会社の看板を脱いだ先に、本当の価値があった。ー サイバーエージェント、オプト出身の2人がRecologneで掴んだもの ー
「『会社の看板がなくなった時、自分一人でどこまで価値を出せるんだろう?』。
自分の力を試すなら、全てが自分次第になるこの環境だと思ったんです。」
そう語るのは、株式会社サイバーエージェントで営業記録を更新したのち、Recologneを共同創業したCOOの近澤。
そして彼と同様に、株式会社オプト、エムスリー株式会社という大手でキャリアを築き、次なる挑戦の場を求めて2025年3月にRecologneへジョインしたのが、安藤です。
今回はそんな二人の対談インタビューをお届けします。
経歴も立場も異なる二人が、共通して選んだスタートアップの「Recologne」という道。
その決断の背景にある価値観と、Recologneで働くリアルな現在地に迫ります。
プロフィール
近澤 仁宏|
オーストラリアの大学を卒業。帰国後、株式会社サイバーエージェントに入社。営業として大手広告代理店を担当し、自社サービスのマネタイズに従事。インフルエンサーマーケティングの企画の幅広さと面白さに惹かれ、株式会社Recologneを共同創業。
安藤 涼平|
立教大学卒業後、Web制作ディレクターとしてキャリアをスタート。その後、株式会社オプトでWeb広告運用コンサルタント、エムスリー株式会社で事業会社のマーケターとして専門性を磨く。2025年3月、インフルエンサーマーケティングの更なる可能性を求めRecologneにジョイン。
大企業で見えた「未来」と「違和感」
―まず、お二人が大企業でどのようなキャリアを歩んできたのか教えてください。
近澤さん:
僕は新卒でサイバーエージェントに入社し、メディア営業として自社サービスのマネタイズを担当していました。担当していた大手広告代理店との取引で既存顧客の売上ギネスを更新するなど、自分なりに手応えを感じる経験ができました。
2年間という短い期間でしたが、「サイバーエージェントの近澤」としてどこまでできるかは、ある程度試せた感覚がありましたね。
安藤さん:
僕はオプトとエムスリーという2社を経験しました。
オプトでは既存顧客向けの広告運用コンサルタントとして、エムスリーでは自社サービスのマーケターとして、それぞれ専門性を高めてきました。どちらも業界を代表する企業で、多くのことを学ばせてもらいました。
―輝かしいキャリアですね。それでもなぜ転職や起業を考え始めたのでしょうか?
近澤さん:
サイバーエージェントでやり切った感覚があったからこそ、次に考えたのは「サイバーエージェントという看板がなくなった時、自分一人でどこまで価値を出せるんだろう?」ということでした。自分の力を試すなら、全てが自分次第になるスタートアップという環境が最適なんじゃないかと思ったんです。
安藤さん:
すごく分かります。僕の場合は、理由は2つありました。
1つは、大手に残った時の自分の未来が見えてしまったこと。大手って良くも悪くも給与レンジやキャリアパスが明確じゃないですか。40歳の上司を見れば、自分のキャリアの未来像がある程度イメージできてしまう。その“見えすぎる未来”に、個人的には 面白みを感じられなくなったんです。
近澤さん:
僕も2年目にして、それは感じていました。
明らかに優秀なマネージャーたちが上に詰まっている中で、その人たちに並ぶためには、あと何年ここで成果を出し続ければ良いんだろう…って。
優秀な人に囲まれてスキルアップはできるけど、キャリアアップの面白みが自分には少し足りなかったですね。
安藤さん:
そうなんです。もう1つは、会社における自分のインパクトの小ささです。
会社が大きすぎると、自分がどれだけ成果を上げても、会社は何も変わらない。逆に言えば、自分がいなくなっても会社は普通に回っていく。
組織が大きすぎるからこその“自分のインパクトの小ささ”に、自分の存在価値を見出せなくなってしまったんです。
近澤さん:
それも、まさに同じことを感じていましたね。
ギネスを更新した時も、自分にとっては大きな成功体験でしたが、会社から見れば本当にごく一部。このインパクトの弱さは、ずっと感じていました。
「挑戦」こそが、本当の安定だった。
―「安定」を求める人が多い中で、あえて「挑戦」の道を選んだ。そこに不安はありませんでしたか?
