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『SEARCH WRITE(サーチライト)』の開発が開始したのは2019年。開発チームの立ち上げに携わり、プロダクトマネージャーとしてチームを牽引したのが、プロダクトインテグレーション部 部長でプロダクトマネージャーを務める小原 聡さんです。
2014年にWebディレクターとしてPLAN-Bに中途入社した小原さんですが、あるとき、日本ではまだなじみのなかった「プロダクトマネージャー」というポジションに挑み、開発チームを立ち上げることになったそうです。
手探りで模索しながらも『SEARCH WRITE』のリリースに導いて行った小原さんにとって、PLAN-Bとはどういう会社なのでしょうか。『SEARCH WRITE』の開発秘話やプロダクトマネージャーとして働く魅力、プロダクトインテグレーション部のこれからについて小原さんに話を聞いてみました!
「この人たちのようになりたい!」
「人」に惹かれてPLAN-Bに転職
――小原さん、今日はどうぞよろしくお願いいたします。まずは自己紹介からお願いします。
小原 聡(以下、小原):2014年にPLAN-Bに中途入社し、現在はプロダクトインテグレーション部の部長を務める傍ら、「プロダクトマネージャー」を兼任しています。
私事ですが、昨年末に双子が生まれ年初には育休をいただいていました。もうすぐ39歳、絶賛育児中といった感じです。
――PLAN-Bに入社されて今年で8年目、双子のお父さんなんですね! 現在はプロダクトインテグレーション部の部長でありプロダクトマネージャーを兼任されているとのことですが、PLAN-Bに入社される前はどのようなお仕事をされていたのですか?
小原:印刷の通販会社でWebディレクターとして、SEOだったりWeb広告だったりと幅広く手掛けていました。Webディレクターとしてはまだまだ未熟な状態でしたが、「もっとWeb制作に携わりたい」という理由で転職を決めました。年齢的にもちょうど30歳になる節目の年でしたね。
――PLAN-Bに入社された経緯も聞かせていただけますか?
小原:大阪の某有名Web制作会社で役員をされていた方とデザイナーの方がPLAN-Bに入社されていたのですが、そのお二人に面接してもらったことがきっかけとなってPLAN-Bへの入社を決めました。
――どういった点が決め手となってPLAN-Bへの入社を決意されたのですか?
小原:面接していただいたお二人の経歴やキャリアを聞かせていただいたとき、「この人たちのようになりたい!」と強い憧れを抱いたからです。お二人は、僕がずっと憧れていた職種のキャリアをもっており、ユーモアがあって人間としての魅力を感じたんですよね。
――「人」に惹かれてPLAN-Bを選ばれたんですね! 入社された後はどのようなお仕事を担当されたのですか?
小原:入社してしばらくは、彼らの下(もと)でWebディレクターとしてWeb制作に携わっていました。そして3年ほど経った頃、自社プロダクトの開発が本格的に始動することになり、開発体制が一気に拡大していったんですよ。
金住さん(現:システム開発本部 執行役員)や石王丸さん(現:システム開発部部長)などが続々と入社されて組織が大きくなってきたあるとき、「プロダクト開発を手伝ってくれないか?」と声をかけていただき、2017年にシステム開発本部へと異動することになりました。
――Web制作のディレクターからプロダクト開発のお仕事へと転身されたわけですね。
小原:そうなんですよ。これを機に「プロダクトマネージャー」としてプロダクト開発に携わるようになりました。2022年4月には「プロダクトインテグレーション部」が新設され部長を務めさせていただきつつ、プロダクトマネージャーを兼任しています。
Webディレクターから「プロダクトマネージャー」に
――Webディレクターからプロダクトマネージャーへと転身されたわけですが、2017年当時、「プロダクトマネージャー」という職種は日本ではあまり知られていませんでしたよね。小原さんはご存知でしたか?
小原:いえ、何をする職種なのか全く知りませんでした(笑)。ここ数年でようやく日本でも「プロダクトマネージャー」という職種が定着し始めましたが、当時は馴染みのない職種でしたよね。
――プロダクトマネージャーという仕事をどのように理解していったのですか?
