「まさか自分が本を出すなんて思ってもいませんでした」笑顔でそう語る渡邊さんは、データ分析のプロフェッショナルとして、UNCOVER TRUTH(以下、UT)のアナリストチームを牽引するリーダーです。新卒で入社した化粧品会社でのデータアナリスト経験を活かし、UTでは多種多様な企業の課題解決に奔走。その傍ら、DX推進を担うチームのリーダーも兼務するなど、その活躍は多岐にわたります。インタビューされるのは初めてとのことでしたが、飾らない言葉で自身のキャリアやUTへの想いを語ってくれました!
データに導かれたキャリアの始まり
-これまでのキャリアについて教えてください
新卒で某大手化粧品会社に入社し、入社後仮配属されたIT部門でのデータ分析の研修をきっかけに、
データを扱う面白さに魅了されました。
もともとマーケティングに興味はあったものの、ゼロから何かを生み出すよりも、
「データを活用して物事を動かす」方が自分に向いていると感じたんです。
IT部門での研修後に適正を見ていただいた結果、データアナリストとしてキャリアをスタートしました。
配属後は自社ECサイトのウェブ分析や売上レポート、キャンペーンの効果測定など、
幅広い業務に携わりました。毎朝、ECサイト運営に関わる人たちを集めて、昨日の売上や
キャンペーンの状況を共有するミーティングがあったのですが、一番下っ端の私が
「このターゲット層には響いてなさそうだから、こっちの商品をもっと強く打ち出すべきではないか」
みたいな意見を言っても、全然周りは動いてくれなくて(笑)。
人を動かすことの難しさを痛感しましたね。それでも、データに基づいた自身の意見が、
立場に関わらず人を説得する力を持つことを肌で感じることができました。
尊敬する上司の言葉をきっかけにー成長を求めて選んだ次のステージ
-UTへの入社の決め手は何でしたか?
1社目から転職を考え始めたきっかけは、最も尊敬していた上司の退職でした。
加えて所属していた部署で人員整理が行われるという話もあり、
このままこの会社にいても成長できないかもしれないと感じ、アナリスト職を中心に転職活動を
開始しました。そんな中、その尊敬していた上司からもともと取引のあったUTの名前が出てきたんです。
「UTに行けば、業界でも最先端のことが学べるし、めちゃめちゃ成長できる環境がある。
ベンチャー企業でこれからの会社だから辛いことも多いと思うけど、その分成長は期待できると
思うから、個人的におすすめできる」と言われたんです。
もっとも尊敬している人からお勧めされたこと、そして成長できるならと思い、選考を受けることに
しました。
当時の面接官からCDP (顧客データプラットフォーム) や CRM (顧客関係管理) 事業への転換期における
熱意を聞き、今まで自分がやってきたことを活かせそうだと思ったこと、そしてなによりこの熱意ある
方達とこの会社を大きくしたいと感じ、入社を決意しました。
「ないなら創る」から始まった挑戦
-UTに入ってからのキャリアについて教えてください
最初に携わった案件は大手小売業のお客様で、ウェブサイトの分析から施策提案まで行いました。
前職では自社サイトを分析・施策を考える役割だったので、提案側へと立場が変わったことで、
その感覚に最初は戸惑い、提案の際相手の反応が気になって非常に緊張したことを覚えています。
その後は前職の経験も活かすという文脈から、化粧品のお客様を担当しました。
企業に半常駐する形で分析をサポートし、BI基盤の構築をゼロから行いました。
当時から4年ほど経ちましたが今でもその企業様とお取引いただいています。
-入社後印象に残っているエピソードは何ですか?