近澤さん:
僕にとっては「安定を捨てる」という感覚はあまりなかったですね。
自分のスキルさえあれば、たとえ挑戦して失敗したとしても、また転職すればいい。それくらいの気持ちでいたので、リスクはほとんど感じていませんでした。
安藤さん:
僕も「挑戦=不安定」ではないと考えていました。
実は、前職の時に「自分一人で仕事がもらえるか」を試してみたことがあるんです。そしたら、ありがたいことに実際にいくつかお話をいただいて。
その時に「あ、自分のスキルで食っていけるな」という手応えを得られました。
このスキルがあれば生きていける。
そう確信できたからこそ、もっと自由で、やりがいのある会社で、好きな人たちと働きたいと思えたんです。
近澤さん:
得られるものはスタートアップの方が圧倒的に大きいと思っていました。
大企業は用意された大きな枠組みの中で動くけど、スタートアップはその枠組み自体から自分たちで作っていく。
1から20までが自分の担当で、それ以降は他の人、というのが大企業だとすると、スタートアップは1から100まで全部自分。もちろん大変ですけど、その分、成長の伸び代が全く違うなと。
安藤さん:
前職は安定していて、とても恵まれた環境でした。
ただ、自分にとっては「刺激や成長のチャンスが少ないかもしれない。このままで30年過ごすのか…」と感じた瞬間があったんです。その思いを抱えたまま働くよりも、失敗するかもしれないけど、より面白くなる可能性に賭けてみたい。そう思いましたね。
看板なき世界でぶつかった壁と、掴んだ本物の自信
―大企業からスタートアップへ。環境が変わり、これまで「常識」だと思っていたことが通用しなかった経験はありますか?
近澤さん:
もう、めちゃくちゃありますよ(笑)。一番は、アポが全く取れないこと。
「サイバーエージェントの」という肩書きが、どれだけ大きかったのかを痛感しました。名刺交換の時点での相手の反応からして全然違うんです。
―その壁は、どう乗り越えたのですか?
近澤さん:
そもそも僕が起業した理由が「肩書きがなくなった時にどこまでできるか」だったので、むしろ燃えましたね。
「サイバーエージェントの近澤」ではなく、一人の人間として信頼してもらうしかない。そう考えて、とにかく人として信頼を勝ち取ることを意識しました。
だからこそ、自分の力で信頼を得て仕事に繋がった時の喜びは、大手時代にアポが取れた時とは比べものにならないくらい大きかったですね。
「これは会社の看板のおかげじゃない、自分の実力だ」と、はっきりと感じられましたから。
安藤さん:
僕の場合は、入社前から想定はしていたのですが、やはり仕事を進めるための十分な「仕組み」がないと感じることがありました。大手ならデータは綺麗にまとまっているし、マニュアルも完備されている。
でも、スタートアップでは、まずそのデータを整理するところから、マニュアルを作成するところから始めなければいけない。仕事のやりやすい環境は、自分で作るしかないんです。
あとは、インフルエンサーマーケティングという業界の特性も大きいですね。
大手ではロジカルさが最優先でしたが、ここではロジックだけでは通用しない場面が多々あります。
多くの人たちが関わる以上、単なるロジックの積み上げではなく、感情の部分も含めたコミュニケーションが成功の鍵になるんです。
「正しいことを言っているか」だけじゃなく、「これを言ったら相手はどう思うか」を常に考えないといけない。相手の感情に寄り添い、人と人との繋がりで仕事を進めていく。これは大きな違いでしたね。
近澤さん:
まさに、僕がぶつかった「信頼を勝ち取る」という部分と繋がりますね。
クライアントに対しても、インフルエンサーや事務所に対しても、実績がない僕らが唯一勝負できるのは「人としての信頼」だけ。
1から信頼と仕組みを構築していく経験こそが、大手では得られない、本当の意味での「市場価値」と「自分への自信」に繋がったんだと思います。
個の力が会社を動かす。Recologneでのリアルな手触り感
―仕事の進め方や、チームとの関わり方にも変化はありましたか?