小原:とにかく模索の連続でした。「プロダクトマネージャーとは?」から「プロダクトマネージャーとしての考え方」に至るまで、金住さんをはじめ、上司や開発部の方々に壁打ちをしてもらいつつ、書籍やインターネットで情報を集めて理解を深めていきました。
――ほとんど未知の領域だったわけですが、プロダクトマネージャーの仕事を理解するにあたり、もっとも手応えを感じた瞬間はありましたか?
小原:ありがたいことに、今はインターネットのおかげで世の中の情報を自分で見つけることができるじゃないですか。模索を続けていたあるとき、「プロダクトマネジメントトライアングル(※)」という考え方に出会ったんですよね。この考え方を知ったときに、はじめて腑に落ちた感覚がありました。
そこからようやくプロダクトマネージャーとして必要なスキルが明確になって、自分にできることや足りないスキルを洗い出して整理できるようになった感じですね。
※プロダクトマネジメントトライアングルとは、開発者・ビジネス・ユーザーを頂点にした三角形で製品開発にかかわる要素とその関係性を示したものです。詳細については、小原さんが執筆したこちらの記事をご覧ください
プロダクトマネジメントトライアングルの考えを中心してPM(プロダクトマネージャー)のチームを立ち上げた頃を振り返る | 株式会社PLAN-B
▲プロダクトマネジメントトライアングル
引用:https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management-triangle/
訳:https://ninjinkun.hatenablog.com/entry/the-product-management-triangle-ja
――手がかりを掴んだことで、ご自身の業務に落とし込めるようになったのですね!
小原:そんな感じですね。その後は、金住さんが「ジョブディスクリプションを整理しよう」とよくおっしゃっていたこともあって、「プロダクトマネージャーとしてできること/できないこと」を理解していきながら、自分なりの「プロダクトマネージャーとしてのジョブディスクリプション」を作成していきました。
そこから、ようやく本格的にプロダクトマネージャーとして一人で歩きはじめ、『SEARCH WRITE』の開発に携わることになったんですよね。
▲小原さんが作成したジョブディスクリプション
プロダクトマネージャー(PdM)としての第一歩
『SEARCH WRITE』の開発がスタート!
――プロダクトマネージャーとしての第一歩が『SEARCH WRITE』の開発だったんですね。いきなり大仕事に挑戦されたわけですが、まずはどういったところから進めていったのですか?
小原:Webディレクターとしてのベースがあったので、まずはUIやUXを考えるところを足がかりとして進めていきました。あとは、マーケティングやビジネスに詳しいメンバーと協力してプロダクトマネージャーの役割を担っていったという感じです。
僕自身、今もまだプロダクトマネージャーとしてのスキルセットを完璧に備えているわけではないと思っているのですが……、当時の僕の役割は「プロジェクトマネージャー(PjM)」に近かったように思います。
――「プロジェクトマネージャー」という役職はさまざまな現場でよく耳にするのですが、プロダクトマネージャー(PdM)とプロジェクトマネージャー(PjM)の違いについて少しおしえてください。
小原:プロジェクトの進行とマネジメントを行うのが「プロジェクトマネージャー」の主な仕事なんですが、「プロダクトマネージャー」との違いを説明する前に、前提からお話していきましょうか。
プロダクト開発では、開発から提供するまでの工程を俯瞰して「4つの階層」に整理することができます(※)。
Core(ミッション・ビジョン)
↓
Why(なぜ作るのか)
↓
What(何を作るのか)
↓
How(どのように作るのか)
※詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください
プロダクト開発における「Core/Why/What/How」に沿って考え、振り返って得た学び | 株式会社PLAN-B
小原:「Why(なぜ作るのか)」と「What(何を作るのか)」を設計するのがプロダクトマネージャーです。当然「How(どのように作るか)」についても考えなければプロダクトが完成しないので、エンジニアと一緒に進めていく必要があります。
そして、この「How(どのように作るか)」を主軸に活動するのがプロジェクトマネージャーです。「どのように作るのか、いつまでに作るのか」といった進行管理やマネジメントの役割を担うことが多いですね。
――プロダクトマネージャー(PdM)とプロジェクトマネージャー(PjM)の仕事が重複する箇所があったりするのですか?
小原:そうですね。PLAN-Bではプロダクトマネージャーがプロジェクトマネジメントを担当することもあります。プロダクトマネージャー(PdM)やプロジェクトマネージャー(PjM)の役割って、概念的な話だったりするんですよね。
――気になっていたのですが、開発に携わるということはプロダクトマネージャーにはプログラミングのスキルも多少は求められるのでしょうか?
