2007年8月、当時まだ10名程度の組織だったピクスタ株式会社に、エンジニアとして入社した、小張亮。現在はベトナムに住み、ピクスタ株式会社のCTOとPIXA VIETNAMの代表を兼任しています。今回はそんな小張に入社までの経緯やキャリア、ピクスタの開発組織の展望について話を聞きました。
小張 亮 (Kobari Ryo)
執行役員CTO & PIXTA VIETNAM Co.,LTD. 代表
2007年8月ピクスタ株式会社入社。当初はエンジニアとして、企画開発運用全般を担当。2011年より、開発部長としてエンジニア採用やシステムリニューアルに関わる。2014年海外事業部長となり、2015年にベトナムに移住、2016年5月に初の海外開発拠点となるPIXTA VIETNAM Co.,LTD. を設立し、General Directorに就任。2020年1月に執行役員となり、以後PIXTAのシステムを支えつつ、新サービスの開発や機械学習・ディープラーニングの活用による新たな価値の創出に取り組んでいる。2023年5月より、CTO に就任。
■一度は断った入社、二度目の誘いでピクスタに入った理由
──ピクスタとの出会いを教えてください。
学生時代、インターンをしていた会社で古俣さん(代表取締役)と出会ったのがきっかけです。
古俣さんは当時私がインターンをしていたガイアックスの元社員で、起業直後はそこで間借りをされていました。ちょうど私の目の前の席だったので、話をするようになり「一緒にやらないか」と誘ってもらいました。しかし、当時はインターンにのめり込んでいたこともあり断りました。その2年後、ガイアックスの先輩と偶然再会し、その方が再度つないでくださり、そこで入社に至りました。
──再会したとき、入社を決めた理由は何ですか?
当時のCTOが、エンジニアでありながらも経営や事業、プロダクトに熱い思いをお持ちの方でした。そのCTOに共感したことと、古俣さんの情熱が決め手でした。
最初に誘ってもらったときには気づかなかったんですが、「埋もれた才能をインターネットによって世の中に送り出したい」という強い想いやビジョンに改めて触れて、胸を打たれたことが大きかったです。
ただ、正直に言うと、当時は在籍しても3年程度かなと思っていたんです。ところが3〜5年置きぐらいに、新しい役割にチャレンジする機会があって、気づけばもう10年以上経ちました(笑)。
■「やります」と挙手して、幅を広げてきたキャリア
──エンジニアとしてはじまり、開発部長、海外事業部長、そして子会社社長兼CTOとキャリアを広げてきましたが、最も転機となったのはいつでしたか?
2014年に海外事業部長になった時ですね。実は、それまでずっと海外に行ったことがなかったのですが、スペインへのイベント出張をきっかけに、海外に目が向き始めました。その後、合宿時に来期は海外に注力するとなった際「やりたいです」と挙手しました。ちょうど30歳の時です。その2年後の2016年、ベトナムで海外拠点を立ち上げることになりました。
※小張(左)とベトナムのメンバー
──海外事業部長から拠点の立ち上げまで! 毎回新たなスキルセットを培わなければならないことに戸惑いはなかったですか?
全くなかったです。ピクスタではトップダウンで役割や業務を決めて「それやってね!」ではなく、ある程度の大きなゴールだけを示して『後は任せる』というスタンスが多いです。意思表示をすることで様々な事に挑戦できるという組織の特徴があり、そこと私の動きがうまくマッチしたなと考えています。
──日本とベトナム双方でマネジメントをしていて、小張さんから開発組織全体はどのように見えていますか?