安藤さん:
一番は、自分の仕事の「インパクト」の大きさですね。自分がやったこと一つひとつが、会社にダイレクトに影響を与える。
例えば、僕がマニュアルを一つ作るだけでも、会社全体の業務効率が上がる。自分のアクションが経営判断に繋がることもある。この「会社を動かしている」という手触り感は、前職では決して味わえませんでした。
近澤さん:
本当にその通りで、新規クライアントを獲得しただけでも、会社にとっては大きなインパクトになるし、全員で賞賛します。
大手だったら、「当たり前」で終わってしまうかもしれない。この違いは大きいですね。
安藤さん: 最近、まさにそれを象徴する出来事がありました。入社して間もないメンバーが担当した案件が、状況が目まぐるしく変わり、調整が難しい場面が続いたんです。
それでも彼が一貫して丁寧にコミュニケーションを取り続けてくれたおかげで、インフルエンサーの方々と最後まで伴走してくれました。
その案件は、会社の売上全体の数パーセントを占める大きなものでした。新人の彼の丁寧な仕事が、会社の大きな売上を作った。これこそ、スタートアップの醍醐味だと思います。
近澤さん:大手だと、新人がここまで大きな裁量と責任を持つことはないかもしれません。でもうちは、新人だろうとベテランだろうと、一人ひとりの挑戦と成果が会社の財産になる。
だからこそ、「とりあえず給料がもらえればいい」というスタンスのメンバーは一人もいません。みんなが「自分が会社を大きくするんだ」という当事者意識を持って働いていますね。
プレッシャーと自由、その先に見える景色
―最後に、環境を変えたことでメンタルやライフスタイルにどんな変化がありましたか?
安藤さん:
メンタルは非常に安定しています(笑)。
仕事のテンションが合う好きな人たちと、思いっきり仕事ができているので。
もちろん、時には終電近くまで働くこともあり忙しくはなりましたが、「やりたいことをやれている」という充実感が全てのしんどさを上回りますね。
近澤さん:
僕はCOOとして社員全員の生活がかかっている。「自分が倒れたら、会社が傾く」という責任の重さは常に感じています。
でも同時に、その責任がとてつもないやりがいに変わる瞬間があります。
失敗したら全てを失うかもしれないけど、成功すればその分みんなに還元できる。このリアルさが、たまらなく面白いんです。
それに、僕には一緒に会社を立ち上げた代表や、安藤のような信頼できる仲間がいます。彼らと悩みを分かち合い、考え抜き、支え合っているからこそ、どんな壁も乗り越えられると思っています。
安藤さん:
僕も、未経験で入社してくるメンバーに対して「自分の教え方一つで、彼らの仕事のやり方や仕事に対する考え方が決まってしまう」という責任の重さを感じています。でも、その責任があるからこそ、一つひとつの仕事に真剣に向き合える。
近澤さん:
結局、二人とも「責任」と「やりがい」は表裏一体だと感じているんでしょうね。
大企業が引いてくれたレールの上を走る安心感ももちろん素晴らしいと思います。でも、自分たちでレールを引き、行き先を決めていく自由とスリルは、スタートアップでしか味わえないものです。
“歯車”ではなく、未来を創る“エンジン”になろう
大手企業の安定した環境や整った仕組みは、働く上で大きな魅力です。
一方で、自身の成長や仕事のインパクトに物足りなさを感じる瞬間もあるかもしれません。
もし、あなたがこれまでの経験を活かして、より大きな裁量と手応えのある仕事に挑戦したいと考えているなら、一度Recologneのメンバーと話してみませんか?
私たちは、完成された組織だとは思いません。まだまだ課題だらけで、仕組みも整っていません。
でも だからこそ、面白い。
あなたの経験やアイデアが、事業や組織をダイレクトに動かしていく。そんな毎日が、ここにはあります。
これまでのキャリアで培った力を、会社の成長を牽引する力に変えていきたい。
そう考える方はぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!
皆さんからのご応募を心からお待ちしています!