ウォンテッドリー株式会社では、学生がなるべく早いタイミングで、キャリアや仕事について考えるキッカケを提供したいという思いから、学校では学べないことを学ぶプロジェクト「Campus W, 」を企画・開催しています。今回は、宮城県・石巻での開催が実現しました。

これまで全7回開催した中で、はじめて東北地方で実施した今回の「Campus W,」 には、仙台と石巻のみならず、三重県からわざわざ参加してくれる方もいるほど大盛況でした。本記事ではイベントの様子と、参加した学生たちが交流を通じてどのような学びを得たのかをイベントレポートとしてお伝えします。（撮影：角田尭史）

・イベント当日の流れ

1.社会人によるトークセッション
2.「新・RPGジョブ診断」を用いた個人ワーク＆チームワーク
3.懇親会

宮城県出身・ゆかりのある社会人の就活・新卒時代の話を聞く！トークセッション

イベント冒頭では、仙台や石巻などの宮城県にゆかりのある3名の社会人に登壇いただき、それぞれの就活エピソードや、1社目でのキャリア、転職の話など様々な内容でトークセッションを開催しました。

・登壇者紹介

・株式会社VISIT東北 / 山崎萌衣さん
1996年仙台生まれ。北海道教育大学函館校を卒業後、NPO法人カタリバへ新卒入社。島根県雲南市に移住し3年間地方の教育魅力化に取り組む。2022年地元仙台にUターンし、株式会社VISIT東北に転職。事業推進部でプロジェクトリーダーを務める。

・株式会社リヴァ / 小松信生さん
15歳まで石巻で育つ。2014年に東京理科大学を卒業後、個人宅配送を展開する企業へ新卒入社。2018年リヴァに転職し、東京のセンターにて復職/再就職コーディネーターとして支援業務について学び、翌年仙台センターの立ち上げと同時に宮城県へUターン。その後リヴァトレ花京院センターの施設管理者に就任。

・株式会社向陽ホールディングス / 勝又大海さん
石巻市生まれ。商業高校で簿記を教えてくれた先生の下で学ぶため、仙台市の専門学校に進学。2019年、新卒で地元の株式会社向陽ホールディングスに入社。総務部に配属され経理を担当。VBAやPythonで業務効率化を図ったり、学校訪問や合同説明会などの採用活動にも関わる。

トークセッションでは、3名の方が就活時代に考えていたこと・興味があった業界についてお話し、なぜ1社目を選んだのか？という質問に回答いただきました。

笑いもあり真面目なエピソードもあり、和やかな空気の中で一生懸命メモを取ったり、真剣に話を聞いている学生さんが非常に多く感じました。

現在、株式会社VISIT東北で事業推進部のプロジェクトリーダーを担っている山崎さんは、実は大学受験で志望校に受からず、1年生の時は挫折を味わったそう。そこから周囲の影響もあり様々な経験の幅を広げ、教育業界の企業に興味をもち内定を得るのですが、たまたまNPO法人カタリバに知り合ったことで直感的に「ここだ！」と感じ、NPO法人カタリバへの入社を決めたとか。

そこから現在は、教育という1つの領域からさらに広い地方創生の推進事業に転身。そのエピソードが刺さった学生さんも多く、懇親会では山崎さんを囲って話を聞く学生さんが複数いました。

株式会社向陽ホールディングスの勝又さんは現在の仕事のやりがいと、大変な部分もお話くださいました。自分自身のシゴトに向き合う中で、興味がある領域と苦手な領域がはっきりしてきたと感じているそうで、就活時には見えなかった「やりたいこと」が、社会人になってから見つかったとおっしゃっていました。就職活動時にやりたいことを見つけなきゃいけない。と思い、見つからないことに焦っていた学生さんには非常に刺さったエピソードなのではないでしょうか。

三者三様の就職活動・シゴトの話を聞いて、学生さんたちにも何かしら良い気づきがあったのではと感じます。

Wantedlyの「新・RPGジョブ診断」を使ったワークショップで、新しい選択肢を広げてみよう！

続いて、学生の皆さんと社会人全員で受診した「新・RPGジョブ診断」を使い、各自の結果に基づいたチーム分けを行った上でワークショップを開催しました！　新・RPGジョブ診断では、全20種類のキャラクターに分類され、仕事をする上で大事にする傾向にある軸が2種類に分かれたり、自分に向いている職種や大切にしているミッションが表示されるようになっています。

