このシリーズでは、株式会社シナジーの社員や役員にインタビューを行い、
「シナジーってどんな人がいるの?」
「ぶっちゃけどんな仕事してるの?」
「シナジーに決めた理由は?」
などなど赤裸々に話してもらっていますので、シナジーの雰囲気や歩み、社風などを知っていただければ幸いです!
今回はシナジーの「委員会制度」について執行役員の小濱さんに聞きました!
──「委員会」って、どういう制度なんでしょうか?
小濱:委員会は、タテ(上司と部下)だけでなく、ヨコやナナメのつながりを持つことを目指して導入した制度ですね。当社の事業は多岐にわたっているので、事業部を超えた交流が少なくなりがちです。
委員会は、通常の業務では関われない人との交流の場になっています。また、社員同士が意見を言い合ったり、聴いたりする場にしてほしいという思いもあります。
各委員会ごとに目的があるので、それに向かって「何をしていくべきか」を検討するところから始まり、必要な予算と内容を役員に提案して承認を得て、実際にプロジェクトを進めていく…という感じですね。
──なるほど。どんな委員会があるんでしょうか?
小濱:現在あるのは「安全衛生委員会」「いい人採用委員会」「スキルアップ委員会」と「気分上々↑↑委員会」の4つです。
それぞれ職場の安全・衛生を保つ取り組み、新卒採用、会社全体で学ぶ土壌づくり、社員のモチベーションアップなどに取り組んでいます。
──「現在は4つ」ということは、昔は数が多かったり少なかったりしたのですか?
小濱:そうですね。委員会制度の始まりは約8年前(2015年ごろ)で、最初に設けられた委員会は6つありました。
「未来会議委員会」「安全衛生委員会」「良い人材採用委員会」「良いオフィス委員会」「広報・イベント委員会」「ONE委員会」です。
しかし、通常業務に追われたり、委員会活動をスムーズに進めるための体制が整っていなかったりして、一度は委員会を縮小したんです。
2019年に再編が行われ、3つの委員会(「安全衛生委員会」「いい人材採用委員会」「未来会議委員会」)に絞られました。
そして2023年からは、あらためて委員会活動を活性化させるべく体制を整えてリスタートを切った、という状況です。
──委員会の運営方法にどんな変化をつけたのでしょうか?
小濱:まず、各委員会の委員長に担当幹部をつけました。それまでは、各委員会の最終のとりまとめは委員長ひとりだったんです。
代表者に直接資料を提出できる環境は良かったものの、頑張って準備して提案やプレゼンをしても、資料が不十分でなかなか前に進めない、という状況でした。
正直なところ、当時は社内で人を育てるよりも、事業に手一杯な部分もあったと思います。
しかし、今のシナジーにとってはチーム力を向上させる取り組みの重要性も高まってきています。今回は同じような失敗を防ぐため、1対1で相談できる担当幹部を配置しました。
そして月1回の理事会(役員への資料提出がある委員長会議)についても、委員長から行うのではなく「幹部が集まって役員たちに報告する(幹部会議)」という形式になりました。
毎月幹部会議があるので、その度に各委員会の状況を幹部が把握しておくことができるようになっています。
──委員会の具体的な活動例について教えてください。
小濱:例えば「気分上々↑↑委員会」の活動だと、社員に誕生日プレゼントを用意しています。社員のモチベーションアップや、普段あまり会話をしない人同士のコミュニケーションの一貫です。
その人が喜ぶであろうプレゼントを準備し、朝礼で直接手渡すんです。私は自分と奥さんの写真がプリントされたゴルフボールをもらいました(笑)
それから「スキルアップ委員会」であれば、通年で「学ぶ組織づくり」としての活動をしています。
その一つに、各班ごとに分けて行われる「読書活動」があって、メンバーは感想やおすすめしたい理由などを報告書にまとめます。
良いアウトプットができた人は表彰されてプレゼントがもらえるようになっているんです。
──委員会活動は活発な印象を受けますね。各委員会メンバーの活動頻度はどれくらいになるのでしょうか?
小濱:集まる頻度は各委員会に任せていますが、月1〜2回は集まっているかと思います。委員会によっては忙しくなるシーズンがあるので、それ以上集まっているところもありますね。
「いい人採用委員会」の新卒採用で忙しい時期は、週1回くらいはミーティングをしています。
──委員会制度に再び力を入れることになったキッカケや、想いの部分をお伺いしたいです。
小濱:仕事をしていると「何のためにこの業務をやっているのか?」を考えずに、作業としてこなしてしまうことがあります。でも、これからは変化が激しい時代です。
普段から「この仕事は、何のためにしているのだろうか?」ということを考えていないと、変化に対応していけません。
委員会活動は事業に直結しないものもあり、自分の意見を伝えるハードルが下がるので議論がしやすくなるんです。
人も企業も、変化していかなければ取り残され、潰れてしまうと思うんです。「ピボット力」というか、自分の頭で考えて柔軟に変化していく力が必要です。
──「変化」に対応したり、自分から積極的に変化していける人になってほしい、という思いがあるのですね。
小濱:社員が自分たちの給料を上げていくためには、会社が儲からなければなりません。でも、そのためには自分たちが提供するサービスの価値や品質、そして自身の価値も高めていく必要があります。
変化が必須なんです。「豊かに生きていく」には、変化上手になる必要があります。
もちろん「豊かに生きる」の材料は給料だけではないですし、人それぞれではありますが。
委員会活動に限らないことですが、社員の「自走力」を強化する一助になればと考えています。
──委員会制度について、今後の展望や予定はいかがでしょうか。
小濱:将来的には、「こういう委員会にしたいです!」という意見が社員から上がってくるのが理想的ですね。会社に自発的に提案してくれるというか。
再始動してまだ数ヶ月なので、まずは試していけたらと思います。
──再スタートを切った委員会制度について知ることができました。ありがとうございました!