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【前編】『サツドラ×札幌大学』ドラッグストア企業がデータサイエンスの講師!?新しい時代を見据えた取り組みとは…

※ こちらの記事はサツドラHD公式noteより転載したものとなります。

サツドラHD公式note|note
「地域をつなぎ、日本を未来へ。」をコンセプトに掲げるサツドラホールディングス株式会社の公式note。日々取り組んでいることや想い、将来のビジョンなどサツドラグループのヒト・モノ・コトに込められた想いを、サツドラグループで働く皆で発信しています。
https://note.com/note_satudorahd/


はじめまして。
サツドラホールディングスのグループ会社である株式会社シーラクンスの安田と申します。
今回は、サツドラホールディングスと包括連携協定を締結している札幌大学様との取り組みについて、その中の一つを担当している私がご紹介します。

札幌大学「データサイエンス「魁」プログラム」とサツドラの関わり

まず「データサイエンス」について簡単にご説明すると、大小さまざまなデータを解析して社会や企業の課題解決に役立てていく分野のことで、その中にはここ数年で身近に感じられるようになってきた「AI」「プログラミング」が深く関わってきます。

そんな新たな分野に関するスキルを身につけた人材を育成するため、札幌大学様がスタートした「データサイエンス「魁(さきがけ)」プログラム」において、サツドラは自社で所有するリアルな店舗データやそれらを活用した実践的な学びを提供する連携を取っています。

データサイエンス「魁」プログラムは、ビジネス課題や社会的問題の解決に必要なデータを収集し、その解決案を創造しうる人材の育成をめざした教育プログラムです。
本学と企業との太いパイプを活かし、企業内での具体的な課題を教材として取り上げ、理論と実践の両面から相乗的な学修を積み上げていくことを目的としています。

札幌大学HPより引用
https://www.sapporo-u.ac.jp/univ-guide/ms-program/sakigake.html

インタビュアーのご紹介

ここで、内容に入っていく前にまずインタビュアーとしてご協力をいただく相澤さんをご紹介します。

相澤さん:こんにちは!インタビューを担当いたします、相澤と申します。
今日は安田さんの取り組んできたことについてのインタビューを行います。色々と拙い部分もあるかと思うのですが、まずはリラックスして、楽しくインタビューできればと思います。


講義を担当することになった経緯、重点を置いているポイント

相澤さん:さて、まずは、札幌大学での講義を担当することになった経緯について、詳しく教えていただけますか?

安田:まず包括連携協定の一環としてデータサイエンス「魁」プログラムに関する講師派遣の依頼をいただきました。
そこでサツドラグループでデジタル教育を行っているシーラクンスへお話があり、私が担当させていただくことになりました。


株式会社シーラクンスの取り組みや掲げる目標

相澤さん:シーラクンスの事業の内容、とても興味深いです。どのような事業を行っているのか、詳しく教えてください。

安田:私が所属しているシーラクンスは、教育に関わるさまざまな事業を行っています。

株式会社シーラクンスの主な事業
・年長〜小中学生向けのデジタルスクール『D-SCHOOL北海道』の運営
・高校生向けの本格プログラミングの入門『G's YOUTH STUDIO』を実際の学校様の放課後スクールとして運営
・起業家・エンジニア養成スクール『G`s Academy UNIT_SAPPORO』の運営
・地方自治体で教育関連の講座やイベント 等

▼株式会社シーラクンスのメンバーのnote記事はこちら

ドラッグストアのサツドラグループが行なう"教育事業"をご紹介!|サツドラHD公式note
こんにちは! サツドラホールディングスのグループ会社、株式会社シーラクンス:スクール運営グループ マネジャーの飯田です。 生徒たちからは、「イーダッシュ先生」と呼ばれております! 今回は、サツドラのグループ会社として私たちシーラクンスが行っている教育事業をご紹介します! COELAQANTH 株式会社シーラクンス 北海道と世界を「教育」と「テクノロジー」で繋ぐ ...
https://note.com/note_satudorahd/n/n8c0e8379c51b

私は会社の創業時に入社し、これまで様々な活動の企画・運営を行わせていただきました。もともと情報系の公立はこだて未来大学の大学院を卒業して、数理やデータサイエンス、AIに強く興味をもっていました。実際にそれらをスクールに取り入れたり、個人でAIツールを開発するなど、時代の先端に興味を持って活動していた中で講師のお話をいただき、二つ返事でお受けさせていただきました。

相澤さん:なるほど、外部講師として学生さんたちに新しい視点や知識を提供するのは大変な役割だと思いますが、その中で特に重点を置いて教えている内容やアプローチには、どのようなものがありますか?

