商社の営業からジンギスカン屋に転職した松岡さん。現場や商品に深く向き合う仕事がしたい思いを羊SUNRISEで実現しています。入社の経緯や今の思いについてインタビューしました。
生産者や現場と向き合いたかった
-入社の経緯を教えてください
前職は商社で営業をしていました。仕事自体は充実していましたが、大きい会社だったので自分がやりたいことができないフラストレーションがあり。その思いがだんだん大きくなり転職を考えていたタイミングで関澤社長から入社を誘われました。1月から神楽坂店の社員として勤務しています。
-営業から飲食業への転職はかなり思い切ったなと感じるんですが、決め手はなんでしょう
まず、関澤社長と私は、彼が羊SUNRISE立ち上げ前に新橋で別のお店の店長をしていた頃から付き合いがありました。僕は客としてよくお店に行っていたので、勤務する上でイメージがしやすかったというのはあります。また、羊にかける思いや哲学をある程度理解していたのも、下地になったかなと。
さらに羊SUNRISEの店舗に立つことで、扱っているものを深く理解できると思ったから。商社の頃は商品はたくさん扱うんですが、流通させているだけであまり商品や現場に向き合うということはありませんでした。「扱っているものや現場を知らないのに偉そうに語れない」という思いは常に抱えていましたが、業務の中でその想いを反映させる機会がなかったんです。僕は地方のお客様や現場で働いている人に会う機会は多い方でしたが、そこで得たものが商社のビジネスの中でお金になるかというとそういう話でもないので。思いに共感しても個人で仲良くなるレベルで終わってしまっていたんです。
羊SUNRISE入社前に関澤社長と一緒に熊本に行く機会がありました。そこで地元の生産者の人たちと会って、皆さんの取り組みや熱い思いなどを聞かせてもらいながら酒を酌み交わしたんですが、それがすごく楽しかった。自分がやりたいのは全国にこういう輪を作って価値を提供することだと感じました。入社の決め手といえばこの熊本行きがかなり大きいですね。
高品質なサービスを提供することに集中
-担当している業務を教えてください
今は神楽坂店のスタッフとして接客、洗い物、調理、雑用、経理などお店の運営に関わること全て担当しています。神楽坂店のメンバーは関澤社長とラメス、そして私の3名です。ゆくゆくはBtoBのビジネスとして羊肉の卸を担当するプランがありますが、まずは1月に再オープンしたばかりの神楽坂店を軌道に乗せるのがミッションです。
-生まれて初めての飲食店勤務ですが、日々どんなことを感じていますか
商社時代は社内で飲みに行くことも多く、接待でもいろんなお店を客として使ってきました。ただ、羊SUNRISEのような客単価が15,000円のお店となると、そこまで経験豊富というわけではない。客単価が15,000円にふさわしいサービスとはなんだろうということは常々に考えますね。
羊肉料理が高品質で美味しいのはもちろんですが、接客の質もサービスの大きな割合を占めると思います。接客時には羊に関する知識をお客様に伝えられるかが大切です。だから、入社直後は自分の知識が足りているか、適切な説明ができているかに関してナーバスになることがありました。ここは現場での経験と自身の勉強で成長をすべき部分です。
肉体的なところだと、立ち仕事なので体力を使う分体重が落ちて健康になったと感じますね。最初のうちはラメスや関澤社長を見ていてよくこんなに元気に動けるなと感じることが多かったですが、徐々に慣れてきました。おそらく、彼らが元気なのはサウナが影響しています。羊SUNRISEはサウナーの集いでもあるので(笑)
店舗の戦力として成長し共に店を創る
-今後の目標を教えてください
まずは仕事をきっちり覚えて、神楽坂店の戦力として成長することです。関澤社長から聞いている今年の企業目標として、都内直営3店舗の実現、そのうちの1店舗として神楽坂店の復興があります。過去苦戦している神楽坂店ですが、軌道に乗せられるように貢献していきたいです。
長期的な目標としては、店舗運営においてシステム化できるところはしていきたいなと。5年10年店舗を運営していく中で誰が店に立っても、うまく回るようにすることはやはり必要だと思います。今は属人的なやり方でうまくやっていますが、事業が発展していくと今のコアメンバーが同じ現場に立ち続ける状況ではなくなるはずです。
自分は飲食未経験なのでまだわからないことが多いんですが、その分何でも疑問に感じる新鮮な視点を持っていると思います。業務の成り立ちをしっかり理解した上で、システム化、マニュアル化にゼロから取り組むことにも挑戦したいです。