩んで思い至ったのが、ひきこもりだったことでした。

ニート・ひきこもりは54万人ほどいるといわれます(中高年をあわせると110万人)。この人数はそのままにしておけば大変な社会課題ですが、自分のようにきっかけを得て歩みだすことができれば、きっと社会の活力になれる。

僕たちのようなニート・ひきこもりは、社会課題じゃない。社会の埋蔵資源だ、と思いました。そして僕は元当事者として、埋蔵資源を人的資源(Human Resources)に変えていこう、それは僕だからできる仕事だ、と思い、これを新規事業として提案し、取り組み始めました。

流通企業数社が協力をしてくれたものの、この取り組みは難航しました。そしてすぐにリーマンショックが襲い、働いていた人たちの雇用がたくさん奪われていきました。

50代で長く会社員をしてきたおじさまが、20代で先ごろまでひきこもりだった僕を前に、仕事を失った悲しみや先が見えない苦しみを訴えて涙を流しました。「私はどうしたらいいんでしょう?」と聞かれても、僕には何も答えられませんでした。「じゃあ何がおできになりますか?」とお聞きしたら、「部長ができます」と答えられました。

部長という職種はありません。会社という枠から離れたとき、この方にどのような人的資源価値があるのか、僕にはわかりませんでした。

僕が大学を中退したのは、進学校からいい大学に進みいい会社に入り、というレールを移動するだけの人生は、一人の人間として生きるということができていないのでは、と感じたからです(いわゆるエリートコースといわれる学歴でした)。レールに乗っていい思いをするより、レールを外れて己の知恵と才覚で生きてみたい、と思ったからです。

そうやって知った世の中には、レールから外れて、埋蔵資源なはずなのに社会課題として放置されているニート・ひきこもりの仲間たちがいる。一方でレールから外されて、レールの中でしか通用しないアイデンティティを失って茫然とするおじさまがいる。

みんなそれぞれ、人的資源としてのユニークな価値をもつはずです。でも、自分自身でそれを定義できていない。そして社会のなかにその価値を紐づけられていない。

これからの働き方は、「選んで買う」のではなく「作って売る」んだと友人が言っていたのですが、まさにそうだと思います。自律的キャリア形成と通じますが、自身の人的資源価値を考えて、しっかり社会に届けていけることが大事。だけど多くの方ができていないし、多くの企業もそれを受け止められていない。

これをなんとかしたいと、リーマンショック後のどん底の中で僕は思いました。

とはいえ、僕自身もセゾンの会社合併のあおりから自身の事業を移管して日立グループに行き、さらにどうしてもニート・ひきこもりの仲間に向けた仕事をしたくて若年者就労支援会社を起業し、失敗して会社をたたみ、と暗中模索が続きました。

そんな中で出会ったのが、エシカルです。

エシカル = 労働市場のフェアトレード

エシカルは幅広い概念ですが、中核になるものの一つにフェアトレードがあります。作り手に適正な対価が支払われ、環境が整備され、持続的に仕事をしていけるようにするしくみです。市場のなかで、作り手が自分たちの商品の価値をしっかり伝え、買い手もその価値を認めて、より良いものをまた作ってくれることを期待して商品を買います。そこでは消費ではなく投資のような意識で物が売買され、作り手と買い手の関係が築かれます。

このことを知ったとき、光明を見出した気がしました。

働く、ということも売買行為です。労働市場で、自分という人的資源を販売し、企業などに買ってもらう。であれば、労働市場をフェアトレード化することで様々な課題への解決がはかれないか。

それ以来、僕のテーマは「労働市場のフェアトレード」です。

ちなみに僕にエシカルやフェアトレードを教えてくれたのは学生たちでした。若年者就労支援会社をやるなかでたくさんの学生と仲良くなり、そこで出会ったラオスのフェアトレードコーヒーを販売する大学生たちが先生です。若い世代は未来の当たり前を身につけているので、そんなみんなから学ぶことは人生を豊かにしてくれます。