安田:私はこれまで『デザイン×情報×教育』の3つの柱で活動をしていて、これからの時代に非常に重要な要素であると確信しています。
なので、『デザインの10則』を意識したスライドを作成したり、講義内で最先端のニュースを動画やクイズを交えて紹介したりなど、この3つの柱をとにかく意識して講義を組み立てています。
「単位取得のため適当に…」という受講スタンスはもったいないので、楽しい講義を届けつつ、目的や講義の先にあるものを見せながら講義を組み立てることを心がけています。

相澤さん:新しい情報や知識を楽しく吸収できるような環境を提供することは、とても価値があると思います。最先端の情報を伝えるというのも、これからの時代を生きていく学生にとっては大切ですね。
安田さんの熱意やビジョンをもっと詳しく伺いたいです。

安田:私自身と会社の目標は、「北海道のデジタル力の底上げ」「都市部との教育格差レベルをできるだけ少なくすること」です。

地方がデジタルの力を使いこなせるようになることが、都市部との大きな教育格差を埋めることができる最も現実的な方法だと思っています。ですが、実現するためにはさまざまなステップが山積みで、現在会社としても取り組んでいます。
例えば、講師問題があります。シーラクンスのメンバーが直接自治体に赴いて小中学生に指導をするには人的リソースの限界があるため、各自治体にいる方に指導ノウハウを身につけていただき、運営できるようにするモデルを作ることが求められます。
また、講座やワークショップ、講演会やプログラミング教室の機会をなるべく多く設けるためには自治体や教育委員会の方々との連携が不可欠です。もちろん、良い教材を効率的に運用し、楽しく効果のある学習を提供し続けることも必須です。

実現はまだ遠いと感じますが、サツドラグループが取り組む自治体コネクティッドな活動でビジョンは達成できる!と確信していますので、確実に歩を進めていきたいと思います。

地方の中学校で講演会を行う様子

相澤さん:安田さんのその熱意と行動力は本当に素晴らしいと思います。小学生から大人まで、地方に特化して幅広い年代に対してプログラミング教育を提供することで、北海道の教育レベルの向上に大きく貢献していることが伝わります。
このような取り組みは、今後の日本のIT産業や社会の発展にも繋がるでしょう。引き続きの活動を応援しています!


『データサイエンス演習Ⅱ』の講義内容

相澤さん:では、今回のメインのテーマである札幌大学 2023年春期講義『データサイエンス演習Ⅱ』のお話に移る前に、この講義を受講する学生たちがどのようなバックグラウンドを持っているのか、また、どのような目的でこの講義を受けているのか教えていただけますか?

安田:履修してくれた学生は4名だったのですが、経営学専攻と法学専攻の学生で、札幌大学の新たな取り組み『データサイエンス「魁」プログラム』に参加していました。
もともとITとは関わりがないような学生が多かったですが、これからはデータサイエンスを含めたいろいろなIT技術や知識が必要と考えて受講を決めたと話してくれました。

相澤さん:さまざまなバックグラウンドを持つ学生がITやデータサイエンスの知識を求めてきているんですね。それは興味深いです。現代のビジネスにとって非常に重要ですから、そのような取り組みは素晴らしいと思います。
では、『データサイエンス演習Ⅱ』の講義内容について、具体的にどのようなトピックや実技を教えているのですか?

安田:社会におけるデータサイエンスのサイクルを圧縮して学生が体験できるように整えた講義の形を取りました。
まずデータサイエンスという学問の基礎を学んだ後、実際の店舗データを提供してデータの見方や分析のステップについて学びました。

ここで新しいのが、実際に店舗でフィールドワークを行ったことです。2022年に日本初の大学敷地内ドラッグストアとしてサツドラ西岡札大前店がオープンしたので、自分たちがよく通うお店のデータはより自分事に捉えることができると考えました。

サツドラ西岡札大前店でのフィールドワーク
店長の説明を真剣に聞く様子

安田:フィールドワークでは、店舗スタッフにもご協力いただき、売り場や普段の業務の説明、バックヤード見学、現状の課題などについて教えていただきました。学生は自分の目・耳・足でデータと実情のすり合わせができました。
さらに、スタッフ監修の元でご来店されたお客さまにもご協力いただき、iPadを用いてその場で2~3分のアンケートを実施して、データサイエンスの重要なステップである『課題発見』を行いました。

お客さまにその場でアンケートを実施

安田:データとフィールドワークの結果を元に、それぞれが発見した課題に対して『データの論拠を示せる提案』を考えていきますが、中でも店舗スタッフの説明にあった内容に注目する学生が多く、どうしたら課題解決できるか真剣に考え取り組んでいました。
最後に、課題解決の提案について学長や教員数名、サツドラ関係者を含めた40名以上の大人の前で自分が作ったスライドで発表しました。

相澤さん:素晴らしい実践的なカリキュラムですね。実際のデータを使って分析し課題解決を体験することで、データサイエンスの実力を身につけることができたでしょう。
そして、40名以上の大人の前で発表する経験は、彼らの自信やコミュニケーション能力にも大きく貢献したんじゃないかと感じます。
学生たちの反応やフィードバックはどのようでしたか?

安田:そうですね、おとなしいというか真面目な学生さんが多く、特に苦労することもありませんでしたし、しっかりと真剣に取り組んでくれたおかげで、とても良い最終発表になりました。
提案自体も自分事として取り組んでくれたからこそ、アイデアベースではありましたが、なかなか良い提案に落ち着いたと思います。


・・・続きは後編で!

最終発表では新たな視点で店舗・会社の課題解決に向けた提案をプレゼンしてくれましたが、最終発表の内容…とても気になりますよね?
果たして、学生さんたちはどんな提案をしてくれたのでしょうか!

後編は来週公開予定です。後編もぜひご覧ください!!!

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