皆さん、はじめまして。シンフィールド営業のYです。
実は一度この会社を辞めて、また戻ってきた「出戻り社員」なんです。だからこそ伝えられるリアルな姿があると思っています。今回は僕が経験した大きな壁、忘れられない上司の言葉、「この仕事、面白い!」と心から思えるようになるまでのストーリーをお話ししたいと思います。
営業として感じた、最初の大きな壁
自分の考えを言葉にする「言語化」。それが僕にとって最大の壁でした。
僕はこれまで営業よりも接客や販売の経験が長かったんです。相手に興味を持って信頼してもらえれば 商品は売れる。本気でそう信じていました。
でもシンフィールドではその考えが根底から覆されました。ここで求められたのは、お客様の課題を的確な言葉で表現し、なぜこのサービスが有効なのかをロジカルに説明する能力だったんです。
今までやってきたことの全てを否定されたような感覚でしたね。そもそも提案していることの本質を、自分自身が言葉にできていない。これは相当高い壁だなと感じました。
どうやって壁を乗り越え、成長できましたか?
成長できたのは、本当にごく最近のことです。
大きなきっかけは上司であるHさんの一言でした。ある商談の後に「Yさんの商談は、圧迫感があるね」と言われたんです。衝撃でした。良かれと思ってあれもこれもと多くの情報を盛り込み話していたことが、まさか相手を疲れさせていたなんて…。かなりショックでしたね。
その日から自分の商談を全て録画して見返すようにしました。そこに映っていたのは、沈黙が怖くて一方的に喋り続ける自分の姿でした。
現上司であるMさんのサポートのおかげで、「相手が本当に知りたいことは何かを考え抜き、必要な言葉だけを届ければいい」というシンプルな事実に気づくことができました。目の前がパッと明るくなったその瞬間が、僕の営業としての第二のスタートでした。
大切にしている言葉はありますか?
やはり、Hさんからもらった「圧迫感があるね」という言葉です。あの一言がなければ、僕は今も独りよがりな営業を続けていたでしょう。営業人生のお守りのような言葉になっています。
もう一つ、以前の上司に言われた「職場は学校じゃない」という言葉も大切にしています。会社は学ぶ場ですが、同時にお客様や仲間に価値を提供してこそプロフェッショナルなんだと。この言葉が、僕の仕事への姿勢を引き締めてくれます。
「この仕事、面白い!」と感じる時
これはもう、誰に聞かれても「商談です」と即答しますね。お客様と対話する時間が、一番やりがいを感じる瞬間です。
課題がハッキリしている時は、パズルを解くような面白さがあります。課題というピースに対して、僕たちのサービスをどう組み合わせればピッタリはまるか。最短距離で提案を組み立てていくのは、すごくスリリングです。
逆に課題がまだ漠然としているお客様とは、一緒に宝探しをするような感覚です。対話を通じてお客様自身も気づいていなかった本質的な課題を一緒に見つけ出し、解決への道筋を一緒に作っていく。このプロセスがたまらなく面白いんです。
これだけは誰にも負けない強み
昔からずっと変わらないのは「相手に興味を持つこと」です!
ただ仲良くなるのとは違い「このお客様が本当に幸せになるには、どうすればいいんだろう?」「この担当者さんの負担やストレスを自分の提案で少しでも減らせるだろうか?」そういう視点で、相手のことを考え抜く力です。
この強みがあるからこそ、お客様の懐に深く入り込み、本当の課題を引き出せていると信じています。
今だから笑える、一番大きな失敗談
最大の失敗は、やっぱり一度目の「退職」ですね(笑)
今だから言えますが、当時は本気で「もう転職しよう」と思い込んでいました。Hさんにも社長にも「会議が嫌です」「上司のこの部分が苦手です」と全部伝えて辞めたんです。
今振り返ると、完全に自分の未熟さが原因でした。人の意見を聞いているようで、全く聞いていなかった。自分の感覚だけを信じすぎて、すごく頑固だったんですね。
外に出て一人で冷静になって初めて、あれだけ自分に本気で向き合ってくれる環境がいかに貴重だったか、身に染みてわかりました。遠回りでしたけどあの失敗があったから今の僕がいます。一度離れたからこそ、この会社の本当の価値に気づけました。
営業のイメージとリアルのギャップ
「相手と仲良くなれば売れる」これは幻想に近いかもしれません。
営業していると話の盛り上がりやその場の勢いで「あなたから買うよ」と言ってもらえることがあります。ある意味、個人の力量でより魅力的に伝えられてしまう瞬間があるんです。ですがそれは長く続きません。人柄はもちろん大事ですが、それ以上に相手の会社の課題や予算感を理解し提案することが必要です。
人柄という武器に加えて、それを的確に伝える能力。この両方が揃って初めてスタートラインに立てるのが営業のリアルです。難しいけど、だからこそ奥深くて面白い世界です。
最後に
今回お話した僕の経験が、今キャリアに悩んでいる方や、これから社会に出る方にとって何か少しでもヒントになれば嬉しいです。成長には近道なんてないし、時には耳の痛い言葉も必要です。もしあなたが本気で自分と向き合ってくれる仲間と成長したいなら、シンフィールドは最高の場所だと自信を持って言えます。