KOZOCOM株式会社
KOZOCOM:社会や企業の課題をビジネスを通じて解決する
https://www.kozocom.co.jp/
こんにちは、ベジクルの河口です。
入社してからあっという間に2ヶ月が経ちました。
今回も、ベジクルのプロダクト開発における取り組みについて発信したいと思います。
ベジクルでは現在、kozocom社と連携し、ベトナム・ダナンを拠点としたオフショア開発体制でプロダクト開発を進めています。
僕が入社して1ヶ月ほどたったタイミングから「ワンチーム体制」に移行しました。以前のnoteでも少し触れましたが、入社当初はベジクル側にプロダクトマネジメントできる人がおらず、また発注者(ベジクル)と受託者(kozocom社)という関係性が色濃く、なかなか良いプロダクト開発ができていませんでした。
この状況を変えるべく、バックログの統合や役割整理を通じて、真の意味での一体的なチームへと体制を再構築しました。
現在は、日本チーム(PM陣)とベトナムチーム(開発陣)という感じで1つのバックログを通じてやりとりをしています。
この1ヶ月での取り組みについてご紹介します。
開発サイクルを安定させるため、2週間単位のスプリントを導入しました。月曜スタートで、定期的に機能を区切って開発・リリースを行う仕組みです。
これまではスプリントの概念が曖昧で、機能の投入タイミングやリリース時期が見えづらい状況でしたが、スプリントを導入したことで開発のリズムが整い、どのスプリントでどのアイテムを開発するのかが明確になりました。
その結果、社内からの「この機能、いつ出るの?」という質問にも自信をもって答えられるようになり、ロードマップの精度も向上しています。
加えて、スプリント単位で区切ってコードを出すことで、ソースコードのバージョン管理もシンプルになり、運用面でも効果を感じています。
実際の運用では、毎週ベトナムの開発チームとZoomで定例ミーティングを行っています。スプリント開始時にはPlanningミーティングを行い、開発内容の共有と認識合わせを行います。スプリントの途中でも進捗確認のミーティングを設けており、必要に応じて軌道修正をしています。
各バックログアイテムは事前に英訳された状態で準備されているため、ミーティング中の言語的な齟齬は起きにくくなっています。また、日本チームには通訳ができるPMもいるので、言語面での不安なく進められるのも大きなポイントです。
こうして、明確なリズムと見通しをもった開発サイクルを実現することで、開発全体のスピードと品質が両立できるようになってきました。
かつては、プロダクトマネジメントの専任者が不在だったため、どの機能にどれくらいの工数がかかるのかだれも管理していない状態でした。
そこで、Story Point(SP)を導入したところ、大きな効果がありました。
これまでの開発体制では、「ベジクル ↔ kozocom日本チーム」、「kozocom日本チーム ↔ ベトナム開発チーム」と、それぞれで別のバックログを管理し二重構造になっていました。
この構造ですと、ベジクルから見てベトナム開発チームの動きがブラックボックス化してしまい、進捗が見えづらい状態でした。またプロジェクト全体としても仕様を2箇所で管理するため工数も余分にかかります。
そこで、バックログをひとつに統合しました。
統合にあたっては、必要なステータスを整備し、「要求整理 → 要件定義 → 開発 → テスト → リリース待ち」までをカンバン方式で一元管理できるようにしました。
今では、ベジクルもベトナム開発チームも同じボードを見ながら進めるので、全体の進捗が非常に追いやすくなりました。
ベトナム側への開発依頼はまずは日本語で要件定義や詳細設計を進め、内容が固まったらChatGPTなどで英訳してバックログアイテムに反映。
翻訳を前提にした設計フローにすることで、日本側の思考スピードも落ちず、スムーズに開発へつなげられています。
この体制にしてから、ぼく自身もベトナムチームの状況をリアルタイムで把握できるようになり、要件定義〜リリースまでを一気通貫でマネジメントできるようになりました。
結果として、要件定義の手間も減り、スループットも上がっています。
これまで、ベジクルとベトナムチームの間にはkozocom日本PMが入ってやり取りしていましたが、7月からぼく自身もSlackチャンネルに参加し、直接やり取りするようになりました。
ワンチーム体制に移行してすぐのタイミングで、日本チームが現地訪問する機会があったので、ぼくも1泊2日でダナンへ行ってきました。
この1ヶ月で、開発プロセスは大きく改善し、スループットも目に見えて向上しています。とはいえ、現在はまだ過去の仕様負債を整理しながら必要な機能を作っている段階です。
これからはプロダクトをもっとシンプルに、そしてアジリティ高く、事業インパクトを最大化できる機能開発に集中していきたいと考えています。
引き続き、ベジクルのプロダクト開発を応援いただけると嬉しいです!
私は事業全体やサービス開発、プロダクトマネジメントの経験が豊富ですが、今求めているのは、もっと技術的な視点から、ベトナム開発チームと共にプロダクトを推進してくれる仲間です。
ベジクルには、解決すべき課題も、実現したい開発テーマも山ほどあります。
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