本日はTerra Charge 取締役の中川さんのインタビューを公開いたします。
インターンから新卒入社された中川さん。
働く上で大切にしている信念とは?
是非、ご覧ください!
自己紹介をお願いいたします。
はい。
Terra Charge取締役の中川耕輔と申します。
Terra Motors 株式会社にインターンとして入社しました。
その後、インド支社への海外赴任を経験し、現地で販売ネットワーク網構築や支店の底上げに尽力し、帰国後、現在のEV充電インフラ事業を社長の徳重と一緒に立ち上げました。
社長の経営する会社に勤め始めて10年以上たちますね。決して楽な道のりではありませんでしたが、会社も自分も大きく成長したように思います。
何故、インターンで入社されたのですか?
僕は出身が大阪なのですが、政治家になりたいという想いで上京しました。
小学校の頃の文集に歴史に名を残す人物になりたいと記したんです。
これを実現するために、学生生活を過ごしていたように思います。
大学時代から議員秘書のインターンや、民間企業のインターンなど数多く参加していたのですが、本気で厳しい経験ができず、どこか物足りなさを感じていました。
そんな時に紹介をしていただいたのが、社長の会社でした。
Terra Motors の志望動機書には「”世界の潮流を作り出す町づくり”がしたい」と一行目に書きました。
歴史に名を残すということは世の中にインパクトを与える必要がある。そしてそれは世の中の課題解決という形で実現できる。この時扱っていた事業とは異なりますが、EV関連事業はまさに世の中の課題解決において取り組みが必要不可欠です。この点で、取締役になった今でもやりたかったことができています。
Terra Motorsを志望していた他の理由としては、各ステークホルダーを巻き込み、事を推進していけるビジネスパーソンになりたいという想いがありました。
個の実力を伸ばせて、どこまででもやっていける会社だと期待してここに決めた覚えがあります。
入社後は期待以上でしたね。
インターン生として働く中で会社の変革スピードと、実力があればすぐにチャンスが回ってくる文化を同時に体感し、迷わず新卒で入社しました。
最も大変だったことは何ですか?
たくさんありますが、最も印象に残っているのは、やはり赴任先のインドでの経験ですね。
本当に大変でした。インド支社の取締役として、EVの事業推進をまとめる立場にあったのですが、マーケットへの理解不足で、営業活動を続けていても売り上げが思うように上がらないという壁にぶちあたりました。
そんな状況のなかでも、たくさんの優秀な人材に尽力していただいていたのですが、結果が出ないことから、早々に去ってしまうメンバーも少なくなく…
この先20年共にこの事業をやっていこうと誓った仲間が、ものの一か月でやめてしまう姿はやはり精神的にこたえました。
また、当時はまだ発展途上の段階でしたので、企業としての安定感は欠けていました。
なので、一経営者という立場として会社の資金面のすべての責任を負っていた身からすれば、会社がスタックしたときはとても眠れませんでした。
世界のトップを目指していながらも、実力が伴わないことを痛感したことは大きく成長の糧になったと自信を持って言えます。
社長からは常に、「やる気があるならやってみろ」と信頼して任せていただいてきました。
もちろん、叱咤激励もたくさんうけましたが、社長からの言葉一つひとつが私がイノベーションを起こす上での原動力になっていました。
僕は会社を引っ張っていかなければならない立場ですから、当然結果は出さなければいけません。生暖かい選択肢なんて一つもありませんでした。
しかし、その様な状況下でも挑戦をあきらめなかったからこそ最終的に前年比の10倍の売り上げを達成できましたし、翌年度の黒字化へつなげることができました。
【インド駐在時代】
どのようなモチベーションが行動に繋がりましたか?
