下向 一宇(シモムカイ カズタカ)
経営・人材管理部門 経営支援管理ユニット 統括部長 2017年中途入社
大学卒業から12年半、資生堂にて勤務。中部地方のドラッグストア営業、海外向け事業部でマーケティング、さらに百貨店で働く美容部員に向けたマネージメントなど、さまざまな経験を積む。その間、経営を学びたいという思いから、働きながら大学院へ通い、MBAを取得。そして2017年UTグループへ参画。経営・人材管理部門 経営支援管理ユニットにて、経営のサポート業務を行っている。
●就職前はどんな学生だったのでしょうか?
姉が二人おり、優秀な姉の下で自分は常に劣等生でした。それでも小学校から受験をして、いわゆる進学校にいたのです。でも高校進学時、エスカレーター式なのにまさかの進級できなくて(笑)、山奥の全く別の高校へ行くことになりました。
その時に始めたのがラグビーでした。ちょうど担任の先生がラグビー部の顧問だったのと、新しいこともしたいと思っていたので、入部しました。そこから大学は地元の大阪を離れ、東京の上智大学へ進学しましたが、大学時代も部活はラグビーで、学科も機械工学科で男ばかりだったので、いわゆるキラキラしたキャンパスライフとは真逆でした。
●就職先はどう決めたのですか?
上智はグローバルな大学でしたし、漠然と海外で仕事するのはかっこいいというイメージがありました。ラグビーをする中で、理不尽さに耐えるとか、泥臭く頑張るとか、組織に貢献できる力は身についたと思っていたので、そんなことを武器に就活していましたね。
最終的な軸は「世界で活躍できるような仕事をしたい」「何かを通じて人が幸せになれるような事業」という軸で内定は3社もらいました。銀行、アパレル企業と、資生堂でした。
結局1社目は資生堂に決めたのですが、理由は資生堂もちょうど早期退職後に新卒を大量に採用する年で、「上がいないってチャンス!」と思ったことです。これまで男子社会で生きてきたので、化粧品とか全く知らない業界でしたが、知らないことへのわくわく感もありました。
入社後はドラッグストアの営業で静岡エリアを担当し、毎日のように売り場に行って、お店の方たちとラッピングから売り場作りもやりました。遠いエリアを行ったり来たりして泥臭く働きました。その後、希望を出して国際事業部へ異動し、海外の美容部員さんの応対スキルを高めるための企画や育成の仕事をしました。
国際事業部では3年ほど働きましたが、この時、海外で働く美容部員さんの労働環境や待遇など様々な課題を感じていて、「色々変えるにはもっと経営の中枢に入らなければならない」という想いから、仕事をしながら大学院へと通い、MBAを取得しました。当時29歳でしたが、20代のうちに何か成し遂げたいという気持ちもありました。
その後、営業やマーケティング、事業戦略などの仕事にも携わり、美容部員改革を考える仕事をしました。これまでいろいろな部署で経験したことがつながった思い出深い仕事です。しかしその後、ここでの仕事もひと段落着いたな、もっと経営に近いところで変えていきたいという気持ちになってきて、次のキャリアを考え始めました。
●その後、UTグループに転職したきっかけを教えて下さい
転職の軸としては、経営の中枢に携わりたいという気落ちがありました。業種にはこだわりがありませんでしたが、数社内定をいただき、最終的にはUTが一番経営の中枢に関われるし、社会的意義のある事業展開をしている会社だと思ったことが決め手でした。
また、もともと大学でも機械工学科だったので製造業派遣という領域も親和性がありましたし、資生堂もそうですが、モノづくりに携わり、雇用創出することで日本を元気にするという点も惹かれていました。
ーーー不安はありませんでしたか?