小原:プログラミングスキルがあるとエンジニアとの会話がスムーズになるので、知識としてあった方が望ましいですね。現在の日本においては、エンジニアからプロダクトマネージャーとしてのキャリアを築かれる方が多いようですし。
…と言いつつ、私はコードを1行も書けないんですけどね(笑)。
HTMLくらいは書けるのですが、「開発で使用するコードを知らなくても大丈夫だよ」とフォローしていただいていることもあり、Webディレクターの経験を活かしてプロジェクトを進めています。
――小原さんにとってターニングポイントとなった出来事はどのようなことですか?
小原:『SEARCH WRITE』の開発の立ち上げから携わったことが、大きなターニングポイントとなりました。今でこそ北橋(SEARCH WRITE事業部 部長)がセールス・カスタマーサクセスを、百々(マーケティング部 部長)がマーケティングを担ってくれるなど組織としての体制が整ってきましたが、当時はそういった体制づくりから始めなければならず全てが手探りでしたからね。
――「立ち上げフェーズ」は0からの構築で大変ですよね。システム開発部(当時)はどのような雰囲気でしたか?
小原:システム開発部のエンジニアチームは、「開発言語」「新しいシステム構造への取り組み」「スクラムと呼ばれる開発体制への切り替え」などいろいろな変革を行なっていた段階で、チーム全体で目標に向けて挑戦している状態でした。
「新しいことにどんどん挑戦していこう!」と活気に溢れていて、奇譚のない意見交換ができるとても良い雰囲気でしたよ。また、PLAN-Bという会社が新たなチャレンジに寛容で、挑戦させてもらえる土台を用意してくれたこともありがたかったです。
「PLAN-Bは自分の人生の主人公になれる会社」 人生を大きく変えてくれた上司の言葉
――PLAN-Bに入社されて今年で9年目とのことですが、これまででもっとも辛かった出来事はどのようなことでしたか?
小原:プロダクトマネージャーとして模索し続けていた時期は辛かったですね。開発を成功させなければならないプレッシャーの下、正解が分からないまま走らなければならない難しさはやはり辛かったです。
PLAN-Bという企業が「プロダクトで勝負していこう」という方針を決定した直後のプロダクト開発で、成果を上げなければならないという重圧を感じていました。
――では逆に、嬉しかったことはどのようなことですか?
小原:『SEARCH WRITE』をリリースしたとき、社内のモチベーションが高く盛り上がっている様子がとても嬉しかったですね! そもそもPLAN-Bという会社自体、とても良い雰囲気なんですけど、プロダクトをローンチしたとき「よっしゃ! どんどん売っていきましょう!」とみんな張り切ってセールスしてきてくれたんですよね。
――『SEARCH WRITE』をリリースした2019年の社内表彰では、小原さんは「ベストテクノロジー賞」を受賞されたそうですね。
小原:はい。授賞式では「なぜ僕が表彰台に立つことができているのだろう」という不思議な感覚と共に、営業部のみなさんが『SEARCH WRITE』を多くの企業様に拡めてくれたからだという思いが強く、「PLAN-Bって全員一丸となってゴールを目指せるめっちゃ良い会社やな!」と思ったことを今でも覚えています。
――良いエピソードですね! 小原さんは、PLAN-Bを辞めたいと思ったことはありませんか?
小原:いやぁ、もちろんありますよ(笑)。
『SEARCH WRITE』の開発が始まってすぐの頃に辞めようとしていました。開発がスタートして間もない頃で、どのようなプロダクトを作っていくかを議論している時期でした。実は転職活動をしていて、すでに内定をもらっていたんですよね。
――そうだったんですね! 社内で活躍されていたと思うのですが、なぜ転職しようと思われたのですか?
小原:冒頭でお話した「PLAN-Bに入社するきっかけ」となったお二人がPLAN-Bを退職され、彼らが転職された先の企業に来ないか、とお誘いを受けていたんです。PLAN-Bの仕事が辛いとか嫌だから辞めたいとかではなく、「ずっと尊敬していた方々に認めてもらえたんだ」ということがただ嬉しくて、何の疑問も抱かずに彼らに付いて行くことを決めていたんです。
――尊敬する人から認められると本当に嬉しいですよね。しかし、なぜPLAN-Bに踏み留まったのですか?