今回はこの診断結果に基づき、興味のある職種やキーワードをWantedlyで検索してみて、世の中にどのようなシゴトがあるのか、少人数のグループでディスカッションしてみました。

今回の参加者のほとんどは24卒（大学3年生）だったため、これから興味のある業界や企業を絞っていくタイミング。自分の知らなかった企業や業界、職種のことが出てきて、最初は「本当に自分に合っているのかな？」と疑問に感じていた学生さんもいましたが、よく読んでみると「おもしろそう！」という声が聞こえてくるように。

例えば、普段カラオケ店でアルバイトをしている方は、人とコミュニケーションを取るシゴトをやりがいに感じているため、接客業やサービス業を中心に進路を考えていました。

そんな彼の新・RPGジョブ診断は「商人」。商人は、高いコミュニケーション能力を活かし商品やサービスを魅力的に見せるのが得意な傾向にあるとの結果を受け、マーケティング・採用広報・ブランディングなどのワードを検索してみたようです。するとSNS×マーケティングといった職種に興味をもったらしく、「これまでコミュニケーション能力を活かせる場所＝接客業しかない。と思っていたけれど、マーケティングや広報など、新しい可能性が見つけられた！」と大いに喜んでいました。

普段、学校やアルバイト、ご家庭で過ごしている世界だけでは非常に小さい世界でも、少しだけ視野を広げてみると、意外と知らないシゴトや職種、業界は世の中に溢れている。そんなことをこのワークショップを通じて感じていただけたと思いますし、少しでも新たな選択肢が見つかり、いつか彼らがココロオドルシゴトに出会えたのであれば、Wantedlyとしてはとても幸せなことです。

Campus W, 石巻、参加してくれた学生さんたちの感想は？

参加した学生さんのうち、ほとんどの方がアンケートでは非常に満足！と回答してくださいました。その感想の一部をご紹介します。

・Aさん / 石巻専修大学（24卒）
このイベントを通じて、自分の思っている以上に社会人の方や他の学生の話を聞くことができ、新たな発見がありました。就活で企業をどう絞るのか、入社するに至ったキッカケになる事を知れたのが良かったです！

・Bさん / 東北文化学園大学（24卒）
就活の軸などどのようにフィルターをかけて絞っていくかが聴くことができ楽しかったです。さまざまな社会人の方の経験を知ることができるのでよかったです。

・Cさん / 宮城大学（24卒）
社会人の方の率直な言葉が印象に残りました。入社した会社を直感で決めたとか、最初に内定が決まったからとか、全てを無理に綺麗な理由で決めようとしなくていいんだ…と思いました。社会人の方の就職活動の話を聞き、私は「正解を探そう」としすぎていたなと気づけました。ありがとうございました！

・Dさん / 東北学院大学（23卒）
私の人生経験はまだまだ小さいなと感じました。
色んな方の経験、価値観をもっと知りたいと思えるイベントでした！

広島・石巻での「Campus W,」をオフラインで開催し、毎回15〜20名もの学生さんと一緒にキャリアやシゴトについて考えて来た本シリーズ。今回、あえて仙台という都市部ではなく、復興を目指す石巻を中心に大学生さん向けのイベントを実現できたのは、現地の社会人や石巻専修大学の学生さんのご協力があってこそでした。本当にありがとうございました！

次回は11月12日（土）に北海道の札幌にて開催予定です。お近くにお住まいの学生さんは、ぜひご参加ください！

我々ウォンテッドリー株式会社では、これからも「シゴトでココロオドルひとをふやす」ため、あらゆる学生に対しキャリアや働くことに関する情報と機会の提供を様々な形式で行っていきたいと考えています。

もし何か協賛いただける方・情報提供をしていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ下記フォームよりお問い合わせ下さい。まずはざっくばらんに、どのようなお取り組みができそうかご相談させていただきます。

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IRORI 石巻
IRORI石巻は2011年12月に、被災したガレージを手作りで改装し、誕生しました。 オープンシェアオフィスとしてスタートしたIRORIは、2016年に大幅な改装を経て、コーヒースタンドやホールを備える複合的な文化施設となりました。 教室、シアター、ラボなど、場面に合わせて姿を変え、中と外・街と人・現在と未来、様々な立場の人がフラットに集い、つながり、触発し合う場となっています。 「街のロビー」として 世界で一番面白い街の交差点から様々な関係性をつないでいきます。

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