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仕事は、もっと楽しくていい。そう語るのが、2024年末よりSales Markerに参画した荻野さん。人材紹介会社で4年半にわたって経験を積み、チームリーダーも務めた彼が、なぜ“未経験のSaaS業界”に飛び込む決意をしたのか。
新規事業「Recruit Marker」の立ち上げを担いながら見えてきた、採用の本質と、キャリア共創というビジョン。そして、Sales Markerだからこそ感じるおもしろさとは?
荻野 航 / Recruit Marker事業本部 インテントリクルーティングコンサルタント
現場仕事に本気で向き合った学生時代を経て、IT業界のハイレイヤー人材に特化したエージェント・ブライエッジへ新卒入社。RA(リクルーティングアドバイザー)と、CA(キャリアアドバイザー)を兼任し、企業と求職者の双方に深く入り込むスタイルで4年半にわたり支援を行う。最終的にはチームリーダーを務める傍ら、より本質的に“人と事業を成長させる”挑戦を求めてSales Markerへジョイン。
現在は、新サービス「Recruit Marker」のインテントリクルートコンサルタントとして、採用戦略〜ブランディング設計・運用支援まで一気通貫で伴走中。再現性ある成功モデルの構築を通じて、プロダクト価値の最大化とチーム全体の成果創出に貢献している。
決め手は、“ロマン(理想)とそろばん(堅実さ)”のバランス──本気の熱量がある場所で、挑戦したかった
──学生時代の経験が、仕事観に影響を与えたと聞きました。どんな背景があったのでしょうか?
新卒で入社したのは、IT業界のハイレイヤー層に特化した人材紹介会社、ブライエッジ。企業と候補者双方のアドバイザーとしてニーズに向き合いながら、最適な人材をスカウトしては橋渡しを担う日々でした。2020年4月に入社してから4年半後には、チームリーダーにも任命されました。
プロジェクトリーダーなどの経験はあったものの、初めて役職がついたことは、大きな自信にもつながりました。ですが同時に、「この先、自分はどんなキャリアを歩んでいきたいのか」と真剣に向き合うきっかけにもなりました。
話は大学時代までさかのぼるのですが、私は音大で作曲を学ぶかたわら、引っ越し業務や結婚式場の新店舗立ち上げスタッフなど、複数のアルバイトに本気で取り組んでいました。どの仕事も"社員並み"に取り組む中で衝撃を受けたのは、「仕事を楽しめていない人たち」に出会ったこと。好きで始めたはずの仕事なのに、心を病んで辞めていく人がいたり、ただ時間をやり過ごすように働いている人がいたり。
「なんでこんなに不幸そうなんだろう?」 「働くって、本当はもっと楽しいはずじゃないの?」
大学生だった私にとって、その光景はショックでしたが、同時に強く思ったんです。「自分は、“仕事が楽しい”と胸を張って言える人でありたい」「そんな大人を増やしたい」と。
自分が社会人になる時は、使命感を持って働ける環境に飛び込みたいと思いながら就職活動をしていました。
──学生時代から様々なご経験をされていたのですね…!そんな使命感を持って飛び込んだ前職では、どのようなことを感じていたのでしょうか?
前職での仕事は、私にとって“責任感を持って働ける場所”でしたし、やりがいもありました。ただ心のどこかで、「もっと組織としての成長スピードが速い環境に身を置いて、さらに自分を高めたい」という思いが、ずっとくすぶっていたんです。
実際、最後の1年間は社長との距離も近くなり、組織を動かす手応えも得られるようになってきて。だからこそ、このまま続けるべきか、それとも新しい環境に飛び込むべきか、本当に悩みました。でも最終的には、「もっと圧倒的に成長できる場所に行きたい」という気持ちが大きくなっていきました。
昔から、自分には人より少し多めの”エネルギー”があると感じていて。体力にも自身があるし、何かに夢中になると、とことん突き詰めたくなるタイプ。逆に、ただなんとなく毎日を過ごすのは性に合わないんです。時には逃げたくなることもあるけど、やっぱり全力で生きていたい。そんな想いが、次のチャレンジを後押ししてくれました。
──転職を決めた背景には、どんな葛藤や想いがありましたか?
一度は「自分でビジネスを立ち上げる」という選択肢も考えていました。でも当時は、「これをやりたい」という明確なテーマが見つからなかった。だったら、自分が理想とするような事業や組織の“正解”を、すでに体現している会社に飛び込んだ方が、成長スピードも早いし、学びも多いんじゃないか──そう考えるようになって、悩んだ末に後者を選択しました。
──Sales Markerとは、どのように出会ったのでしょうか?
