再成長を誓い、変革の時を向かえているピクスタ。
表舞台には立たずとも、事業成長の裏には、プロダクトの未来をつくり、支える人たちがいます。それが「技術基盤グループ」。AI時代を迎えて進化が問われる今、ピクスタの技術基盤グループを率いるリーダー・伊藤に話を聞きました。
伊藤 裕希(Yuki Ito)
プラットフォーム推進本部 開発部 技術基盤グループ
システムエンジニアとして受託開発の会社へ新卒で2013年に入社。2015年にピクスタへ転職し、クリエイターが使用するシステム全般の開発・改善に取り組んだ後、2017年から海外の開発拠点であるPIXTA VIETNAMで継続的なプロダクト開発ができるチームづくりに従事。その後、国内・海外を含めたシステム・開発効率の継続的な改善に取り組み、2021年、技術基盤グループリーダーに昇格、現在に至る。
技術基盤グループのミッションは「問題解決」
――ピクスタ技術基盤グループのミッションを教えてください。
大きく分けて2つあります。
ひとつは、プロダクトをスケール化させるにあたって必要なソフトウェアやシステムを開発すること。もうひとつは、プロダクトを運用するにあたってインフラやサーバー費用等を最適化し、安定稼働させることです。
前者の「ソフトウェアやシステムの開発」は、プロダクト開発チームが、より価値の高い施策を実行できるような基盤・サポート体制を構築することがミッションです。たとえば、いち早く本番環境に適用できるよう工数を削減し自動化していくこともそのひとつです。
PIXTAは、約1億点ある素材ごとにページが存在し、画像や動画といった容量の多い商材を扱う比較的大規模なプロダクトだと思います。その中で前者の仕組みづくりや後者のサーバー費用等のコントロールは、リスクも大きい分、チャレンジングだと思っています。
――今回、新たなメンバーの採用に至った背景と、現在の技術基盤グループの課題を教えてください。
現在、PIXTA事業部のプロダクト開発は、2チーム体制で動いています。
各チームごとに、自分たちのオーナーシップの下、各施策を開発して本番環境へ反映することができれば、開発サイクルは早まります。ところが、PIXTAの現在のシステムは都合よくチーム単独で動ける仕様になっていません。それぞれのチームが、同じリポジトリ(プロダクトコード)を変更しなければならず、チーム内だけで意思決定できません。
こうした弊害を解決するためのリアーキテクチャが必要になっています。
もう少し詳しくお話しますね。
PIXTAは1つのサイトでも、裏側では複数のシステムに分かれています。「検索システム」「定額制のシステム」などです。かつては、PIXTAでも区分されたシステム毎に開発チームが結成されていて、それぞれの施策に取り組んでいました。
しかし、事業課題の解決のためには、事業課題に合わせた開発体制の構築が必要であり、現在の2チーム体制になりました。これにシステムも合わせた方が、開発サイクルを向上させられる。ひいては、事業課題のいち早い解決に貢献できるということです。
一方、安定稼働の方も課題はあります。ピクスタはAWS(Amazon Web Service)を使用しているので、円安の影響を受けやすい環境下にあります。また、画像や動画を多く扱っていて、今後も増加していくビジネスモデルだと考えると、サーバー費用の適正化は難題です。
これらの課題を解決していくことが、これからの技術基盤グループの使命になります。PIXTAだけでなく、法人向け・家族向けの撮影事業なども増え、スケール化させようというフェーズなので、今のメンバーだけでは手が足りないというのが正直なところです。
やりがいは事業でも組織内でも理念が体現されていくこと
――伊藤さん自身では、技術基盤グループでどのようなやりがいを感じていますか?
チームリーダーとして「会社の方向性と技術基盤のミッションをつなげること」、「チームメンバーの成長を促し、今後のキャリアの描き方を、会社の方向性と合わせること」の2つがやりがいです。
技術基盤グループは、直接売上を生む部署ではありません。だからこそ、事業の再成長のために、企業の営業利益の向上のために、どう貢献するのかを考えなければと思っています。
メンバーがやりたいことをつなげていくことも大事です。
ピクスタの理念は「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」ことです。これは、メンバーの才能をつなぐことも含まれると思うんですよね。メンバーが描きたいキャリアを実現できていれば、嬉しいですし、やりがいを感じます。
会社の方向とメンバーが進みたい方向が合致すれば、会社は成長していきます。会社の成長を通じて、メンバーに提供できる場が増えたり、ユーザーが増えていくことが、モチベーションにつながっています。
――チームの雰囲気を教えてください。
技術基盤グループは個人開発がメインです。個人で課題に向き合いながら、モクモクと取り組んでいます。
とはいえ、誰もフォローしないということではないので、安心してください!
毎日「朝会」をやっていて、お互いの進捗を確認したり、困り事を共有したり助け合う体制があります。
率先して手を差し伸べ合う雰囲気がチームにあると思っています。
経験年数やスキルが高い方も多いので、相談しやすい環境です。
――今後のチームの展望は?
現在、CTO・小張の主導で、全社的なAI活用の動きがあります。それを実行する環境の整備や技術的な支援をしていきたいです。たとえば、効率化のためにも開発プロセスにうまくAIを加えられないかなど。まずはGitHub Copilotなどのプロダクト開発の実装フェーズにおける活用にトライしていければと考えています。
AIを活用することで進化し、効率化できれば開発スピードが増し、事業の改善サイクルも加速できると思うので、積極的に活用していきたいです。
新メンバーに求めたいのは「問題解決志向」
――これまでのお話を踏まえつつ、どんな人に新たに技術基盤グループのメンバーとしてジョインしてもらいたいと思いますか?
ピクスタは個人の裁量が大きく、自分の意見を反映しやすいので、そこに魅力を感じる方が良いと思います。これはどの部署でも共通していることです。
技術基盤グループとしては「問題解決」に興味がある方を求めています。エンジニアの中には技術を使うことを目的とする方もいますし、そうしてスキルを磨く道もあるとは思いますが、当社では、課題に対して技術をどう使うかを考えられる人が望ましいです。技術スキルはあくまで問題解決のための手段として考え、何が課題なのかを見つけ、その問題を早く的確に解決するかを第一に考えられる人は、やりがいを持って一緒に働けると思います。
――ピクスタ入社後のキャリアパスのイメージを教えてください。
キャリアの方向性としては2つあると思います。ひとつはスペシャリスト。ひとりで課題を発見し、解決する能力のレベルを上げていく方向です。
もうひとつはマネージャーを目指す方向ですね。
希望のキャリアの方向性に寄り添って機会を提供し続けるチームでありたいと考えています。入社後については以下のようなご活躍をイメージしています。
【入社〜半年】
提示された課題把握し、ある程度こなせる
【2〜3年後】
上長とどんな課題があるのかを話しながら一緒に課題を発見し、解決できる
【3〜5年後】
自分で課題を発見し、自分または必要に応じてチームを率いて解決できる
いずれにせよ、僕たちは「個人のなりたい方向」と「会社が進む方向」が合致することが互いにとってベストだと考えているので、やりたいことを聞かせてもらえたらと思っています。
――最後に、未来の仲間にメッセージをお願いします!
ピクスタの良いところは、納得感を得ながら働ける環境があることです。人事評価もそうなっていますし、それは「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という理念が、組織にも息づいているからこそだと思います。理念への共感と、納得感を持って働くことに魅力を感じる方には、とても働きやすい環境です。一緒に問題解決に取り組み、事業成長に貢献したい方は、ぜひ、ご応募をお待ちしています。
――ありがとうございました。
(執筆・撮影:ピクスタ+編集部)
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