「クラウドファンディングは、病院と地域を繋ぐ架け橋のようなものです」
そんな印象的な言葉を残したのは、READYFORで医療部門を担当するメンバー。
これまでREADYFORでは、約200件の病院がクラウドファンディングを通じて、地域医療の新たな挑戦を実現してきました。
彼らの仕事は、単なる資金調達だけでなく、地域や患者さんとのつながりを深め、病院に新しい可能性をもたらすこと。
「寄付やクラウドファンディングを病院にとって当たり前の選択肢にする」
そんな強い想いを持ちながら、挑戦を続ける姿がありました。
医療部門のマーケティングとセールスの「現場」で、どんな想いが日々の仕事に込められているのか?
医療と地域を繋ぐ新しい価値を生み出す、カスタマーマーケティング部の多田、澤村、フィールドセールスの星野に、その想いを聞きました。
<プロフィール>
多田 絵梨香(医療部門 責任者 / カスタマーマーケティング部)
外資系製薬企業、医療系学会事務局等での勤務、医療スタートアップでのオンライン診療・服薬指導事業立ち上げ、事業リード、パブリックアフェアーズ、広報等を経て、READYFOR株式会社へ入社。医療分野のマーケティングを担当。
澤村 詩織( 医療カテゴリーマネージャー / カスタマーマーケティング部)
総合化学メーカーでの営業企画を経て、READYFOR株式会社へ入社。広報・PRにて医療、文化、スポーツ分野などのプロジェクトPRを担当したのち、現在は医療分野でのマーケティングを担当。5才と2才の2人の子育てに奮闘中。
星野 美帆(医療部門 セールス担当 / キュレーター部)
組織・人材系コンサルティング会社に入社後、法人営業、マーケティング営業部門立ち上げ、研修講師業に従事。「より社会課題に近いフィールドで世の中に貢献したい」という思いでREADYFOR株式会社に入社。医療分野におけるフィールドセールスを担当。
地域医療の未来を本気で考える。そんな病院様を後押しできる
ー 皆さんが日々どんなミッションでお仕事をされているのか教えてください。
澤村 :医療部門のミッションは「医療業界でクラウドファンディングの可能性を広げること」。カスタマーマーケティング部3名(マーケティング2名、インサイドセールス1名)とフィールドセールス1名で、医療業界でのクラウドファンディング事業拡大に取り組んでいます。
READYFORの医療分野では、マーケティングを本格化させてから、まだ2〜3年なのですが、主に、オンラインセミナーや学会出展、ホワイトペーパー作成、医療WEBサイトのコンテンツ作成などを実施しています。
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(カスタマーマーケティング部 澤村詩織)
多田:私自身は入社してから、様々な施策の0→1をやってきましたが、現在個人として注力しているのはKOL(Key Opinion Leader)マネジメントです。病院様の生の声を伺い、新しい提案の種を日々考えられるのがワクワクします。パートナー企業様とのコミュニケーションも含め、医療現場を身近に感じられるのが性に合っています。
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(カスタマーマーケティング部 多田絵梨香)
星野:私は医療部門のフィールドセールスの担当なので、病院の経営層の方や広報の方々などとのご面談の中で、病院様の課題をヒアリングしながら、クラウドファンディングのご提案を主に行っています。
澤村:最近、クラウドファンディングを「資金調達」以上のものとして捉えていただく病院様が増えていますよね。
星野:そうなんです。病院の経営層や広報担当者の方々から、「広報や地域連携の一環として活用したい」という声を聞くことが増えました。ただお金を集めるだけでなく、病院の経営戦略に組み込む病院様もいらっしゃいます。
ある病院様は「地域の健康を守るため、病院に行くことや医療にアクセスすることへのハードルを下げていきたい。そのためにも、当院の取り組みや魅力を、たくさんの地域住民の方に知っていただきたいし、「寄付」を通じて病院と地域の距離を縮めていきたい。そんな想いからクラウドファンディングへの挑戦を決めました」とおっしゃっていましたね。
多田:病院様の経営戦略の中で、病院と地域のつながりを強化する手段として期待されているなと感じますね。病院様の前向きな姿勢を後押しできるのが醍醐味です。
グロースの真っ只中。それぞれが感じるやりがいとは?
ーここ1〜2年間で、医療部門の市場が大きく変わってきていると伺いました。特に印象深い変化は何かありますか?
多田:そうですね、私が入社した2022年は、病院でクラウドファンディングを実施した件数は約50件でした。それが今では、200件に迫る勢いです。学会展示などでも、入社当初はクラウドファンディングが若干怪しまれているような雰囲気を感じたのですが(笑)、今は「あ〜、クラウドファンディングね!病院での活用増えてるよね!」という反応が増え、認知度の向上を実感しますね。
星野:特に最近は、病院の院長や経営層の方から「他の病院がやっているからぜひ当院でも」という声が直接聞こえることが増えました。経営層の方からの注目が広がったのは、大きな変化ですね。
澤村:セミナーでも、以前は「クラウドファンディング=病院にとって新しい動き」として興味を持つ方が多かったですが、今は「どんなテーマがいいか」「どうやって準備を進めるといいか」など、より詳細で具体的な質問が増えていますね。クラウドファンディングを検討する病院様も、テーマの幅がどんどん広がっていますよね。
星野:以前は、救急車購入のプロジェクトがほとんどでした。今では「地域住民のつながりを深めるコミュニティスペースづくり」や「未来の医療の担い手づくりに向けた中高生向けの医療体験プログラムの開催」など、病院独自の課題や地域における課題解決への一歩になるような、多様なテーマが増えていますよね。提案の幅が広がること自体が、私にとっても刺激的です。
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(医療部門のセールス担当 星野美帆)
ー多田さん、星野さんは、2022~2023年の間にREADYFORにジョインされましたよね。どんなことをやりがいだと感じていますか?
