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【代表コラム】NPOの冠にとらわれないvery50の給料哲学

冠にとらわれず、常に自分たちに最適な組織を目指して

very50は現在、認定NPO法人として活動しておりますが、NPOには「社会貢献をしている」というポジティブなイメージだけでなく「自己犠牲で成り立っている」「給料が低そう」「怪しい」といったネガティブなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。私たちはNPOという枠にとらわれず、常に自分たちが目指す未来に適した組織づくりに取り組んでおります。その一つの体現が、給与体系です。very50の給与水準は、他の多くのNPOとは一線を画し、一般の企業と変わらない水準の給与を設定しており、そこにはvery50の中で働くスタッフに対する還元という意味合いを超えた思いが込められています。

この記事では、”給与”ということをテーマに、代表菅谷が考える、社会におけるNPOや社会起業のあり方について語らせていただきます。

NPO=自己犠牲で良い訳がない。

菅谷 - very50のスタッフから聞く話ですが、彼らが親や友人にNPOで働いていることを告げると、親は「それはボランティアか」「給料はちゃんともらっているのか」「生計を立てられているのか」と心配されるのだそうです。それくらい、NPOの職員の給与は低いイメージで、事実として特に日本のNPOの給料は一般企業よりも低いことが多いようです。ただでさえ”胡散臭い”と思われがちなNPOが、給与まで低いとなると、どれだけ思いや哲学に共感していたとしても、働く決断をするのは簡単ではないでしょう。

very50では、NPOのそれとは一線を画し、一般企業と同等の水準で設定をしています。もちろん一般企業と一言に言っても、業種や会社によって給与は異なるので一概にはいえないかと思いますが、皆さんが想像するNPOの給与よりは高い水準に設定しています。

「社員年収1000万円を出せるNPOを作りたい」創業当時からの代表の思い

これまで出会った”エリート”と言われる人たちに対する違和感

very50を創業した当初、私は20代のキャリアを通じて出会った、多くの”エリート”と呼ばれる人たちとの対話を通じて、失望にも似た切なさを抱いていました。それは、”エリート”たちが社会をより良くすることではなく、自己利益をベースに人生に向き合っていること。もう一つは、冒頭にも申し上げたように、多くの"エリート"がNGO / NPOに対して強く偏見を持っているということです。

きっとNGO / NPOに勤務する多くの人たちは、"エリート"たちから「なんか・・偉いよね・・あはは。」「食べれてるのかな・・?」と同情なのか軽蔑なのか尊敬なのか分からない、多意のある言葉をたくさん浴びせられてきたのではないでしょうか。

また、”エリート”たちは、こうも言います。「社会貢献は、稼いでからするんだよ。ビル・ゲイツを見ろよ。そっちのほうがインパクトは大きいだろ」と。しかし、そもそも一体この”エリート”の中に、どれだけビル・ゲイツほど財をなすのか、またそれは何年後の話なのか(ちなみに、ビル・ゲイツがビル・ゲイツ財団を創設したのは彼が52歳のときです。)と思ってしまいます。

最近でこそ、欧州を中心に”環境や人・地域を蔑ろにしたビジネスは持続可能ではない”というESGという概念が、金融機関の融資戦略の根幹に据えられ、「社会への貢献を」とつぶやくのが『エリートの嗜み』とばかりに当たり前に多くなってきましたが、本気で本質的に思考している人はそれほど多いとは感じません。

一方で、例えば「本気で国際協力の分野で開発途上国に貢献をしたい」と願う若者が、志を共にするNPOや社会企業で働こうとしても、給料が低すぎて「それでは、食べていけない。。」となってしまい、行き着く先はJICA一択のような状況が、今でも続いているように感じます。その、JICAの選考に漏れた若者が泣く泣く”修業期間”として、全然興味のない会社に就職して行く姿を、本当によく見てきました。

さて、この”エリート”層と、開発途上国への貢献を目指す若者には共通点があると思います。それは『食べていけない』『給与が安くいい生活を送れない』というお金に関する不安に満ちていることです。

そんな彼らの不安を聞きながら、NPOや社会企業など志を高く持って活動している団体が、ちゃんとそれなりの給与水準を設定していかないと、永遠に”清貧で胡散臭い”と思われ、結果として優秀な若者は誰も寄りつかない組織、社会になってしまうと思ったのです。

社会に意味のあることをしながら、持続的に自立する、ことへの挑戦

そこで、very50創業以来、目指していた一つの目標が、「社会に大きく意味のある活動をしながら、他の事業会社と同等の給料を払える団体を作ること」でした。

これはNPOを胡散臭いと感じたり、下に見る人たちに対するある種のアンチテーゼとして、「very50を、NPO=自己犠牲ではなく、社会に意味のあることもしながら、自分たちで正当な活動資金を得ることができる団体としての一つのロールモデルにしたい」という思いがあります。

もちろん、この目標は、「これだけ意味のあることをしているから、これくらいはもらうべきだよね」という、自分たちや外部の人の納得感を生むために、社会に意味のあるインパクトを生み出すこと、そしてちゃんとした給与を払えるくらい活動資金を得ること、の2点が必要不可欠です。

「ちゃんと社会に意味のあることをしているから、活動資金を得る​​」という、考えてみればごく自然なことを実現する。

今後も、日々より胸を張って社会に意味があることと自立することの両方を目指して邁進していこうと思います。

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次回、では「なぜvery50はNPOとして活動しているのか」をテーマにコラムを記述します。ぜひお楽しみに。

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