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生物学の研究からAIの世界へ、記憶の仕組みを探求し続ける–チーフエンジニア・谷本 龍一

「人間に代わって予定を覚えておいてくれる装置があればと本気で考えたのが生物学を専攻し、脳の記憶の仕組みについて研究を始めたきっかけです。」

そう語るのは、ストックマークのチーフエンジニア・谷本 龍一。会社立ち上げ時から参画しており、2019年3月現在、ストックマークでただひとり、他社を経験していないメンバーである谷本。

学生時代に考えていたことや現在の仕事内容、新卒社員に求める資質について話を聞きました。

プロフィール

谷本 龍一(たにもと りゅういち):慶應義塾大学大学院理工学研究科在学中からストックマークに参画。2016年3月に卒業後はフルタイムでストックマークの開発業務にコミットする。現在はチーフエンジニアとしてシステム全体の設計やエンジニア採用を担当。大学院時代の研究内容は「脳の記憶の仕組み」。

CEO 林との出会いが、研究の道からビジネスの世界へ入るきっかけになった

――ストックマークに参画したきっかけを教えてください

参画したのは、まだストックマークが会社として存在していない頃、開業準備の段階でした。メンバーは当時はまだCEOの林 達とCTOの有馬 幸介の2人だけで、彼らはコードを書いてアプリケーションをつくれるエンジニアを探していたんです。

2人と面識はなかったのですが、林の知り合いの知り合いくらいの、遠い関係性である大学院生の僕のところまで話がきて(笑)。それから約1年間、社名にもなったtoC向けのブックマークアプリ『ストックマーク』の開発に携わり、大学院卒業後はフルタイムでコミットするようになりました。

――声が掛かったということは学生時代からプログラミングに詳しかったのですか?

今メインで行っているアプリケーション開発の経験値は、主催するサークルのホームページや学園祭のアプリをつくっていたくらいです。学生時代の専攻は生物学。「脳の記憶の仕組み」について研究をしていました。

人間が記憶する仕組みは、弊社が技術の核としているAIのディープラーニングと共通している部分があります。また、生物学のなかでも、自分が専攻していたのは計算機科学も扱う分野でした。なので180度違う世界に入ったというような感覚はありませんでした。

――もともと自身の研究をビジネスに繋げたいと考えていたのでしょうか?

全く考えていませんでした。それどころか大学院の博士課程に進もうと考えていたくらいです。でも僕が大学院生だった当時は、まだ人間の記憶の仕組みを研究するための環境が整ってはいなくて。例えば、脳の神経がどのように記憶を司っているかを調べる手法はありませんでした。

それならば、一度大学の外に出てビジネスの世界に身を置いてみるもの悪くないと思ったのです。ユーザーに使ってもらうことを目的としたプロダクトを作ったり、AIを使ったシステム分野の知識を身に着けたりしようと考えました。

もちろん、新卒でストックマークに入るのに迷いが全くなかったと言えば嘘になります。ですが僕は博士課程に進むつもりで、就活をしていなかったので、一般的な就活経験者の迷いとは種類が違うものだったように思いますね。

就活をしていると、大企業かスタートアップか、といった迷いになるのかもしれませんが僕の場合、その迷いはなくて、「やりたいことができるのはどこなのか」を考えていました。

その結果、自分のやりたいことができる環境だったストックマークに入ることを選んだのです。当時まだ会社の体を成していなかったことを考えると、僕の楽観的な性格も、この選択に影響を与えているのかもしれません(笑)。

オンラインでのコミュニケーションだけでなく対面でのやりとりも重視する組織へ

――ストックマークでの仕事内容を教えてください

弊社で提供しているAIシステムの全体像を把握し、サーバーを置く場所やアプリケーションとどう繋げるかといった設計を担当しています。最近ではエンジニアのリクルーティングにも携わるようになりました。

――大企業を10年近く経験した人たちに囲まれていますが、比較的若い年齢の谷本さんからみて、社内の雰囲気をどう感じていますか?

スタートアップにしては平均年齢が高く、落ち着いた雰囲気だと感じています。

他のメンバーは皆、大企業で経験を積んだ礼儀がしっかりした人たちなので、互いの呼び方は「さん付け」だし、丁寧語を用いて会話します。例外的に僕より先にいた林と有馬だけは「谷本くん」と呼びますが(笑)。あ、でも最近は、僕の次に入社した真嶋 博巳も「谷本くん」呼びににシフトしてきて、やっぱり社歴が長くなってくると、お互いの関係性に親しみが増してくるのかな、と感じています。

――普段のコミュニケーションはどのようにとっているのでしょうか?

実は今まで、エンジニア間のコミュニケーションはSlack偏重の傾向にありました。ですが、これからは対面で会話するのを重視しようと動き出しています。やはり直接顔を合わせて話をした方が、細かい部分の認識のズレが生じにくいと分かったからです。

以前、社内でのコミュニケーションミスが原因でプロダクトのリリースが遅れてしまったことがありまして。当時、5人いたエンジニアそれぞれが、自らの担当領域の進捗報告をSlackのみで行っていたんですが、お互いが書いているコードの中身はわからない状態でした。そして、いざできあがった5つのコードを繋げてみた時、上手く動作せず......、そこから大規模な修正に取りかかることに。

こうした経験が、対面でのやり取りを疎かにしない方が効率よく、齟齬なく物事を進められるという全社的な学びに繋がりました。

ただ、リリースが遅れてしまった時も責め合いは起きませんでした。今後も、誰かを責めても解決しないことを全員が理解し、常に改善策を考えられる組織でありたいですね。

若い時こそ、将来使える技術力がつく環境に身を置いてほしい


――「大人スタートアップ」のストックマークですが、新卒エンジニアの募集はしていますか?

はい、ぜひ新卒や社会人2、3年目の方にも来ていただきたいと思っています!なぜかといえば「20代前半の大事な時期を、将来役立つ技術を身につけるために使ってほしい」と思うから。これは3年間、自身が社会人として働いてみてより強く感じるようになったことです。やはりスタートアップならではのスピード感がありますから、技術が身につく速度が速いですし、ストックマークには各分野で経験を積んだエキスパートが揃っています。

AIに関する素養や技術力がないことを不安に感じている方もいらっしゃるとは思いますが、大切なのは技術に対する興味や好奇心。

例えば、アルバイトでアプリをつくった実績があっても、プログラミングそのものに興味がない方だとエンジニアになっても長続きしない可能性が高いですよね。一方で、特に実績がなくても、とにかく先端技術が大好きな方にとっては刺激的で良い環境だと思います。

必要なのは経験よりも、地力と気概です。

――最後に、将来の目標や夢があれば教えてください

ニュースではよく、AIに人間の仕事が取って代わられる未来が悲観的に報道されていますが、僕は逆に、AIが人間の代わりに仕事をしてくれる世界は面白いだろうと感じています。それで浮いた時間を、人間は別のことに使えるわけですから。

学生時代、記憶の仕組みについて研究を始めたきっかけは、僕が細かいことを覚えていられない性格であり、「代わりに覚えてくれる装置があったら便利だな」と本気で考えたからです。

また、AIにおける機械学習の知識を生物学の研究にも応用できたらとも考えています。

このままビジネスの世界に残るにしても、研究の道に戻るにしても、目指す世界は変わりません。

――ありがとうございました!

ストックマークで一緒に働くメンバーを探しています!

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