実は前職時代、Sales Markerは自分が担当している支援先企業のひとつだったんです。当時から「勢いのある会社だな」と感じていて、いざ転職を考え始めたときに、自然と候補に浮かんできました。
私の転職活動の軸は明確で、「圧倒的に成長していて、これからさらに伸ばそうとしている企業」に行きたいという思いがありました。特に1→10フェーズの企業で、スピード感があり、勝ちにいける組織──そんな環境に身を置きたかったんです。
そうなると、業界としては自然とITやSaaSに絞られていきましたし、フェーズもシリーズA〜Bあたり、社員数で言えば100〜200人程度の規模がしっくりくると感じていました。前職で多くの企業を見てきた経験もあるので、どんな会社に惹かれるか、自分なりの解像度は高く持てていたと思います。
プライム上場企業もいくつか検討はしていたのですが……どうしても当事者意識が持ちづらくて。自分の一挙手一投足が会社を動かす──そんな“熱量の濃さ”を感じられる環境に身を置きたかったんです。
だからこそ、「朝令暮改が当たり前」なくらいのスピード感で動き続ける会社で、裁量を持って事業を前に進められる場所を探していました。
──数ある候補の中で、Sales Markerを選んだ決め手は何でしたか?
やっぱり、最終的な決め手は「人」でした。
面談でお話しした代表の小笠原さん、COOの荻原さん、そしてRecruit Marker本部長の梅村さんからは、圧倒的な熱量を感じました。「この人たちと一緒に働いてみたい」と、自然に思えたんです。
約3年でARR35億円という実績も正直“普通じゃない”ですし、事業としての伸び方にもすごくワクワクしました。「ここならもっと面白い挑戦ができそうだ」と。
そして何より、「ロマンとそろばんのバランス」が取れていると感じたことが大きかったです。
よくある話だと思うんですけど、ロマン(理想)ばかり語る経営者だと、夢は大きくても事業がうまくいかないことがあるし、逆にそろばん(堅実さ)だけだと、成長スピードが遅くて面白みに欠ける。私はその“中間”が理想だったんです。
KPIをロジカルに設計し、着実に目標を達成していく──Sales Markerはまさにそんな環境でした。
小笠原さんと話した際も、成長戦略について尋ねたら、その場で図を描いて丁寧に説明してくださって。「こういうふうに構造を考えているんだ」と深く理解できましたし、ビジネスに対する地に足のついた視点と、未来へのロマンの両方を感じた瞬間でした。面接を重ねる中で、「この会社しかない」という確信が深まり、入社を決めました。
“新しいこと”に挑む難しさとやりがい──不安の先にある、成果と成長の実感
──現在はどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?
今は、2024年10月にリリースされたプロダクト「Recruit Marker」のインテントリクルートコンサルタントとして、導入後の顧客支援を担当しています。いわゆるカスタマーサクセスに近いポジションで、導入から運用、成果の創出までを一気通貫で支援する役割です。
Recruit Markerは、候補者のインテント(実現したいキャリア)に基づき、最適なタイミングとチャネルで自動アプローチを行うリクルーティングのAIエージェントです。従来の採用手法は、求人広告か人材紹介、あるいは転職媒体でのスカウトという“三択”が主流でしたが、「それだけじゃ採れない」と悩む企業は非常に多い。そこで、『Recruit Marker』は、独自の概念である「インテントリクルーティング」の4つのポイントを通じて、誰よりも早く“隠れた優秀層”を見極め、最適なアプローチで出会いにつなげることを支援します。
710万人分の人物データベースをもとに、転職意欲の高い層(インテントデータ)を特定して、そこに対してAIを活用したアプローチ提案までできる。人事経験のあるメンバーも「自分が人事だったら絶対に導入する」と言っていたほど、現場の課題を本質的に解決できるプロダクトだと思います。
ですがせっかくアプローチを実施しても、たとえば企業の採用ページが整っていなかったり、ブランディングが上手くできていなかったりすると、応募にはつながらないこともあります。だから私たちは接点の創出だけでなく、採用戦略やブランディングの部分まで踏み込んで提案をしています。
必要であれば、採用支援会社と連携して施策を実行したり、コンサルティング的な立ち位置からも支援を行っています。
──具体的に、どのようなミッションを追っていますか?
私たちの一番のミッションは、「継続率」です。
Recruit Markerは新しいプロダクトなので、新規のお客様獲得はもちろんですが、それ以上に継続的に利用してもらえなければ意味がない。「このサービスはずっと使い続けたい」と思ってもらえる価値を生み出すことが、最重要なんです。
──今の仕事のやりがいや面白さは、どんなところにありますか?
