バリュエンスでは、企業の価値観をただ掲げるのではなく、社員の行動レベルに落とし込み、日常に根付かせるために、2024年1月、全社横断プロジェクト「バリュエンサープロジェクト※」を発足しました。(※詳しくはこちら:https://www.wantedly.com/companies/valuenceinc/post_articles/906383)
本プロジェクトでは
- My Missionが言語化でき、実現に向けて行動できている状態にすること
- バリューマインドが日常会話で使われ、行動指針となっている状態にすること
この2つをゴールに掲げ、約1年間にわたり活動をしてきました。
第一期の活動は、バリューマインドに沿って新・行動評価軸を策定し、My Missionの策定を制度化しました。また、全社アワードも刷新するなど、いわば理念浸透のための土台をつくる年でした。その結果、 全社員(日本国内MBOシート作成対象社員)にMy Missionを設定してもらうことができました。
さらに、My Mission設定の必要性について調査したところ、制度導入直後の2024年7月時点では「必要性を感じている人」が48%と半数を切っていたのに対し、2025年1月の調査では51%と微増し、過半数がその必要性を認識するようになりました。
今回は、理念の浸透を担う「バリュエンサー」が歩んだ14か月の軌跡をご紹介します。
1月|プロジェクトが始動!キックオフ合宿で目指す未来を共有
バリューマインドを社内文化として根付かせるべく、選抜メンバーが集結。理念を単なるスローガンに終わらせず、行動に落とし込むための戦略を練りました。
2月|バリューマインドを行動に——評価軸づくりと役員プレゼン
組織文化の土台となる行動評価軸を策定。My Missionの策定も組み込み、社員がバリューマインドを意識し、行動できる仕組みを構築しました。役員プレゼンでは、経営層からの理解と支援を得る重要な機会になりました。
3月|バリューマインドが書かれたTeams背景画像の作成
Microsoft Teams会議の背景にバリューマインドをデザインし、日常的に理念を意識できる工夫を施しました。多くの社員が自分の好きなバリューマインドを選んで背景にしています。
4月|理念はどこまで浸透した?浸透度アンケートの実施
理念の理解度や共感度を可視化するためのアンケートを実施。その結果、行動評価軸への理解はある程度得られたことが分かりました。
5月|チームを3つに分けて、活動の機動力をアップ
情報発信チームとワークショップ設計チーム、アワード設計チームの合計3つのチームで活動。バリューマインドを軸に、どう企業文化をつくっていくか各チームで連携しながらディスカッションしました。
6月|バリューマインドが行動指針になることを目指して、評価者向けワークショップ実施
マネージャー層に向けて、正しくバリューマインド行動を理解し、メンバーの評価をできるよう、新行動評価軸のワークショップを設計。評価のバイアスを排除し、公正かつ納得感のある評価文化を醸成しました。
7月|「嵜本社長×バリュエンサー対談動画」で理念の本質に迫る
嵜本社長自らがバリューマインドについて語る対談動画を社内向けに公開。「理念は押しつけるものではなく、自分ごと化して初めて価値を持つ」——そんなメッセージが、多くの社員に深く響きました。
8月|上期の活動報告会——役員と共に次の戦略を描く
半期ごとの活動成果を役員へ報告。定量・定性データをもとに、課題を洗い出し、経営層に共有するとともに次期に向けてのアドバイスをもらいました。
9月|全社アワード企画の立ち上げ
行動評価軸に基づく行動を称賛し、評価されることを仕組み化するために、全社アワードの企画立案が本格化。社員による社員のためのアワード実現を目指しました。
10月|全社アワードの説明会を実施!理念に基づく称賛文化の醸成
バリューマインドに沿った行動を称賛する新たな全社アワードを発表。社員同士がお互いの価値観を認め合い、称賛し合う文化をつくるための第一歩を踏み出しました。
11月|「推し社員」投票開始!社員主体の称賛文化を加速
全社アワードの一環として、社員が「バリューマインドを体現している」と思う仲間に毎月投票できる仕組みを導入。初月は180票の投票数を獲得し、社員自身が称賛し合うことで、理念の浸透が加速しました。
12月|第二期バリュエンサー募集開始!理念浸透のバトンをつなぐ
プロジェクトの持続性を高めるため、新たなバリュエンサーを募集。理念を行動に移す仲間を増やし、次なるステージへと向かいます。説明会には嵜本社長も飛び入り参加し、バリュエンサーに感謝のコメントをくださいました!
1月|理念浸透の課題整理——より実効性の高い施策へブラッシュアップ
1年間の活動を振り返り、浸透の障壁となっている要因を整理。現場の声を拾いながら、より実効性のある施策を検討しました。
2月|第二期スタート!理念浸透の新たなフェーズへ
新たなメンバーが加わり、バリュエンサープロジェクトが次のフェーズへ突入。これまでの知見を活かしながら、さらなる進化を目指します。
第一期メンバーでの最終ミーティングには、嵜本社長も参加。「日々の業務がある中で、手を挙げていただき、プロジェクトに参加してくれたことは、感謝してもしきれないと思っています。会社の規模が大きくなったことで、理念の浸透に課題が出てきた中、高い理想を掲げ、取り組んでくれたバリュエンサーがいることは会社にとって非常に心強いことです。バリュエンサーが活躍して、バリューマインド行動を体現してくれていることが、何よりも理念浸透に効果があると思っているので、引き続きお願いします!」とバリュエンサーを称え、鼓舞しました。
14か月の成果——理念を行動に変える組織文化の確立に向けて
この14か月で、バリューマインドを単なるスローガンではなく、「日々の行動指針」として根付かせるための仕組みを完成することができました。
✔ 行動評価軸の策定によるバリューマインド行動の落とし込み
✔ ワークショップや対談動画を通じた自分ごと化
✔ 全社アワードの導入で称賛文化を醸成
理念は、掲げるだけでは浸透しません。社員一人ひとりが「自分ごと」として捉え、日々のシゴトで体現することで初めて組織文化として根付いていくと考えています。バリュエンサープロジェクトは、バリュエンスの組織文化をより強くするために、これからも進化を続けます。