小原:上司である金住さんに退職の意思を伝えた際、「転職したいのであれば止めないし、君の人生だから思ったようにすると良いと思う。ただ、話を聞く限り君は自分の人生を生きていないよね。」といった感じのことをおっしゃったんですよ。「金魚のフンみたいな生き方ってかっこ悪くないか」と。
金住さんに言われたこの一言が踏み留まった理由となりました。
――衝撃的な一言だったわけですね。
小原:はい。そのとき、「僕は自分の人生を生きているのではなく、その人達に認められたいだけの人生を生きていたんだ」と思い知りました。
ただただ憧れていた二人の人生に登場する脇役に過ぎなかったんですよね。そのことに気付き、その場で「やっぱり断ります!」と即答しました。そして「残ると決めたからには、とことんやりますのでよろしくお願いします!」と伝えたのを覚えています。
お誘いいただいた方にはご厚意を踏み躙るかたちとなり、本当にご迷惑をおかけしてしまいましたが、ただただ平謝りしてなんとかご了承いただけました。
――その場ですぐに決断されたんですね!
小原:恥ずかしい話ですが、金住さんの前で大泣きしてしまいました(笑)。
自分が下した決断をここまで変えた人は初めてだったし、「誰かの二番手」という生き方をしていることに自分自身でも薄々気付いていたのですが格好悪くて認めたくなかったんです。自分の弱い部分を金住さんに見透かされていたんですね。ショックでもあり、目が覚めたような清々しい気持ちでもありました。
――「人を見る」というPLAN-Bらしいエピソードかもしれませんね。
小原:そうですね。目を覚ましてくれた金住さんに本当に感謝しています。もちろん人それぞれではありますが、自分がどのような人生を歩みたいかを考えたとき、PLAN-Bは「自分の人生の主人公になれる会社」なんだと、そのとき痛感しました。
プロダクトインテグレーション部から熱狂を生み出す
「みんなのワクワクを作る」というミッション
――現在小原さんが部長を務められているプロダクトインテグレーション部はどのような部署ですか?
小原:プロダクトインテグレーション部は「PdMグループ」と「UXグループ」の2つのユニットから構成されています。
総勢4名という少数精鋭の部署ですが、『SEARCH WRITE』や『Cast Me!』をはじめ、PLAN-Bが提供する全てのプロダクト開発にキーマンとして携わることができます。なので4名でひとつのチームというより、各々の領域で責任をもって自立自走して業務にあたる感じです。
――自分の裁量でどんどん進めていける環境なんですね。小原さんは、プロダクトインテグレーション部をどのような部署にしていこうとお考えですか?
小原:システム開発本部としては「自らが熱狂し、人々を熱狂させるテクノロジーでみんなの日常をアップデートする」というミッションを掲げているのですが、この言葉を僕なりに分解して考えてみると、プロダクトインテグレーション部の役割は「ワクワクすることを作っていくこと」なのかなと考えています。なので、「プロダクトインテグレーション部って楽しそうだな」と言われる部署になれると嬉しいですね!
プロダクトマネージャーって、欧米では花形の職種だったりするのですが、PLAN-Bでも「プロダクトインテグレーション部で仕事がしたい」と思ってもらえる憧れの部署にしていけたらなと。
――人々が熱狂することって、作っている人自身がすごく楽しんでいたりしますよね。そんな人たちが集まる部署って素敵ですね。
小原:「ユーザーにとってワクワクできるプロダクトか」「一緒にプロダクトを開発するメンバーにワクワクしてもらえるか」「自分たち自身がワクワクできるか」。こういったビジョンを掲げた部署を作りたくてチームメンバーで話し合って決めました。
しかし、これから入社してくるメンバーとも一緒にプロダクトインテグレーション部を作っていきたいので、彼らの新たな価値観も採り入れつつ、部署としてのビジョンを築き上げていけたら良いなと考えています。
――あと、PLAN-Bにおけるプロダクトマネージャーの魅力についても聞かせてください。
小原:そうですね、「何でもできる所」ですかね(笑)。
僕自身、思っている以上に自由に動けるポジションだなとつくづく実感しています。要は「裁量が大きい」ということでもあるのですが、逆に言うと「○○をしてください」と言われるポジションではないわけです。つまり「自分で仕事を作っていく」ということなのですが、機転を利かせてケースバイケースでどんどん進めていけるんですよ。
――アイデア次第でオールマイティに携わることができるポジションなんですね!
