▶目次
⑴未完成の大学時代に見つけた新しい可能性
⑵コロナ禍で出会った運命の企業との出会い
⑶札幌での支配人としての日々と成長
⑷リーダーシップの本質に気づいた転機
⑸Satisfillが描く世界に誇れるホテルの未来とビジョン
「何者でもない自分に居場所を作ってくれた会社。そこで見つけた、人を幸せにするという天命」
民泊とラグジュアリーホテルの間を埋める新しい宿泊形態「RANDOR HOTEL&RESIDENCE」を展開するSatisfill。設立から10年足らずの若い企業でありながら、世界に誇れるホテルブランドを目指す同社で、札幌エリアの支配人を務める羽生源さんに、キャリアの歩みと仕事への想いを伺いました。
未完成の大学時代に見つけた新しい可能性
まずは自己紹介をお願いいたします。
羽生源と申します。25歳、東京都出身です。趣味はスポーツで、幼稚園の頃からサッカーを始め、今でもフットサルを楽しんでいます。小学生の頃は水泳や野球、和太鼓なども経験し、特にサッカーと野球には夢中になっていましたね。
大学時代はどのように過ごされていたのでしょうか?
あまり学業が得意ではなく、体育系の大学に進学しました。人と出会うことが大好きで、自分だけの時間を使って人間関係を築きたいと考えていました。
大学では何か専門的なことを学ぼうと資格を探していく中で、最終的に体育教員免許の取得を目指すことにしました。資格は強いと思ったのと、教員という姿が少し想像できたからです。ある教員からは「羽生くん、授業作りは上手いんだけどね」と言われ、少し才能があるのかなと浮かれていました(笑)。
大学1、2年生は典型的な「遊ぶ大学生」でした。飲食店でアルバイトをしながら、休みの日は全力で遊び新しい友達を作る日々でした。
コロナ禍で出会った運命の企業との出会い
その後、どのような経緯で「Satisfill」に入社することになったのでしょうか?
転機は大学3年生の時、コロナ禍が訪れました。高校からの親友である松永が当時Satisfillに入社し、彼の様子が変わっていくのを見て興味を持ったんですよね。
ある時、松永から大きな清掃案件の手伝いを頼まれ、その際にリーダーとして働いてほしいと言われました。「松永のためなら」という気持ちで引き受け、面接に行くことになりました。正直、面接前には、ただ清掃の仕事に関する話をするものだと思っていました。
ところが社長や役員の方々は1時間近く、ホテル事業や会社の未来、そして私の未来について熱く語ってくださったんですよね。そこで、彼らの姿に心を打たれ「絶対にここで働きたい」と思い、それまで働いていたアルバイト先には、「本気でやりたいことができたので辞めます」と伝え、退職。そしてSatisfillに「働かせてください」と伝え、入社を決めました。
清掃の仕事は1ヶ月足らずで終わり、本格的にホテル事業に関わることになりました。大学では教職を学びながら、アルバイト先ではホテル業を学ぶという二軸の生活が始まりました。
大学の春休みには京都のホテルで1ヶ月間研修をさせてもらう機会もいただき、そこで「絶対にこの会社に入社したい」という思いが固まりました。大学4年の12月、周りの就活生がすでに遊び始める頃、内定をいただき、大学卒業後は札幌に移動することになりました。
札幌での支配人としての日々と成長
現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
現在はホテルの支配人を務めています。札幌に赴任して3年9ヶ月ほど経ちますが、支配人になったのは赴任から約4ヶ月後の2022年7月からです。
具体的な業務としては、フロント業務や清掃業務など一般的なホテル運営業務はもちろん、アルバイトスタッフのマネジメントも担当しています。札幌には社員が自分一人しかいないため、フロントスタッフもアルバイトスタッフもすべて私が採用しています。
その中で、特に大切にしているのは「責任を持つこと」です。アルバイトスタッフには「あなたには責任はあるが、責任を負う必要はない。最終的な責任は自分が取るから、チャレンジしていこう」と伝えています。彼らが安心して働ける環境づくりを心がけています。
リーダーシップの本質に気づいた転機
印象に残っているエピソードを教えていただけますか?
最も印象に残っているのは、リーダーの孤独さを知った経験です。
アルバイトとして従事していた学生時代から新卒で社会人になり、支配人というポジションに就いたため、リーダーとしての経験が全くありませんでした。「支配人」という肩書きとのギャップに自分自身がついていけなかったのだと思います。
現場のかじ取り役として、正解を探しながら信じたものに向かって突き進むしかない状況。スタッフの不満や意見に耳を傾けながらも、支配人としての役割を果たさなければならない責任感に直面しました。そんな中で、時に孤独感を感じるようになりました。
そんなある日、スタッフに対して苦言を呈してしまったことがあります。「誰も私の立場を理解してくれていない」という言葉を発した結果、彼らを傷つけてしまいました。しかし、その後スタッフから「私たちも源くんのことを分かってあげられていなかった。私たちも悪かった」と言われ、考えさせられることがありました。
この出来事を通じて、話し合うことの重要性や、様々な立場の人の目線に立って考えること、一緒に喜んであげることの大切さに気づかされました。リーダーとしての姿勢を見直すきっかけとなり、「見栄を張ること」が本当に必要なのかを考えさせられました。
一方、嬉しかったこととしては、最初は「源くんが居るから働ける、源くんのために頑張る」と言ってくれていたスタッフが、徐々に「この会社のためにどうしたらいいか」を考えてくれるようになったことです。スタッフの意識が「人への愛」から「企業愛」へと変わっていくのを実感でき、とても嬉しかったですね。
Satisfillが描く世界に誇れるホテルの未来とビジョン
Satisfillで働く魅力はどのようなところにありますか?