不安はありました。名前も知らない会社でしたし、業界も違う。給与もちょっと下がる(笑)
親にも「大丈夫なのか」と反対されました。自分自身も結婚して子供も1歳で、まあ心配はいろいろありましたね。これまでは大企業で安定していたわけですし。しかしこのときはどちらかというと、責任のある仕事ができるワクワクの方が強く、最終的な迷いはありませんでした。何とかなるだろうと思ってましたよ(笑)
●UTグループに入社後、感じたGAPなどあれば教えてください
業界が違うので、入社後1ヶ月は新たな言葉を覚えるのに必死でした。しかし、実際入ってみて、関わりたかった「経営の中枢」を見て、「こうやって会社は回るんだ」と新鮮で、勉強になることもとても多かったです。
そしてUTは組織が凝り固まってない印象で、いろんなバックグラウンドの人がいて、刺激的でした。これまで資生堂では結構やんちゃな存在だったのに、UTでは「官僚的だな」とか冗談ですけど言われたんですよ(笑)。環境によって本当に違うんだなと改めて感じました。
しかし、自分がやりたかったことの基本の構造は変わらなかったので入社後に大きな違和感はなかったですね。
現場において素晴らしい仕事をしている、資生堂の美容部員さん、UTの技術職社員さんに輝いてもらいたい、豊かになってもらいたいという気持ちは自分の中では一貫していたのです。
●UTのカルチャーについてはどう思いますか?
やりたいことをやりたいと思えばいくらでもできる会社ですね。意志さえあれば、ここでは臨機応変にやらせてもらえます。もちろん負荷はありますけど(笑)
自分で決めないと、誰も決めてくれない、量は多いけど、作り上げる楽しさはある。
「こうしなければいけない」みたいのがない。ここがらしさというか、面白いところですね。一般的な大企業では、「これやったら次」みたいなところがありますが、UTは入ってから、自分で考えて、動く、アウトプットまで責任をもつ。こういうことを中途に限らず新卒でも経験できるのはならではだと思います。そしてチャレンジの中で、葛藤や不安を楽しめるか?ですかね。成長スピードは全然違うと思いますよ。
●携わっているお仕事についても教えてください。
経営会議など重要な意思決定をする会議体を運営する中で、よりよい意志決定ができるために、その材料を準備・提供をしていくのが日々の仕事です。
例えば、長期ビジョン策定の段階で、執行役員に集まってもらい、将来の目指す姿や事業の戦略、リアルな従業員を想定してどのようにキャリアアップしてもらいたいかなどを語り合う場などを企画しています。そこから長期ビジョンを完成させ、それをベースにいま、新たな中期経営計画をさらに議論を重ねてつくりあげているところです。
昨今の外部・内部環境が変化が激しい中で、どのように課題を設定して、各部門へアプローチしていくかや、これまでの手法が通用しなくなっている状況で、経営陣のマインドチェンジをして、実現可能な計画策定をしていくことは難易度が高いですが、日々トライを続けています。
重要な会議体で経営陣が本当により良い意思決定できているのか、その手助けができているのか、いまも毎日葛藤です。
●今期の東証一部への市場変更のプロジェクトも大きなお仕事でしたね。
はい、市場変更へ向け、さまざまな越えなければならない課題がありました。例えば、「重要会議体の実効性向上」という課題に対しても、自身がどのように働きかけて、より質の高い意思決定の場を設定できるかに大変苦労しました。
また、過去の事象を把握するために、様々な人へのヒアリングや当時の状況を理解して、大量の質問に対して、いかに正確に回答をしていくかは、非常にチャレンジングな業務でしたが、結果として成果につながったことは、プロジェクトに貢献ができて良かったと感じることです。
入社当時から、東証一部を目指しているといわれ、これはチャレンジしたいと思っていましたので、やり切れたことは本当に大きかった。
●市場変更決定の瞬間は社内もどよめきました。このような瞬間を裏方で支えるのはやりがいがありそうですね。そんな下向さんのこれからのチャレンジを教えてください。
UTグループをもっともっと成長させて大きな会社にしていきたいです。
UTのやっていることは本当に全うで素晴らしいと思っていて、日本のモノづくりを支える「現場の人」が輝ける場所を作ることが、日本を支えることにつながると思っています。会社が大きくなることでさらにそこで働く人も増えていく・・・そこがさらに貢献につながると思っているので、自分自身も成長を続け、事業を拡大する挑戦をしたいです。
これからは、会社の規模拡大が加速していくフェーズになるので、経営できる人材の需要が高まります。早くから経営メンバーとして活躍したいと考えている方は、ぜひ入社してチャレンジしてもらいたいですね。
下向さん、ありがとうございました!