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【開発責任者にインタビュー】デザイナーからエンジニアへ転身。Aipoのプロダクトマネージャーが目指す未来とは?

こんにちは。TOWNの長澤です。

社内メンバーのインタビュー、今回はプロダクトの展望を開発責任者に直接聞く!ということで、Aipo事業部のプロダクトマネージャーである岩崎さんにお話を伺いました。

<語り手>
トークゲスト:岩崎 善光(2005年入社) Aipo事業部プロダクトマネージャー
インタビュアー:長澤 成啓(2018年入社) 人事

トークゲストのプロフィールはこちらから

岩崎 善光のプロフィール - Wantedly
TOWN株式会社, システムエンジニア 1980年生まれ。電気通信大学在学中にWEBの魅力を知る。卒業後はWebデザインを学ぶために専門学校へ進学。TOWN入社後、デザイナーとして経験を積んだのち、SymfonyやCakePHPなどPHPによる受託案件に数多く携わる。入社6年目よりチームの共同作業を効率化するクラウドサービス「Aipo」の開発に携わる。 ...
https://www.wantedly.com/id/yoshiteru_iwasaki

イントロダクション

ー本日はお時間いただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

岩崎:こちらこそ、よろしくお願いします。

ーAipoは当社の創業当時(2004年)から現在まで続いているプロダクトですが、まず岩崎さん自身のAipoとの関わりについてお聞きしたいです。

岩崎:最初に携わったのはデザインの部分で、画面のカラーテーマみたいなものをいくつも作成して配布するっていう作業をやりました。まだ今のようなクラウドベースではなくてオープンソースとして提供していた頃ですね。

Aipoは当時からオレンジ色をベースにしたデザインだったのですが、業務で使うシステムとして馴染みやすい青色や黒色ベースのテーマが欲しいよねということで、そういう要望に合わせて選べるようなカラーテーマをいくつも作っていました。

―なるほど。最初はエンジニアではなくてデザイナーとして、だったのですね。

岩崎:そうですね。エンジニアとして開発もやるようになったのはもう少し後で、今から12年前(2010年)ぐらいですかね。それからはずっとエンジニアとしてAipoに関わっています。

―そういえば、なぜデザイナーからエンジニアにキャリアチェンジしたのでしょうか。

岩崎:当時のTOWNでは受託開発を中心にやっていたので、どちらかというと受託開発の方でいろんな案件を経験したことが大きかったと思います。

当時はホームページの制作を主にやっていましたが、例えばページの中にお問合せフォームを設置しようってなった時に、フォームのデザインをするだけではなくて機能自体も自分で作れた方がいいな、ということを実感するようになったんですね。そこからプログラミングを本格的に学習するようになって、入社して3、4年目くらいからは開発の方を中心に担当するようになっていました。

ーなるほど。受託開発での経験がきっかけだったのですね。デザイナーからエンジニアというキャリアチェンジも含めて、岩崎さんはずっとAipoに関わっています。これまでのプロダクトの変遷を振り返って、何か印象的なエピソードってありますか。

岩崎:そうですね…。オープンソースの頃はリリースが1年に1回くらいっていう間隔だったので、開発するものも大掛かりでなおかつきちんと動くように仕上げないといけなくて、そういう意味で神経を使って開発していたことでしょうか。小さく失敗できないっていうか、毎回ドキドキしながら開発していました。

ー開発のやり方が今とは全然違っていたのですね。

岩崎:はい。クラウドベースの提供になってからは週1回くらいのリリースサイクルで開発ができるようになったので、ユーザーの反応を見ながら機能改善をこまめにしていけるようになりました。

Aipoが掲げる2つの構想について

では、そろそろ本題に入りましょうか。

岩崎さん自身も、これからAipoで実現していきたいことをブログで発信していましたよね。

"機能を詰め込んだグループウェア"から"おもちゃのように使いやすいカレンダープラットフォーム"へ | グループウェア アイポ
クラウドグループウェアとして2009年に提供を開始して約13年がたちました。 これまでグループウェアの基本機能であるスケジュール管理やワークフローだけでなく、タイムラインやチャットなど、チームのコミュニケーションをお手伝いする機能を提供してきました。 ...
https://aipo.com/blog/product_vision_2022/