星野:私は前職で約10年間、法人営業をしていましたが、READYFORに入社した理由は社会貢献性の高い事業に携わりたかったからです。医療という社会になくてはならない仕事、人の命や健康に関わる分野で、新しい知見を学びながら営業ができることが、本当に面白いと感じています。
澤村:医療業界の知識はどのようにキャッチアップしたのですか?
星野:正直、最初の頃は、専門用語や医療機器の名前すらわからず、大変でした(笑)。でも、病院様との会話で素直に質問することを大事にしていましたし、READYFORのメンバーに話を聞いたり、業界の書籍などを活用して基本から学びました。
最初は商談中にわからない言葉をその場で調べたりすることも多かったですが、そうやってゼロから学び続ける環境はとても刺激的でした。
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澤村:多田さんは医療業界でのキャリアが長いですが、どんなやりがいを感じていますか?
多田:クラウドファンディングは、病院の文化まで変えてしまう力があるというのが、この仕事の面白いところだと感じます。たとえば、プロジェクトを行った病院で風通しが良くなったり、現場と経営層の意識が揃ったりすることがあります。
資金調達だけではなく、その病院全体が持つ価値観や方向性を変えていくきっかけを作れる。こういった影響力のある仕事をしているというのは、本当に特別だと思います。
星野:本当に「尊い仕事だな」と感じます。病院様から「クラウドファンディングに挑戦し、地域の皆様から温かい応援の言葉をいただき、改めてこの仕事をやっていてよかったと感じることができました」とおっしゃっていただくこともあります。こんな感謝の言葉をいただくたびに、仕事の意義深さを感じますね。
澤村:そうですよね。私自身、前職では成熟市場で営業をしていたので、市場の成長フェーズに携われるというのが面白いですね。病院様の声や反応をリアルタイムで受け取りながら改善し、次の施策に活かしていく。スピード感を持って改善も回しながら、新しいことに常に挑戦できる環境が楽しいなと感じています。
議論も雑談も活発!スピード感を持って成果を出す
ー医療部門は、マーケティングとセールスで4名と少数精鋭のチームですよね。チームの雰囲気もぜひ教えてください。
星野:メンバー同士の親近感やチームワークの良さを実感しています。他のメンバーから「医療、いい雰囲気だね!」と言われることもありましたね。
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多田:Slackの雑談も活発ですよね!他愛もない話で、1日1笑い生まれているような気がします(笑)。
澤村:心理的安全性があるからこそ、建設的に議論ができていますよね。意見が白熱してもしっかりお互いにリスペクトを持ちながら話し合いを進められるので、結果的に良いアイデアがどんどん形になります。
新しい施策を提案したら、その翌日には準備が進み、翌週には形になることもありますよね。
多田:本当に。誰かが忙しいときは自然と他の人がサポートに回るなど、チーム全員の連携がスムーズですよね。こうした働きやすさやスピード感を持ちながらも、確実に成果を出していける環境がとても好きです。
ー皆さんはどんな働き方をしているんですか?
星野:自宅からリモートで働いたり、病院様へ出張・訪問したりと、週によってスケジュールは色々ですが、働きやすいなと感じています。商談の合間に作業を差し込んだり、Slackでやり取りするなど、自分のペースで調整できるのが本当にありがたいです。忙しい時でも、自分で時間を管理できる自由度の高さは助かりますね。
澤村:私の場合は、家族との生活や子育てがあるので、フルフレックスの働き方にとても助けられています。途中で抜けなければならない時も、自分のペースでコントロールできるので安心感がありますね。
多田:そうですよね。働きたい時に集中して働くことができ、その上で結果を出すことへの責任感が根付いていますよね。個人的には副業もしているので、本業と両立がしやすいこともありがたいと感じます。
病院にとって、寄付を当たり前の選択肢にしたい
ーこれから医療部門でどんな挑戦をしていきたいですか?
多田:READYFORとして、クラウドファンディング市場をさらに広げていくためには、今まで以上にパートナー企業様との関係を深めたり、新しいパートナーの開拓が必要だと考えています。また、医療業界の中で影響力を持つKOLマネジメントについてもさらに力を入れ、クラウドファンディング以外も含め、寄付という文化をさらに医療業界に浸透させていきたいところですね。
澤村:病院様に提供できる幅をさらに広げていきたいですね。今後は病院同士のコミュニケーションを支える仕組みづくりにも挑戦したいと思っています。たとえば、プロジェクトを通じて得た知見や成功体験を、病院同士がシェアし合える“病院ファンコミュニティ”のようなものを形成していければと思っています。
星野:セールスとしては、病院ごとに異なる課題や、より中長期の目指す姿に向けての手段としてお役に立てるような提案をさらに強化していきたいですし、2回、3回とクラウドファンディングを実施する病院様が増えるようにもしていきたいなと思っています。
澤村:クラウドファンディングが、病院経営や広報戦略に当たり前の存在になるようにしていきたいですね。
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photo by 戸谷信博
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