新設の背景
Wantedlyは2012年にリリースし、10年ものあいだ続くプロダクトとなりました。2018年にSquad体制を取り入れ、CTOと Tribe Leaderによる開発組織を運営してきました。時とともに、プロダクトの成長とシステムの拡大、人員の増加が重なりマネジメントにかかる負荷が大きくなりつつあります。マネジメントは大きく4つの領域があり、プロダクト・プロジェクト・ピープル・テクノロジーのマネジメントが存在します。1人の最終意思決定者が、これら全てをカバーできない規模・難易度になる前に、責務の分担を行うことにしました。
テックカンパニーとして、経営・技術・組織が紐付けられプロダクト開発が行える体制を構築します。この3つが重なりあうことで、持続可能なプロダクト・ビジネスを実現します。
未来を見据え「組織」の強化と安定化に注力するために、「開発組織マネジメントの責任者」として VP of Engineering (以下、VPoE) を新設し、@kanamenoriyuki が就任することになりました。
同時に、経営と技術の接続を行い、「技術」の強化と持続的なシステム構築に注力するために、「テクノロジーマネジメントの責任者」として VP of Technology (以下、VPoT) を新設しました。現在、VPoT は不在ですが、その役割の一部を 技術フェローの竹野 創平さんに協力いただくことになりました。竹野さん就任の背景は別途紹介する予定です。
没頭できる組織を目指す
Wantedlyは没頭できる組織を実現するために「自律・共感・挑戦」を大切にしています。
メンバーが現状に満足することなく、「自律・共感・挑戦」を通じて個人が成長することで組織能力・組織密度が向上します。プロダクト開発を行う中で実践できるよう、組織として設計→仕組み化→運用することで実現します。
自律
「裁量がある」だけではパフォーマンスを最大化するのは難しいです。前提として「裁量を正しく使う」能力が必要です。メンバーそれぞれに適した育成と成長を支援します。
共感
組織・プロダクトの方向性と事業計画・通期計画を正しく理解した上で、自身でやり遂げたいという思いが必要です。マネージャーやプロダクトマネージャーとのSync Upの機会を作るような仕組みを導入します。
挑戦
自分がやりたいことだけをやるのは「挑戦」ではありません。「共感」を前提とします。プロダクトの成長・システムの成長に対してコミットすると同時に、自身のコンフォートゾーンを越える行動を「挑戦」と呼びます。何に取り組むのか、取り組んだ結果は成功・失敗だったのか、それは正しく失敗できたのか、の一連の取り組みを知見として発信するまでを指します。
Wantedly における VPoEの役割
テックカンパニーとして、経営・技術・組織が紐付けられプロダクト開発が行える体制を構築するために、経営方針と開発組織を結合し、体制の立案を行い推進することに責任を負います。
経営方針と通期計画をもとに、Squadの新設・廃止とメンバーアサインを検討し、実現可能な開発体制を立案します。Squad Leader と Chapter Leaderを任命します。組織能力が足りない場合は、経営陣にリスクを説明する責任があります。あわせて、採用枠の検討と設定、パートナー会社選定の有無を判断します。Dev Tribeの体制に限定されず、開発組織として最適な体制をCTO / VPoTとともに立案します。
開発組織づくりとして、組織能力の向上を目的にメンバーのキャリア・育成計画と実施、新しいメンバーを向かい入れるために採用活動の計画・推進を行います。働きやすい環境をつくるためにメンバーにヒアリングを行い、制度の導入と改定を検討します。
開発組織の運営とシステムの運用に関わる予算に対する責任を負います。開発組織の人件費、育成を目的とした研修費、Webアプリケーションのインフラ費用・開発ツール費用の計画と予実の管理を行います。
これらのことをVPoEはひとりで問題解決に取り組むのではなく、VPoE室というチームを作り、複数人のエンジニアリングマネージャーとともに執行・運営します。VPoE室のエンジニアリングマネージャーから次期VPoE候補を育成する責任があります。
「自律・共感・挑戦」をベースとした組織づくり・組織運営の詳細な取り組みについては、今後、ブログで公開していきますのでよろしくお願いします。