小原:社長との距離感もすごく近いし、各事業の部長とも対等に話せるポジションでもあります。
とにかく活動領域が広いので、良いと思ったアイデアや提案をどんどん進めていけるんですよ。そうやっていくうちにキャリアの幅がどんどん広がっていく。これがPLAN-Bにおけるプロダクトマネージャーの魅力なのかなと感じています。
――ご自身としても、新たな領域に挑戦してキャリアの幅を広げて行きたいとお考えですか?
小原:プロダクトインテグレーション部の部長になって採用に携わる機会が多くなってきたので、人事の仕事を経験してみたいと思うようになりました。
あと「会社を経営する」ということも学びたいので、管理本部の仕事も経験できたらなと。人事部と管理本部の2つの視点をもつことは「事業運営」という側面ではなく、また別の側面からも学ぶことになるので、これらのキャリアを経験した上で、もう1度プロジェクトマネージャーとしてプロダクト開発をしてみたいですね。
「自分で考えて自ら行動に移す」
行動力に自信のあるプロダクトマネージャーを募集!
――プロダクトインテグレーション部では、現在プロダクトマネージャーを募集しているとのことですが、小原さんはどのような人と一緒に仕事がしたいですか?
小原:「コミュニケーション能力がある人」や「能動的に動ける人」、「常にアクションを起こしている人」、そして重要だと思うのが「変化していける人」……、そんな人だと良いですね!
――自らどんどん進めて行ける積極性のある人ですね。
小原:はい。やはり自ら考えて行動に移せる人は強いですね!
プロダクトマネージャーは「事業部」「マーケティング部」「開発部」といった背景が異なる3つの部署を繋いでプロジェクトを進めていきます。各部署の皆さんに納得してもらうためにも、様々な視点からものごとを捉えて状況を把握し、全体像を整理して発言しなければいけません。
開発を進めていく過程で、例えば事業部の売上が苦戦していたら「プロダクトの観点でできることはないか」と考えてみたり、自ら最新の情報を取りに行ったり、社長や事業部に直接提案したり。裁量が大きい分、行動力が必要なんです。
――プロダクトマネージャーとして求められる経験や経歴はいかがでしょうか。
小原:業務に対する幅広い知識が求められますので、UX、マーケティング、開発などいずれかの職種において経験がある人が良いかと思います。また「ゼロ」から立ち上げに携わったという経験も大いに活かされるはずです。
業界的には「エンジニア→エンジニアリングマネージャー」といったキャリアチェンジが多いようですね。
プロダクトマネージャーのスキルセットは本当に幅広いため、徐々にスキルを濃く埋めていくかたちで良いと考えています。また、「ユーザーが抱えている課題は何か?」から思考をスタートできる人は向いていると思いますよ。
――PLAN-BはSEOやデジタルマーケティングに強みがある企業ですが、この領域の知識は必須ですか?
小原:そうですね。我々が携わっている「デジタルマーケティング」という事業に対する理解や、関連情報に素早くキャッチアップできる力があると活躍できると思います。
――最後に、小原さんにとってPLAN-Bはどのような会社ですか?
小原:僕にとってPLAN-Bは「自分らしく働ける会社」ですね。
先ほど「自分の人生で主人公になれる会社」と言いましたが、どのような人生を歩みたいかを考えたときに、自分にとって生きやすい人生を過ごせる会社だなと感じています。
経営者としての厳しさを持ちつつもフレンドリーな鳥居本社長の人柄と、そんな社長とメンバーとの絶妙な距離感によるものなのか、PLAN-Bが掲げる「世界中の人々に驚きと感動を」というミッションと、「HEROSHIP」「PROFESSIONAL」「HOSPITALITY」という3つのスピリットについて、社長自らが魅力的に語りそれに共感するメンバーが多いんですよね。PLAN-Bという企業の文化が「自分らしく働ける会社」にしてくれているのだと思います。