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5年後には日本を代表する企業へ〜代表取締役が語る「識学」の未来図

【代表取締役社長 安藤広大】

創業4年でのスピード上場は、言わば通過点に過ぎません

株式会社「識学」は、創業4年で2019年2月に東証マザーズに上場しました。
最速スピードでの上場とお褒めいただくこともありますが、仕事に期限を決めて行動する「識学」を実践する組織としては、ある意味、当たり前のこと。
それよりも、ここからまた別のステージが始まる。
いまはそちらにフォーカスしています。

よく、私が識学を作ったのかと尋ねられるのですが、違います(笑)。
5年前に友人に勧められて識学の話を聞いた時は、識学の「し」の字も知りませんでした。

識学を学んでなにより驚いたのは、答えなど存在しないと思っていた組織運営に、実は答えがあったということです。
それまでは上司として部下ひとりひとりに向き合い、情熱を持って語りかけて部下を奮い立たせなければいけないと考えていました。
しかし識学の考え方では、組織を運営するのは数式と同じで、正解が存在しています。
それは感情や感覚ではなく、人の動きを数式化した、いわば「デジタルな組織運営」とでも言うものです。
自分がやってきたマネジメントでは、成果が上がらなかったわけです。
「リーダーはパッションが重要」なんて、嘘なんですから。

ちょうど転職したタイミングだったので、新しい組織で識学を試してみたところ、短期間で大きな変化が生まれました。
「これはイケる!」
そう確信して転職先を辞め、個人事業主として別の仕事をしながら組織運営のコンサルを始めて、少しずつ識学を広めていきました。
識学は、徹底すれば必ず結果が出ます。
劇的な変化を遂げる組織が増え、いよいよ本格的に識学を広めたいと4年前に株式会社「識学」を設立しました。

現在、お客様は1,000社を超えたところです。その7割が紹介によるものなので、顧客満足度は非常に高いのではないでしょうか。
お客様からの「識学のおかげで業績がよくなりました」という言葉は、何度聞いても嬉しいもの。
自分たちの存在意義を感じられる最高の瞬間です。

きっと怖がられているでしょう

「識学」には、優秀なメンバーが集まっています。
そして全員が自分の立場を理解し、やるべき目標に向かって日々走る、生産性の高い組織になっています。
勝てる土台はできているので、あとは、経営者である自分がいかに正しい手を打つか。
5年後には、日本を代表する企業になりたいと思っています。

もちろん、社内では識学の考え方が徹底されています。
識学では人間の意識構造を「位置」「結果」「変化」「恐怖」「目標」の5つに分類していますが、そのなかでも我々の強みは「位置」の考え方が徹底されていることです。

位置とは、自分が誰からの評価を受けなければならないのかきちんと認識すること。
そのためには、上下の関係が社内でしっかり築かれている必要があります。
社長である私は部下との飲み会には一切参加しませんし、仕事以外の会話もほとんどしません。
きっと怖がられているでしょう(笑)。
でも、それでいいんです。

「飲ミュニケーション」には無駄しかない

日本には昔から「飲ミュニケーション」という言葉があります。
上司の存在が絶対だった以前の日本社会では、上司と部下が時には一緒にお酒を飲み、ざっくばらんに話すことが一定の効果を持っていたでしょう。
しかし最近はそのバランスが崩れています。

上司と部下の距離が必要以上に近くなると、上司が部下の顔色を気にしたり、部下が上司の指示に納得いくまで説明を求めたりします。
すると、仕事に取り掛かる1歩目、2歩目が遅くなり、無駄が生まれてしまうのです。
そんな時間があるなら、仕事をしたほうがいい。
上司が指示し、部下はゴールに向かって働く。それがあるべき姿です。

創業時からお世話になっているある社長は、以前は経費を一部負担するなど社内の飲み会を後押しし、自身も頻繁に顔を出していました。
社員との距離はどんどん近くなるものの、業績は上がりません。
識学を学んだ後、その社長は社長室で仕事をするようになりました。
今では直属の部下としか会話をせず、他の社員とは一定の距離を保っています。
この5年で社員は4倍に増え、業績も大きく伸びました。
「識学がなかったら、会社の今はない」と、よくおっしゃっていただきます。
いまの時代、飲ミュニケーションにいいことなどないのです。

成長を実感しながら疾走する

私たちは、お客様の会社の未来を預かる仕事をしています。
プレッシャーは大きいですが、その分、やりがいもある。
当然、社員に求めるレベルも高くなります。

でも、「識学」では上司が部下に「何をしてほしいか」を必ず示すので、日々の仕事に迷うことはないはずです。
そして、求められるのは結果だけ。プロセスは自由ですし、“努力賞”はありません。

ギャップを埋めようと懸命に働くうちに、いつの間にかできなかったことができるようになります。
すると自分の成長を実感し、もっと頑張りたいと自分の中からモチベーションが湧いてくる。
これが「識学」では当たり前の、自己成長のサイクルです。

「識学」には、事業会社の管理職から転職してきた30~40代の社員が大勢います。
入社してから識学を学んだ彼らが口を揃えて嘆くのが、「今までいかに自分のマネジメントが間違っていたか」。
そうやって自分で「識学」のパワーを体感すると、当たり前ですが、人に勧めたくなります。
識学を広めるという与えられたゴールに到達するにはどうするべきか、さまざまな方法を自分で考え、自ら動き始めるのです。

モチベーションはこうやって自己発生するもので、上司から情熱的に与えられるものではありません。
自分でいいと確信が持てないものを人に勧めても、誰も話を聞いてくれませんよね(笑)。

「識学」で働けば、成長を実感しながら疾走する毎日を過ごすことができる。
社内を見て、私はそう確信しています。

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