「裁量の多さ」も大きな魅力です。全国展開している中で現場社員は少ないため、何をするかは各自の裁量に任されている部分が大きい。自分から新しい事業を提案したり、営業活動をしたりすることも歓迎されます。
我々の事業の魅力は、「世界に誇れるホテルを自分たちが作っていく」という成長期にあることです。設立から10年足らずの会社なので、5年前に作ったホテルとは全く違うものを今は作っています。自分たちが思い描く正解を作り上げていける、そこに大きな魅力を感じます。
また、日系の伝統的なホテルでは年功序列の縦社会であることが多いですが、私たちの会社では自発的に動ける環境があるので、その点も魅力だと思いますね。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
アルバイトスタッフとの関わりを大切にしています。
彼らが一生Satisfillで働くことはほとんどないでしょう。だからこそ、私との出会いを通じて「会社で働くことの楽しさ」や「自分の心の置き場所」を見つけられるよう手助けしたいと考えています。
アルバイトの面接では必ず「会社を辞めても残るもの」について話します。例えば、レジ打ちや接客トークといったスキルは辞めたら残りません。しかし、個人的に大切にしている「愛すること」「愛されること」「多様性を受け入れる心」「共感してあげる器の広さ」といった価値観は、どんな場所でも活かせるものです。
また、いちビジネスマンとしては「ワクワクすること」を一番大切にしています。ただ、ワクワクしなければ上司のせいだと決めています(笑)。なので「もっと俺にワクワクをくれ」というスタンスで接しています。
今後のビジョンについて教えてください。
会社としては「長く続くホテルブランドになること」「大きくなっていくこと」を目指しています。
今、老舗と呼ばれる企業の創設当初の写真を見ると、数人が並んで座っているだけの簡素なものが多いです。しかし、先人の方々が血のにじむような努力をして会社の基盤を作り上げたことは間違いありません。そのため、私たちも100年後、写真を見返されたときに「何をしたかは分からないけど、この人たちのおかげだ。かっこいいな。」と思われるような人間になりたいと考えています。
そんな未来を作るためなら何でもするという意識で日々取り組んでいます。
また、個人としては、自分が生まれてきた意味、天命のようなものを大切にしたいと考えています。私の天命は「手の届く周りの人間を幸せにすること」だと思っています。上司からは「本気でそれをやりたいなら、偉くなることも必要だ」という言葉もかけていただきました。そのため、余裕のある強い人間になって、周りの人間を笑顔にする、そんな天命を全うしたいと思っています。
どのような人がSatisfillに向いていると思いますか?
「何者でもない方」が向いていると思います。つまり素直な方です。
自分の経験からも、何者でもなかった人が役割を与えられたとき、「こんなに自分を大切にしてくれる会社があるんだ」と感じてくれるのを見てきました。何者でもないけれど、本気で頑張ってみたい人、人が好きな人が向いていると思います。
応募を悩んでいる方へメッセージをお願いします。
応募を悩む気持ちはよく分かります。
知らない企業に自分の人生を預けるようで不安ですし、また堅苦しい面接が始まるのかと思うと躊躇してしまうでしょう。
しかし、私たちは学歴や経歴で人を判断するのではなく、「人が好きで人と繋がりたい」という気持ちを大切にしています。審査するつもりで話すのではなく、「私たちはこういうことをやりたい、あなたはそれに共感できるか、もしできるなら一緒にやってみよう」という姿勢です。
会社に応募するというより、ワクワクしている人間と話を聞いてみたいという気持ちで連絡してもらえたら嬉しいです。1分でも話せば、きっと変わると思います。
本日はありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
Satisfillは「RANDOR HOTEL&RESIDENCE」という自社ブランドを通じて、民泊とラグジュアリーホテルの間を埋める新しい宿泊体験を提供しています。
全国6都市に展開するホテルネットワークは、ビジネス客から観光客まで幅広いニーズに応えています。
同社では、ホテル運営のプロはもちろん、多様なバックグラウンドを持ち、自ら考え行動できる人材を積極的に採用しています。既成概念にとらわれない発想と行動力があれば、短期間で責任あるポジションに就くチャンスもあります。
柔軟な働き方と大きな裁量、そして全国の拠点で新たな挑戦ができる環境で、あなたも宿泊業界の未来を創っていきませんか?
皆様からのご応募をお待ちしております!