ここでは大きく2つの構想が掲げられています。
1つ目は、「グループウェアからカレンダープラットフォームへ」、そして2つ目は「おもちゃのように説明書がなくても利用できるサービスに」というものでした。この2つについて、もう少し詳しい話をお聞きしたいと思います。

時間軸を簡単に行き来できるカレンダーに

ーまず1つ目の「グループウェアからカレンダープラットフォームへ」という構想からお聞きします。

これって、これからのAipoは多機能さをアピールするのではなく、カレンダーという機能に特化したプロダクトにしていくということですよね。それは理解できるのですが、この構想の中で書かれていた「カレンダーを中心に時間軸を簡単に行き来できるようにする」という表現が気になりました。この時間軸を行き来する、という発想はどのようにして生まれたのでしょうか。

岩崎:これはAipoのユーザーがカレンダー機能を実際どのように使っているのかリサーチをしたことがきっかけですね。

Aipoのカレンダーは、日・週・月・ブロックのように表示方法がいくつかあって自由に切り替えながら使うことができるのですが、この表示方法についてユーザーヒアリングしてみたら、利用のしかたに一定の傾向があることが見えてきたんです。

ーどのような傾向だったのですか。

岩崎:まずユーザー全体の傾向から見ると、どの表示方法もバランスよく使われていることがわかりました。みんなが月表示だけを使うというような、どれか1つに集中しているという結果ではなかったんです。

ーそうなのですね。(AipoはTOWNでも普段使いしているので)僕はふだんブロック表示ばかり使っています。

岩崎:はい。で、さらに細かく分析してみたら、業種や職種、あと社内の役職などの属性によってよく使われる表示方法が異なるということがわかってきました。長期的な見通しを立ててスケジュールを組むことが多いので月表示をよく使っていますとか、1日の中で沢山の予定を組むので日表示をメインで使っています、という具合ですね。

おそらく、ユーザーの属性によってどれぐらいの時間軸で物事を見ているかというのが全く異なるので、それに伴って使いやすいと感じるカレンダーの表示方法も変わるということなのだと思います。そうすると、1ヶ月や1年先といった中長期的なスパンで予定を考える人でも、1日や1週間先くらいの短期的なスパンで予定を考える人でも、どちらの人でも使いやすいようなカレンダーにアップデートしていく必要があるなと考えるようになったんです。

ーそれが時間軸を行き来するっていう発想に繋がるのですね。プロダクトの機能としては、どのように実現していくことになるのでしょうか。

岩崎:表示方法の切り替えを今よりもっとシームレスに行えるようにすることで、時間軸の拡大縮小をより良く表現していくことになると思います。例えば月表示と日表示を頻繁に切り替えながら使うという場合に、その切り替えをもっとなめらかにするという具合ですね。

使う人の視点もアップデートできるようになる

ー先ほど、ユーザーの属性によってどれぐらいの時間軸で物事を見ているのか異なる、というお話がありましたが、例えば今すごく近いところを中心に見ている人が、Aipoのカレンダーを使うことで少し先の視点を持てるようにもなるのでしょうか。

岩崎:はい。使う人にとって新たな視点を持ってもらう、というところも担っていきたいと考えています 。目の前のことだけではなく、もっと先の未来のことまで俯瞰的な視点で物事を見られるようになって、そこから逆算して1日の予定を考える、なんてことができるようになると良いですよね。

ーそれはすごい。単に予定が管理しやすいカレンダーというだけでなくて、使う人の視点や行動までアップデートすることができるカレンダーを目指しているってことなのですね。

岩崎:そうですね。ひとつの理想としては、Aipoがユーザーの仕事の進め方までフォローしてくれるアシスタントのような存在になることを目指しています。

ーなるほど。お話を伺っていてふと気づいたのですが、これって当社のバリューである「逆算思考」につながっていますよね。

岩崎:そうですね。これからのAipoは、まさに逆算思考をお手伝いできるようなプロダクトにしていきたいと考えています。

削ぎ落として、もっとシンプルにする

ーもう1つの「おもちゃのように説明書がなくても利用できるサービスに」って言う構想についてもお聞きしたいと思います。

説明書いらずで簡単に使える、っていう要素は、現時点のAipoもクリアしている部分は多いのではないかと個人的には感じています。ここで掲げている「説明書がなくても簡単に使える」というレベルにするためには、あと何が必要なのでしょうか。