現在は今やっていることに社会的価値はあるのかどうか、手掛けようとしているビジネスは意味があるのか、こういった観点を持つことでモチベーションを高めています。
社会的価値があるものは責任感を持たせてくれますし、自分にしかできないことについて真剣に向き合おうとすることができますね。
僕にとって、モチベーションの変遷はいくつかあります。
始まりは、大学受験失敗のとき。
初めての大きな挫折でした。自分が不合格となった第一希望の大学に入った仲間たちと卒業後は同じスタートラインに立てるようにしたいと考えていました。
この思いがTerra Motorsでのインターン入社に繋がりました。
働いているうちに、自分の中で失いつつあった自信が徐々に復活してきて、海外で事業経営をしたいと考えるようになりました。
英語にコンプレックスがあったので、海外社員を統率しながら、事業を立ち上げることをやってみたいというモチベーションに変わっていきました。
Terra Motorsへの入社理由も、そして日本からインドへ出発したのもこのモチベーションあってこその行動でした。
インドでは、特に最初の1,2年は苦労がたくさんありました。とにかくがむしゃらに働いて形にしようという想いで奮闘していたと思います。
当時は、大見栄をはってせっかくインドに来たのだから、何もなくしては帰れない。僕の中での一つの執念が、必死に取り組むことの原動力となっていました。
インドには6年半くらいいましたが、最後の1,2年はコロナ禍が明けて、急激にマーケットがコロナ禍の時から変わるというよりかは、繰り返されているような状況でした。我々がターゲットにしていた市場は技術的に発展途上なところでしたので、次はもっと大きなレンジで事業を進めていきたいと感じていました。
インドでの事業ももちろん大きなチャレンジでしたが、Terra Motors の取締役として、資金調達をして次の事業に進めるということができなかったというのがありました。そんななかで、社長が経営している別会社でかなりの資金額の調達を達成し、大きな刺激を受けました。
そのとき、また社長の下で働こうと思ったのもあって、日本に帰国しました。社長と充電インフラ事業についたときに、事業の筋をとらえることがこんなにも大事なのかと驚きました。同時に、EV関連事業の持つ社会的インパクトについても気づかされましたね。
先ほど、「世界の潮流を変える街づくり」についてお話させていただきましたが、まさにこの事業は世界の流れを変え、市場のモデルケースとなれる領域です。
また、この事業が今後の日本経済の発展に、そして人類の進歩に大きくつながっていくという確信もあったので、むこう何年かはこの事業で前に突き進んでいこうと決意しました。
現在、僕がTerra Chargeで舵をとれているのは、先ほどお話したこの人類の進歩につながっていくという大きな社会的価値があることがモチベーションになっていると思います。
EV充電事業に参画することの魅力を教えてください。
例えばのお話ですが、どこかの町がEVと太陽光発電のみで自給自足で電力を得ているとします。また、エネルギーを他の地域に売電することができれば、1つの成功事例になります。整った社会インフラとシステムネットワークがあれば回っていきますから。
もしこれができれば、世の中においてモデルケースとなり、地域として横に広がっていき、日本のみならず他国へ影響を与えることができます。
日本においては毎年何兆円とかけて買っているオイルも買わなくてよいし、途上国にしても、経済発展として必要な外貨が国内の投資にむけられ、他の課題に目を向けることができます。
このような事例を次々につくることができれば、それは、正に世の中の流れを変えるものとなります。
中川さんの仕事に対する思いとは?
仕事にかける信念は3つあります。
1. 目の前に、二つの山があるならば、必ず高い山を登ろう
2. 執念×イノベーション思考を持て
3. 組織の仕組化をしよう
一つ目は、生きている上で様々な選択がありますが、高みを目指しているのであれば必ず難しい方を選べ。ということです。
高校時代、野球部のキャプテンをしていたのですが、顧問が厳しく指導するというタイプの部活でもなかったので、キャプテンである僕がマネジメントを任されていました。悩みが多く、家に帰りたくないと思って普段自転車で通る帰り道を歩いていたところ、通りすがりの経営者の方に声をかけていただきました。
その方のお名前も、どこの方なのかも存じ上げないのですが、2時間ほど一緒に歩いて下さり、この言葉を僕に教えてくれました。
いまでもこの言葉は大切にしています。
二つ目は、社員に向けて日々伝えていることです。先ほどお話したように、ここからというときに辞めていってしまう人が多いんです。非常にもったいないことだと思っています。