リーダー陣はメンバーのどんな意見もまずは受け入れるようなコミュニケーションをしています。メンバーは色々な試行錯誤や挑戦をしやすい環境が整っているのではないかと思います。また、ピクスタは自社サービスを運営していますので、自分の業務がどのようにユーザーの満足度や売上に繋がるかを重要視するメンバーが多いです。
※ピクスタの開発周りの簡易的な組織図
■「事業課題を解決するエンジニア集団」を目指して
──ピクスタのエンジニアのこれからの展望を教えてください
一言で言うと、「事業課題を解決するエンジニア集団」を目指しています。ピクスタのエンジニアは一人一人がプロダクトに対するオーナーシップを持っていて欲しいと考えています。売上やユーザーの満足度向上のために、技術という手段を武器に尽力する集団でありたいです。
実装やリリースだけではなく、企画やアイデア出しからプロダクトに携わってほしいという思いがあります。PdMと対等にディスカッションをして手を動かしながら良いプロダクトを作っていく。ユーザーの声を聞き改善する。スピード感を持ってそのサイクルを回していく。新しい技術が出てきた時には、大きくプロダクトを変えたりするシーンも出てくると思います。その場合、古いやり方では遅れをとる可能性があります。アジャイル的な手法/文化を更にアップデートしていきたいです。
──事業課題を解決する開発組織になるために、どのようなことに取り組んでいますか?
エンジニアと企画側の協業の仕方や、チームの組み方を新しい形でトライしています。「協業の共通認識」を作ることが重要だと考えています。一番泥臭い部分ではありますが、関係者と何度も話をすることは欠かせません。
エンジニア・事業責任者・マネージャーなど、関係者全員がアイデアを出し、プロダクトをつくるという共通認識をもつことで、エンジニアの働き甲斐も向上すると考えています。
──今後、採用するエンジニアにはどんな仕事が待っていますか?
例えばPIXTA事業本部にあるいくつかの事業のうち、機械学習事業に関わっていただく可能性があります。現在は既存システムを使っていますが、今後、専用のプロダクトを作る予定です。そのため既存システムのリファクタリングや改善だけでなく、新規のプロダクト開発に携わることも可能です。
また、日本側とベトナム側の連携を強化しており、グローバルな環境での経験を積むことができます。日本語もベトナム語を話せるコミュニケーターがいるため、英会話スキルが必須なわけではないですが、英語を使えばエンジニアと直接コミュニケーションがとれてよりスムーズです。ベトナム現地への出張や、もしご希望があれば駐在の機会も提供可能です。
──求めるエンジニア像について、教えてください。
プロダクトや事業と真剣に向き合い、PdMと対等に様々な意見を出し合いながらエンジニアとしてご活躍いただくことを期待しています。単にコードを書くだけではなく、「会社や事業にどのような課題があって、どう解決していくかという目線」を持ったエンジニアの方がマッチすると思います。技術そのものが目的になるのではなく、課題解決のための手段として試行錯誤できる方と一緒に事業課題に取り組んでいきたいと思っています。
ーー最後に、ピクスタに興味を持ってくださっている方に、メッセージをお願いします。
自社サービスであっても分業化が進んでいる会社が多いと思います。「自分の担当する部分が、全体にどう繋がっているか分からない」という手触り感の少ない開発業務をしている方は少なくないはずです。
弊社は上場企業でそれなりの規模感ではありますが、自分が関わる事業・プロダクト全体を見渡すことができます。自社サービスの会社でエンジニアとして仕事をする一番のベネフィットは、プロダクトに対するオーナーシップを持ち、ユーザー目線で開発できるという事だと思います。
※全社オフラインイベントで乾杯の音頭を取る小張
(小張の大きな声を初めて聞いた方が多数!)
弊社は堅調なサービスの安定性がありつつ、次の柱となるプロダクトへの注力をしている転換期です。逆境に燃える人や、既に上手くいっている会社に入社するのでは物足りない方にはベストな環境ではないかと思います。過去のやり方を踏襲していくだけでなく、場合によってはこれまでのやり方を思い切って捨てるようなイノベーティブな動きも必要なフェーズです。既存のやり方を否定できる、心置きなく改善できる環境はあまりないのではないかと思います。
市場/顧客の変化やテクノロジーの進化により移り変わるビジネス環境にプロダクトやオペレーションや開発が遅れを取らないようにしながら、過去の負債と向き合いつつ、既存事業の資産を活かした周辺事業をスピーディーに立ち上げ成長させていく。ビジネス的にも技術的にも大きなチャレンジに取り組んでいます。一緒にこの難題に取り組みピクスタを大きく育てていく仲間を求めています!
――開発組織のこれからが楽しみです!本日はありがとうございました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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