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巧遅は拙速に如かず。Relicのデザイナーがたどり着いた「不確実の楽しみ方」

新規事業を事業ドメインと標榜するRelicでは、事業の目標に沿ったユーザー行動の設計や、スピーディーなサービスのプロトタイプづくりが欠かせません。そのために重要な役割を果たすのが「デザイナー」。自ら事業立ち上げに積極的に関わっていく……新しいデザイナーのあり方を模索しているCXデザイングループの高村香織(たかむら・かおり)が、今後一緒に仕事をしたいデザイナー人材についてお話します。

完成度60%でも、提出する。「作品」と「サービスデザイン」の違いに戸惑った初期の自分

ーまずはじめに、Relicのデザイナー職の仕事内容を教えて下さい。

会社のサイズ的にも、ポリシー的にも、デザイナーが担う領域が大きいのがRelicのデザイン組織の最大の特徴です。表層のいわゆる「UI」や「グラフィック」と呼ばれるデザインを行うことはもちろん、新規事業という事業ドメインの特性もあり、企画の上流段階のコンセプト設計に入ったり、カスタマージャーニーの策定、サービスのトンマナの決定などもひとりのデザイナーが担当します。私もこれまでUIの部分を中心に仕事をしてきたので、企画設計への貢献の仕方など、勉強すべきことは多いですが、デザインという自分のスキルを軸に、楽しみながら日々の業務に取り組んでいます。

Relicは、サイト制作を受託しているのではなく「新規事業の立ち上げ」をサポートしています。事業の状況によって、サービスリリース後も大小様々の修正が次々に入ります。大幅な仕様変更やピボットも多く、中には、事業判断の末に作ったサービスが世に出せなかったというケースもあり、落ち込むこともありました。
また、私がRelicに入社後、もっとも乗り越えるのに苦労した壁は「納得のいく完成度ではないのに営業やクライアントに提出しなければならない」ことでした。デザインの目的は「作品」を作ることではありません。しかし、心のどこかには制作途中のものを他者に見せる恥ずかしさや、不完全なものを見せるのはマイナスなのでは?という気持ちがあったのだと思います。

しかし、いまお話したふたつの葛藤は、自分の仕事は「デザインを納品すること」ではなく、「サービスを成功させること」だと思えるようになってから受容できるようになり、いまではむしろその不確実性を楽しめるようにさえなりました。実際、可視化されたものを確認することで議論が進み、今後の意思決定がしやすくなったり、イメージが違っていると早い段階で発覚したりするので、手戻りも格段に少なくなります。サービスや事業の成功を考えると、そのメリットはかなり大きいのです。

これまで学校などでデザインを学んできた方にとって、かなり抵抗のある考え方かもしれませんが、まさに新規事業のデザインは「巧遅は拙速にしかず」の世界。スピードもクオリティを構成する要素です。必要だったら完成度60%でも提出して、営業やクライアントと相談していく進め方だって“アリ”なのです。

ーRelicには、ディレクターがいないのもひとつユニークな点ではないでしょうか。

これまでRelicでは、営業やカスタマーサクセスといったビジネス職と、デザイナー、エンジニアで案件を進めてきました。デザイナーだけで見れば小さい組織でしたし、個人個人のメンバーのポテンシャルも高かったので、なんとかやってこれました。

ただ、Relic全社的に案件の引き合いも増えてきたこともあり、UIデザイナーはもちろん、そろそろ上流の企画やスケジュール管理、クライアントコントロールをメインで行うディレクター職のポジションを募集したいと考えています。並行して、UX領域やイラスト/グラフィックデザインを得意とする方にもぜひ入社していただきたい。これまでは全社的にも、デザイナーにおいても、幅広く対応できるゼネラリストを求めていましたが、会社の成長に伴ってスペシャリストポジションの需要も生まれてきています。

今年からデザイナー組織が独立。大事にするビジョンは「Co-Design」

4月から、デザイナーの組織「CXデザイングループ」を新設し、マネージャーに就任しました。「Co-Design」を合言葉に、自分の担当サービスや得意領域を超えてコラボレーションするデザイナー組織を目指しています。

Relicも多くの会社と同じように、1プロジェクトをひとりのデザイナーが担当する事が多く、意識しないとデザイナーが”個”になりがちです。リモートワークが続き難しい部分もありますが、せっかくグループとして独立したこともあり、デザイナー同士の横のつながりを大事にすべく、成果物をみせながらインプットしあう「デザインレビュー会」を催すなど、交流が生まれるよう心がけています。

その他にも、メンバーには「苦手なことをやるよりも、得意なことを見つけてスキルを磨いてほしい」と伝えています。何より仕事を、デザインを楽しんでほしいからです。苦手な領域でもチャレンジするという気概も大事ですが、知識や経験不足から焦ってしまって、アウトプットの質が下がってしまうかもしれない。そんなときに「助けて」「できない」と声をあげられる、心理的安全性の担保を重視してチーム作りをしています。1on1の機会を設けるなど、メンバーが考えていることを聞く時間を作るようにしており、できたてほやほやの組織ではあるものの、デザイナーが生き生きと働けるよう工夫しています。今後、各分野のスペシャリストを採用したい背景には、個では解決できないことも、“チームなら解決できる”という強固で健全な組織を作りたいという想いがあります。

ー最後に、Relicのデザイナーに求めることをマインド面、スキル面ともに教えて下さい。

マインド面では、Relic全体のカルチャーである素直さ、謙虚さ、誠実さ。それに加えて、デザイナーには”ものづくり”が好きであることを求めています。また、新しいものや自分の興味関心のある事柄を掘り下げる知識欲も重要視しています。私自身もRelicでサービスの立ち上げに関わるようになってから、企画立案にも興味が向いて勉強をはじめたことがデザインに生きたなど、異分野からヒントを得る有用さは実感しています。

<Relicのデザイナーに求めるスキル>

【UI/UX領域】
・web/appサービスやプロダクトのデザイン経験(新規立ち上げだとなおよし)
・Sketch/Figma/XD/Photoshop/Illustrator/XDなどを使用したUI設計、デザイン
・コンセプトを理解し、情報設計やトンマナの提案ができる
・コミュニケーション能力、人との対話を大切にできる
・ビジネスやエンジニア領域への理解
・チームでの制作経験
・サービス全体のことを俯瞰して見れるデザイナー
・顧客のニーズやインサイトの探求
・サービスコンセプトやブランドの企画、提案、デザイン

【これからメンバーを拡充したい領域】
・企画、UX領域を専門とする方
・ディレクションが得意な方
・グラフィックデザイン、イラスト、アニメーションが得意な方

この記事を読んでRelicのCXデザイングループに興味を持ってくれた方、ひとつでもあてはまるスキルがあればぜひお話してみましょう!

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