6年ほど、人事をやったり、人材コンサルタントをやったり、人事メディアでコミュニティを作ったりしながら、「労働市場のフェアトレード」について考え、取り組んできました。

パラレルキャリアでエシカルブランドのプロボノを続け、エシカル商品を扱うセレクトショップを立ち上げ、さらに参加型の少額寄付イベントを運営したり、ソーシャルビジネスのインキュベーションも手がけました。

自分の人的資源をさまざまな角度から複数の場所で活用するパラレルキャリア・複業は「労働市場のフェアトレード」に近いのではないかと思って、それを広めるイベントも開催し、TEDxSakuに登壇して「ハイブリッドキャリアのすすめ」というトークもしました。




僕がWarisにジョインした理由

働き方改革などの時代の流れのおかげで、「労働市場のフェアトレード」の実現には近づいている気がします。微力ながらも、自分が果たせた役割もあると思っています。
しかし、物足りなさを感じていました。自分の活動は点であったり、間接的であったりして、フロンティアで労働市場に向けたダイレクトな働きかけができていないと歯がゆく感じていました。もっとしっかりした仲間が欲しくなりました。

だから、Warisにジョインしました。Warisのメイン事業である、ビジネス系フリーランスと企業とのマッチング事業は、それぞれの方が自身の人的資源価値をアピールし、企業とできるだけ対等に交渉し、さらに経験値を上げていくという点で、「労働市場のフェアトレード」に近いと思います。

また離職者向けのインターンを中心としたワークアゲイン事業も、かつて僕がニート・ひきこもりの仲間に向けてやりたかった埋蔵資源を人的資源に変える取り組みにも通じることだと思います。

そしてWarisのチーム自体が、「Live Your Life」を合言葉にそれぞれの個性や生き方を活かし、人的資源価値を発揮して楽しく仲良く仕事をしています。多くのメンバーが社会に向けたつながりの視点をもち、活動もしていて、とってもエシカル&フェアトレードなチームです。

こんなWarisで仕事をしていけば、「労働市場のフェアトレード」につながる、人が自身の人的資源価値を考えて社会に届けることを当たり前にできる、「選んで買う」のではなく「作って売る」働き方を広められる、と思っています。

さらにもっと大きな夢もなしとげられるかもしれません。

エシカルな物との関わり方で「消費」をなくし、エシカルな働き方で「雇用」をなくしたい

僕は、「消費」という言葉をなくしたいと思っています。物を費やして、消えるというのは、ベクトルが一方的で作り手の再生産のことも考えていないし、「Take, Make, Waste」の古い経済構造のままです。サーキュラーエコノミーが当たり前になるであろう未来では、物は費やして消えるものではなく、循環してまた活用されていくものです。

これを働くこと、労働市場にあてはめるとどうなるか。「消費」に近い言葉は「雇用」なんじゃないかと思います。雇って、用いる。やはりベクトルが一方的。

だから「雇用」という言葉もなくせたらいいなと夢見ています。これは僕だけでなく、一部の大手企業の人事トップの方たちも考えているようで、以前会合で「これからの人事部や雇用管理の役割ではなく、人的資源の調達部門になるのでは」という話題で盛り上がったこともありました。

Warisが取り組むチャレンジは、この「雇用」をなくし、もっと違う働き方を広めることにつながります。

エシカルな物との関わり方で「消費」をなくし、エシカルな働き方で「雇用」をなくしたいというのが、妄想に近い僕の夢です。

Warisでは、社会の変化にあわせていろいろな仕事ができ、刺激を受けていけると思っています。「Live Your Life」を実践している仲間たちと楽しく働けるのも魅力です。唯一困ったのは、オンラインMTGも多いので自宅で仕事をしているときにはどこを背景にするか悩ましいということでした。ハンガーに服が下がっている背景なのもかっこわるいし・・・など考えてしまい、ブースを買おうかと思ったくらいです(笑)

Warisという心地よいチームで自分自身エシカルな働き方を実践しながら、社会にもエシカルな働き方を広めていくことに、これからチャレンジしていきたいと思っています。

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