株式会社ワークスマイルラボ(以後ワクスマ)とは、「笑顔」で「働く」「研究所」を略した造語です。
私たちは、自社で働く環境そのものを“研究”と考え、今までに100種類以上の働き方の具体例を実践し検証してきました。その実践の中で得たノウハウこそが、ワクスマがお客様に提供するサービスです。
1社1社、それぞれに違った働き方がある中で、「より良い働き方」の創造・提案をすることで、『働く』に笑顔をお届けしています。
とは言ってもピンと来ないかもしれませんので、ずばり『何をしてくれる会社なの?』と問われたときは『生産性向上を『働き方』からアプローチする集団です。』とお答えしています。
【就職希望先ランキング1位】ワクスマの現在の事業について 前編を読む
2025年、10社設立目標
「会社は会社だし、自分は自分。」
会社が経営危機になるまでは、そう考えていました。
しかし、苦しかった経営危機をなんとか乗り越え、いよいよ会社を引き継ぐとなったとき、「会社=自分」という考えに成り代わったんです。
会社が目指すビジョン、つまりそれは、私自身が目指すビジョンと同じだと。それくらいの強い思いがなければ、本気とは言えないし、本気になることも出来ないと思います。
10年前、今の新卒よりも安い給料で働いていたあの頃は、本当に毎日が命懸けでした。それに比べたら、今は心にも時間にも余裕があることは確かです。
だからと言って、私はこの現状に満足していません。
まず目指すのは、2025年までに10社の会社設立。
既存事業とシナジーを生みだせるような新規事業の設立や、同業他社と更なる協力体制を築いていくなど、ワクスマはグループ経営に対する取り組みを進めています。ですので、我々が成し遂げたいビジョンに、限りなくリンクしてくれる従業員を増やしていくことが、足元のミッションですね。
そして、グループ経営を進める上でのメリットは、“人材が成長するためのポジション創り”が出来ることが。ここはとても重要だと考えています。
今はフロントでお客様のサポートをしているけれど、数年後はグループ会社の経営陣に、なんてこともありえますからね。
挑戦という言葉の反対って、なんだと思いますか?
私は、現状維持だと思うんですよね。つまり、冒険せず成長せず、今をキープするだけ。
これからのビジネスにおいて、挑戦するからこそその未来に安定があるのだと、私は考えています。
岡山県新卒ランキング人気1位への道
当社がまだ石井事務機センターだった頃、新卒の採用活動は積極的に行っていませんでした。
その頃の従業員は多く見積もっても12〜3人程度。
ほとんどが祖父や父の代から勤めていた社員だったこともあり、主力の戦力と言えど、私よりも歳を重ねた社員が大半を占めていました。
“2025年までに10社の会社設立”
このビジョンを実現するためには、若い人材の投入が必要不可欠であると考えました。
しかし社内からは、「新卒採用はリスクが大きい」「即戦力になる中途を採用してほしい」という声も多く挙がりました。社員の高齢化が進んでいたことに加え、財務状況が思わしくなかったことが反対意見に繋がったのでしょう。
それでも私は、若い人材が毎年入ってくる仕組みを作らなければ、掲げているビジョンも夢で終わってしまうと反論し、新卒採用へ乗り出したのです。
従業員数50名以下の中小企業が行う、採用活動における最大のリスク。それは内定の辞退です。この内定辞退率が高いことこそが本質的な課題であり、採用活動の土台になるポイントなのだと私たちは気付きました。
では、学生はどんなときに内定を辞退するのか?
私たちはまず、学生の目線になって考えました。
給与や業務内容、スキルアップに福利厚生…様々なことが挙げられましたが、それらも全て含めた上で「応募者にとっての第一志望になる」にはどうしたらいいのか、論点はここです。
そこで私たちは、
“当社の掲げるビジョンを採用の段階からしっかりと伝え、いかに共感していただくことが出来るか”
ということこそが、応募者を惹きつける最大の武器になるという答えに辿り着いたんです。
これを実践するべく、私は自ら学生たちとの接点を持ちました。合同説明会や面接時にも、当社のビジョンを私の言葉で直接応募者に語ることで、一人でも多くの共感を得られるようにと考えたのです。
結果として、この取り組みは功を奏しました。
課題であった内定辞退者を減らすことに成功し、当社は岡山県新卒応募ランキング1位になることができたのです。
当時採用した社員には、私が伝えたビジョンが熱く浸透しています。
そして、その社員たちが現在の採用を担い、次世代にしっかりと伝えてくれている、ビジョンにリンクしてくれる仲間を増やしていくという思想が、根強くあると実感しています。
その企業の社長の考え方、大事にしている価値観、将来へのビジョン。
ここに共感できなければ、働き甲斐を感じることは難しいですよね。
働き甲斐があっての働きやすさですし、その逆もまた同様だと思っています。