一番うれしいのは、お客様からの“生の声”ですね。
「優秀な人を採用できました!」 「Recruit Markerで声をかけたら、転職支援につながりました!」
そんな言葉をいただけると、本当にやっていてよかったと思います。
特に、アプローチの段階から関わっていた方が転職し、新たな一歩を踏み出す姿を見ると、「これこそがサクセスだ」と実感します。
また、継続利用のご依頼をいただく度に、「ちゃんと価値が届いている」と手応えを感じます。プロダクトも日々進化しているので、提供側としてもワクワクが尽きません。
──入社後に感じた課題や、それを乗り越えた経験があれば教えてください。
一番の壁は、「新しいサービスゆえの難しさ」ですね。
インテントリクルーティングはこれまでになかった採用の在り方ゆえに、企業側も最初はどうしても慎重になります。「これで本当に採用ができるの?」と不安に感じるお客様もいました。
でも、そこで私たちの価値が問われると思うんです。「大丈夫です、一緒にやりましょう」と、自信を持って伝え、改善提案や運用の具体的な支援を通じて伴走する。最終的に「あなたが言うならやってみるよ」と契約してくださったときは、本当に嬉しかったですね。実際に導入いただいたあとは、成果がしっかり出るようにブランディングのプロセス設計からアプローチ方法まで一気通貫で支援しています。
こうした過程で提案力やプレゼン力、人を動かす力が大きく鍛えられた実感があります。たとえば、あるスタートアップでは専任の採用担当がおらず、「どうやって人を採ればいいのか分からない」といった課題からのスタート。そこで、Facebookでのスカウト設計から運用、ターゲット選定まで伴走して運用を開始したところ、役員層の右腕となるような優秀な事業開発メンバーの採用に成功。そんなゼロイチのフェーズから並走できるのも、この仕事ならではの面白さだと思います。
別のヘッドハント会社では、導入後も何度も改善提案に足を運びました。1年契約の継続も決まり、「あなたが担当で良かった」と言っていただけた時は、本当に報われた気がしました。
そうした積み重ねで、成約率・採用率・継続率すべてで高い評価をいただき、社内のアワードであるベストグロースパーソンにも選んでもらえました。
「圧倒的に成長する環境で、自分も成長したい」──Sales Markerで今、その想いを体現し始めています。
“キャリアは共創できる”──一人ひとりが前向きに働ける世界をつくりたい
──今後、取り組んでいきたいことや目指していることがあれば教えてください。
役職にはあまりこだわりません。やるべきことに向き合っていれば、役割は自然とついてくると考えています。
今注力したいのは、Recruit Markerの顧客満足度を100%に近づけること。そのためには、営業、開発、カスタマーサクセスなど、チーム全体での連携が必要不可欠です。
まだまだ課題も多く、伸びしろのあるプロダクトだと思っています。だからこそ、ナレッジを蓄積し、再現性のある成功事例を作っていくことが、これからのフェーズでは重要だと考えています。
将来的には、Recruit Markerの世界観を広げる“エバンジェリスト”のような存在として、プロダクトや思想を社外にも広く伝えていけたらと思っています。
ある日、仲間と語り合っている中で「キャリア共創戦略」というキーワードを見つけて、すごくしっくりきたんです。この事業を通じて、キャリアを“与えられるもの”ではなく、“一緒につくっていけるもの”にしたいなと。
──それを実現できるのは、Sales Markerだからこそなのでしょうか?
はい、この仲間たちがいるからこそできると思っています。
「キャリア共創戦略」という言葉も、白熱して夜まで続いた社内ミーティングで、メンバーたちと話している中から生まれたもので…。同じ想いを持つ人が集まっているからこそ、理想にリアルな手応えを感じられるんです。
もしかしたら、Sales Markerって“能力が高くてロジカルな人しかいない会社”って思われてるかもしれません。でも実際は、定性的な想いの強さこそが、この会社の一番の強みだと思っています。
私自身、SaaS業界は未経験でのチャレンジでした。それでも、「こういう世界をつくりたい」という強い思いがあれば、ちゃんと成果を出せる環境なんです。経験やスキルにとらわれず、枠組みを越えて挑戦したい人にこそぴったりな環境だと思います。
世の中にたくさんの企業がある中で、「誰がこの船の舵をとっているのか」はやっぱり大事。
Sales Markerには、「本気で世界を変えたい」と願う人たちがいます。
もし少しでも気になった方は、ぜひ話を聞きに来てください。きっと、ワクワクする未来が見えてくるはずです。
──ありがとうございました!
私たちは、当社のビジョンに共感し、既存の枠組みを越えて様々な挑戦をしてくださる仲間を募集しています。少しでもご興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談で一度お話しましょう!