当時はまだ現在のコンサルティンググループがなく、分析主体で コンサルっぽいことをやっている、
という感じでした。当然決まった型のようなものはなく、人によって回せる案件と回せない案件が
あったり、そもそもUTとしてどういう考えで施策や分析をするのかというものもなかったんですよね。
転職したてだったこともあり、当時の私はそれを誰かがつくってくれるものだと思っていたんです。
そんな時同じチームメンバーと話していて「ないなら自分たちで創ろう」という話に。
確かに、と意気投合し、自分で創れるものなんだととても気持ちが前向きになりました。
その後プロジェクト化し、顧客への提案から施策実行、効果検証、そして次のアクションへと
繋げる一連のフローを整備しました。コンサルは終わりがない為やりきったという感覚はないのですが、
今でもその流れが基本となっており、誰もが一定の品質で コンサルを提供できるというベースは
作れたのかなと思っています。
属人”から“仕組み”へ。再現性こそ、チームの力
-現在のお仕事内容とリーダーとして意識している点を教えてください。
入社から約3年でリーダーに昇格し、現在はチーム全体をまとめる役割を担っています。リーダーとして日々意識しているのは、「汎用化」の視点を持つことです。
メンバーから案件に関する課題の相談を受けた際は、その案件単体の解決にとどまらず、他の案件にも
応用可能な方法を一緒に考えるようにしています。
特定の案件や特定の人に依存する“属人化”を避け、誰でも活用できる仕組みづくりを進めることで、
チーム全体のスキルと業務効率の底上げを図ることを意識しています。
-企業のDXを推進するチームのリーダー業務も兼務されていますがその背景と
そこでの役割についてお聞かせください
現在、アナリストとしてのリーダー業務と並行して、企業専任のDX推進を担うチームのリーダーも
兼務しています。
そのチームには技術力の高いメンバーが多く、それぞれが得意分野や専門スキルを持っています。
以前から、「その強みをもっとアナリストやPM、営業といった他部門にも展開できれば、
会社全体のスキルの底上げにつながるのでは」と感じていました。
そんな話を、ある時役員との飲みの場でポロッと話したところ、「じゃあ、兼務でリーダー的な
立場をやってみない?」という流れに。気づけば1ヶ月後には兼務が決まっていました(笑)。
実際、アナリストとして現場で働く中で私自身も感じているのですが、技術をもつとどうしても
技術偏重になりがちになってしまうんです。でも本当に価値ある存在になるためには、お客様としっかり向き合い、課題を正しく理解して、解決に導くための提案ができる。そんなビジネススキルも欠かせないと感じています。
リーダーに兼務として入らせていただいたことで、そうしたビジネス観点も取り入れられるよう、研修や勉強会などにちょっと口を出させてもらいながら...(笑)、メンバー1人ひとりの“総合力”を高めていけるよう支援していきたいと思っています。
数字に強い、でもそれだけじゃない。
UTアナリストの真価
-UTの好きなところと推しポイントを教えてください
「やりたい」と声をあげたときに、「やってみなよ」と前向きに背中を押してくれる風土があるところ
だと思います。そして、たとえその挑戦がうまくいかなかったとしても、「挑戦したこと自体」を
しっかり称えてくれるんです。だからこそ、「失敗しても大丈夫」と思える。これは結構大きな魅力だと思います。
またその頑張りもきちんとみてくれていて、評価してくれるところもありがたいですね。以前コンサルのPDCAを回す仕組みをつくる社内プロジェクトに参画していた際、当時私はリーダーではなく、
メンバーとして参加していました。しかし「このプロジェクトを主導してみてほしい」と言われて、
自分なりに考えながらたくさんアウトプットを出していたんです。そしたら、その姿勢をちゃんと
見てくれていたこともあって、次の査定でリーダーに昇格させてもらえました。
また表彰の機会も豊富で、毎月所属している部署でも月間表彰があり、メンバー同士の投票のもと
受賞者が決まるのですが、その投票された理由もみんなの前で発表されるんです。その内容を聞くと
「一緒に仕事をする仲間がこんな風に感じてくれてたんだ」と嬉しい気持ちになりますし、
自信にもつながっていきます。
このようにいろんな場面で「自分の頑張りをちゃんと見てもらえてるんだな」と実感しながら
働けるところがUTの魅力の1つだと思います。
-UTのアナリストになるとここがいい!という推しポイントを教えてください
UTのアナリストの魅力は、「アナリスト」という枠にとらわれずに、幅広い業務に関われるところだと
思います。もちろん分析業務がベースではありますが、それだけではなくて、たとえばシステムの設計に関わったり、プロジェクトマネジメントのような立ち回りで、お客さんをどう動かすかまで考える機会も多いんです。
一般的にアナリストというと、「数字をひたすら見ている人」「コードばかり書いている人」という
イメージを持たれがちかもしれません。でも、UTのアナリストはそれ以上の役割を担っていて、
本当に幅広い視点で仕事ができるんですよね。
実際一番大事だと思っているのは、企業の課題に寄り添いながら、その解決策を導いてあげること。
数字はもちろん重要ですが、それをどう活用して、どう売上や成果につなげていくかが本質だと
思っています。そこにこそ、アナリストがいるべきだなと。
そういった意味でも、「分析」にとどまらず、より広い視野と役割を持って動けるのは、UTのアナリストならではの大きな魅力だと感じています
未来への展望と育休への想い。
仕事とプライベートの両輪を大切にしたい
-書籍の発売も決定しているとお伺いしました。これに至る背景はどんな感じだったのでしょうか?きっかけや渡邊さんの想いについて聞かせてください!!