自分の人生においてプラスになることを会社においてもするべきです。
得るものがあるから、皆さん会社を選んでいますよね。「どうしたら自分の選考に繋がるのか」会社にはそういったリソースがある中で、プラスに活かせるものがあるはずなのにそれを使い果たさずに終わってしまうのを見るとどこかもどかしさを覚えます。
高い視座をもって働くことが必要だなと日々感じています。Terra Chargeは求める者に対して与えることを拒まない会社なので、良い会社だと思いますよ。
これらは、一つの執念に近いものでもあると考えています。
僕の認識の中では、学校のテストは一度失敗してしまったとき、失敗で終わってしまうことがほとんどですが、仕事は異なると思っています。
今回がだめなら、次はこのアプローチでいってみよう、トライ&エラーを重ねながら成功への道をつきつめることができます。
法人様にEV充電を勧めるにあたって、やはり対応している方は人間なので、こちらの動き方によってはうなずいてくださる方もいます。
結構恋愛に近い考え方ですよね。
「なんとかする」というのが可能なので、この心構えはかなり大切になってきます。
執念やイノベーティブ思考、突破する思考を常に持つようにと社員に伝えています。
三つ目は、会社に向けての言葉です。二つ目に説明したことを一人ひとりが実現できるように、それぞれの部署に要人がちゃんといるか、適材適所に実力を発揮できているかはかなり気にかけています。
やっぱり特に二つ目は思いが強いですね。
どんな会社や部署でも必ず踏ん張って耐えなくてはいけないときはありますから。
社員には、会社でチャレンジをし続け、時間をかけてでもどんどん壁を越えていってほしいと思っています。
中川さんが乗り越えた経験を一つ教えてください。
ある大手法人との提携にあたって、競合他社と競っていたときがあります。
競合の勢いもあり、なかなか苦戦していたのですが、法人分析やアプローチ方法を工夫して契約につなげました。
その際に、会社とのボタンをかけていくタイミングが大切だということを学びました。
先ほども述べたように、相手側も同じ人間なわけですから、当然お人柄や大切にされている信念があります。
それを十分に理解して、工夫をし、粘り強さを持って攻めていく。
提携先として弊社を選んでいただけたことは、正に執念が活きた成功例ですね。
Terra Charge でのやりがいとは?
弊社はカルチャー的に、根気を重んじるところがあります。
誰かが本気で挑戦していることに、「まだそんなことやっているのか」という人は一人もいませんし、むしろ後押ししてくれる風潮はどこよりもあると自負しています。
とはいえ、厳しいプレッシャーもありますから、僕自身も辞めたいと思ったことは何度かありました。
特にインドにいた時、6年半駐在していましたが、最初の1,2年がしんどくて。
うまくいかなくて辞めたいと思ったり、うまくいき始めたけど、次どうしようかな、と悩んだり。
転職エージェントを使ったときもあったんですよ。
けれども、自分の市場価値をみると、決して低くないことを知ったんです。
自分が積ませていただいている経験やキャリアは間違いではなかったという自信を得れたので、このままここで働き続けるという選択肢をとりました。
それほど、ここは自分を高めてくれる場所だということですね。
どの様な人材が活躍できますか?
弊社は実力派の若手が勢ぞろいしています。
年齢問わず、誰にでも活躍のチャンスがあると言い切ることができますね。
ベンチャー企業ですから、ソーシャルインパクトのある事業に大きな裁量をもって尽力するなかで、最初は未経験だった社員も実力を伸ばしています。
活躍している人材は二つのパターンに分けられると思います。
素直でまっすぐな人と、地頭が良い人です。
自分の失敗を失敗ととらえ、次に活かす素直さは必要不可欠ですし、また事業の要点をつかむことも大切です。
こういった人材は、仕事ができて、人もついてきますから、結果を出すのも、成長をするのもスピードが違います。
弊社は結果を出せた人に次の仕事が回ってくるので、年齢問わず、実力のある人がどんどん上に行きます。
この年齢で取締役をしている僕が良い例だと思います。もちろん、他にもたくさんいます。
Terra Charge の今後について
弊社が今掲げているビジョンは、「すべての人とEVにエネルギーを」です。
エネルギーを軸に、人類の進歩に貢献できる会社だと思っています。
そのためにすべての戦略を立てているので、世界に向かって全力で戦っていける集団にしていきたいと考えています。
また、弊社はこれまで、営業陣の色が強かったのですが、開発チームとの連携を強めていく予定です。
ビジネス×テクノロジーの掛け合わせで、会社を整えていき、これまで以上の結果を出していきたいです。