岩崎:カレンダーの使い勝手については、幸いユーザーから好意的な評価をいただくことが多いのですが、まだまだシンプルに削り落とせるところがあると考えています。

例えば、カレンダーの周辺的な機能の使い方や、普段と違うカレンダーの使い方をしたい時の操作方法についてなど、具体的な要素に対して要望をいただくことも多くあります。ユーザー側の視点をイメージしてみると、画面のレイアウトや操作感などは、まだまだ改善の余地がありますね。

ー細かく改善を繰り返すことで、理想に近づけていくっていうことでしょうか。

岩崎:そうですね。「グループウェアからカレンダープラットフォームに」という構想と両輪で考えていますので、目の前の課題をひとつずつ解決しながら理想に近づけていくつもりです。

開発チームのことも語りたい

ーここでちょっと話題を変えまして、Aipoの開発チームについてもお聞きしたいと思います。

Aipoチームも開発エンジニアを新たに募集しています。どんな人にチームに加わってもらいたいか、岩崎さんとしても気になるところだと思うのですが、今回はちょっと質問のしかたを変えて伺ってみたいと思います。

ずばり、Aipoの開発に向いているエンジニアって、どんな人だと思いますか。

岩崎:向いているかどうかという点で言うと、自分で 0から100までチャレンジしてみたい人だと思いますね。

ただ、これは何でもかんでも自分でやってみたいということではなくて、ユーザーの課題を解決するために必要なことは何でもやるっていうことなんです。僕としては、「ユーザーのことをまず考えた上で、何をどう作ればいいのか自分で考えて実現できること」がエンジニアの姿として理想だと考えているので、こういう考え方に共感していただける人だとAipoの開発チームでもすごく活躍できるんじゃないかと思いますね。そういう人には0から100まで仕事をお願いしたいですから。

ー確かにそうですよね。これって、何を優先して作るかっていうことにも関係しているのでしょうか。

岩崎:はい。開発における優先順位のつけ方については、実際に現在のチームにおいても改善すべき課題であると感じているので、一緒に取り組んでいただけるとありがたいですね。

ーこれからご入社いただく方に力を貸してほしいところでもあるのですね。

岩崎:そうですね。ぜひお願いしたいです。

ユーザーが求めるものをフルスタックで作れるエンジニアに

ーでは、新しくAipoチームに加わるであろうエンジニアの方に対して、プロダクトや開発チームが提供できることって何でしょうか。

岩崎:一言で言ってしまうと、「フルスタックエンジニアになれる」ですね。

自分でイチからサービスを立ち上げてリリースするっていう一連の過程に、ひとりのエンジニアとして携わっていただくことになります。この過程を通じて得られるものは、まさにフルスタックエンジニアとしてのスキルや経験そのものだと思いますよ。

ーそれは、単に技術領域や作る機能として多様な開発ができるっていうことだけではなくて、ユーザーが求めているプロダクトをしっかり作っていく、という点においてフルスタックで関われるっていうことでしょうか。

岩崎:そうですね。 ユーザーが本当に欲しいと思うプロダクトを作り上げるということは、Aipoの開発を通して得られる大きな醍醐味だと思います。

おわりに

ー最後に、 岩崎さんの方からこの場で言っておきたいことってありますか。

岩崎:そうですね。僕自身、Aipoに10年以上関わり続けてきて、プロダクトの形がどんどん変わっていく場面を見てきました。開発メンバー同士で時には意見をぶつけ合いながら、この形が理想じゃないかと常に模索しながら進化を遂げてきたんですね。そういう意味では、Aipoはもう完成し切っているプロダクトというわけではないし、かといって生まれたばかりというわけでもない。そういうポジションになっているのがAipoの面白いところだと思っています。

今後はカレンダーを中心にアップデートしていくという具体的な構想を掲げていますが、プロダクトとしてまだまだ進化できるポテンシャルを秘めていますし、こういったところに興味を持ってもらえる人がチームに加わってくれると嬉しいですね。

ーAipoに長く携わってきた岩崎さんだからこそ出てくるコメントですね。本日はどうもありがとうございました!

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