きっかけは、1年半ほど前に石川さん(UTの現社長)とアナリストのマネージャーと3人で飲みに行った時のことでした。石川さんが「本を出そうと思っているんだよね」と話されていて。ちょうどその時、
私が関わっていた社内プロジェクトの内容が、石川さんが書きたいと思っていたパートとぴったり
重なっていたんです。
その流れで、「じゃあ、渡邊書いてよ」とまさかの展開に(笑)。その場では戸惑ったんですが、
気づいたら帰宅後には「自分が書く」ということで話が進んでいましたね(笑)
執筆は初めてだったので正直かなり大変でしたし、何度も心が折れそうになりました。
ただ、出版する年がちょうど自分の30歳という節目でもあって、一つの形を残せたことはすごく
大きかったですし、家族への恩返しにもなったかなと思います。
そしてこの本の内容は決して私一人のアウトプットではなく、アナリストチームや社内プロジェクトの
メンバーと何度も議論を重ねて積み上げてきた成果の集大成なんです。それを本という形で世の中に
出せることが何よりも嬉しいです。
-今後、どのようなことにチャレンジしていきたいですか?
マネジメントの領域にもう一歩踏み込みたいですね。
今もリーダー職として、それっぽいことはやらせてもらってるんですが、例えば数値の管理だったり、
もう少しビジネス寄りの視点でのマネジメントはまだまだ手をつけられていなくて。
そこは、やりたいし、できるようになりたいと思ってます。あとは繰り返しになってしまうんですが、
会社全体のスキルの底上げにもチャレンジしていきたいです。個人的に、“この人しかできない”っていう
状態にすごく違和感があって。属人化というか、人にスキルが偏りすぎている状態って、組織として
すごくリスクだと思うんですよね。
特に僕らのいるデータ活用の領域って、波も激しいし、トレンドもすぐ変わるし、仕組みもどんどん変化していく。そういう不確実な環境では、一人ひとりの総合力がモノを言うと思っていて。
部署に関係なく、全メンバーがある程度のレベルまでスキルアップしていって、そこから自分の得意領域を見つけて、活かしていけるような状態。で、誰に聞いても安心できる、どんな案件が来ても
「この人がいるから大丈夫」と思えて頼れる人が複数いる状態がつくれたら理想だし、もっと強い会社になれると思うんです。
今後は、そういう人材を育てていく取り組みや、スキルアップの仕組みづくりにチャレンジしてみたいですね。
-7月~3ヶ月育休を取得される予定と伺いました!
育休を決めた背景とこの期間はどんな風に過ごしたいと思っていますか?
7月から3ヶ月間の育児休業を取得する予定です。ちょっと変わっているかもしれませんが、
結婚する前から、育休だけは絶対に取ろうと思っていました。(笑)
これは自分自身の特性なのですが、仕事にのめり込むと、どうしてもプライベートがおろそかになる
傾向があって。家族と自分自身のためにもできるだけメリハリをつけたいと思っています。
仕事とプライベートは両輪で、どちらも充実させることで相乗効果が生まれると思っています。
子供が生まれたばかりの 大切な時期だからこそ、この期間は家庭にフルコミットすることで、
その後の仕事への切り替えもスムーズになり、より一層仕事への活力も出るのではないかと思って
います。全力で育児を楽しみたいです!
求職者へのメッセージ
-求職者へのメッセージをお願いします。
今アナリストじゃなくても、たとえばSEOのコンサルをしていたり、広告代理店で運用をしていたり、
事業会社で施策を回していたり、そういったデジタルマーケティングに関わってきた経験がある人で
あれば、その知識を活かして、もっと広くいろんな企業をデータの力で支援できる。
それがUTのアナリストという仕事だと思っています。
UTの中では、自分がこれまでやってきたことをベースに、お客さんに対してしっかりコンサルティングができますし、それをサポートしてくれる環境や、チャレンジを後押ししてくれる風土もすごく整っていると感じています。
「アナリスト」って聞くと、ちょっと難しそうとか、データに強くなきゃいけないみたいなイメージを持たれるかもしれませんが、実際にはこれまでのマーケティング経験や知見を自分の武器として活かせるポジションなんです。
自分の力でいろんな企業を支援していきたい、もっと価値を出したい、という思いを持っている方、ぜひ選考でお会いしましょう。
趣味はサウナで、時間をつくって定期的に行ってるんだそうです。自分と向き合える貴重な時間になってるんだとか^^
編集後記
“正解がないなら、自分たちで創る”。“得意を持ち寄ってチームで動く”。
インタビューで聞かせていただいた渡邊さんのこれまでの歩みには、そんなUTカルチャーが
自然とにじみ出ていたように思います。
また、書籍執筆やチームリーダーの兼務、そして今後の育休取得など、節目ごとの意思決定にも
一貫していたのは、「もっと良くしたい」というまっすぐな思いと、それを行動に移す力でした。
UTには、自分の力を発揮できる余白がまだまだたくさんあります。
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