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どこよりも学生一人ひとりに詳しい人材紹介サービスでありたい。『doda新卒エージェント』が目指す世界

パーソルキャリアにおける新卒事業は、教育業界最大手の株式会社ベネッセホールディングスと合弁で立ち上げた株式会社ベネッセi-キャリアで運営されています。サービスの柱の一つが、『doda新卒エージェント』。新卒マーケットにおける人材紹介サービスを私たちが手掛けることで、就活生や学生にはどのような価値が届けられるのでしょうか。新卒エージェントでキャリアアドバイザー(CA)組織の部長を務める炭 沙織と、法人営業(RA)組織のマネージャーである家石 聖に聞きました。


第三者として介在するからこそ、学生や企業が気づいていない可能性を提案できる

―― まずはお二人が向き合っている新卒採用マーケットについて教えてください。

炭:日本では、学校を卒業する大学生・大学院生の実に8~9割が、新卒一括採用モデルに則って企業に就職、社会に出ています。ただ、ほとんどの学生は就活が本格化する時期になってはじめて自己分析や企業・業界研究をしており、自己理解や社会を知る機会が圧倒的に足りない学生も多い。この状態で就職先を決めているので、入社1年以内に「この仕事は自分に向いていなかった」と早期離職する人が毎年1割ほどいるのです。そうした不幸を減らし、誰もが納得の行くファーストキャリア選びが実現できる社会へと変えていく必要があると思っています。

家石:学生の中には、いざ就活が始まっても自分が知っている企業に目が行きがちで、圧倒的に選択肢が狭い人もいます。また、自分の志向や価値観を漠然としか理解できていない場合もあります。かくいう自分も、新卒入社した会社を半年で退職。営業を志して入社したのですが、企業や業種によってスタイルが全く違うことを深く理解していなかったのです。例えるなら、一口に営業といっても野球とサッカーほどの違いもあるのに、漠然と「スポーツがしたい」と言って入社したような感覚。そうした状態で就職先を決めてしまうから、入社後に「こんなはずじゃなかった」と辞めてしまう人が後を絶たない。これは学生にとって不利益なだけでなく、時間と予算をかけて採用をした企業にとっても大きな損失がある状態です。

―― そうした課題を解決する方法として、なぜ人材紹介(エージェント)サービスという形をとっているのでしょうか。このサービスだからできることを教えてください。

炭:すべての学生にエージェントが必要なわけではないと思います。でも、就活について相談できる相手は、学生の周りには案外少ないものです。家族や友人でもなく、客観的かつ専門的な目で支援してくれる存在を求めている学生も多くいらっしゃいます。また、学生が認知している企業は、大手やブランド力のある企業が中心で、社会全体の1%程度でしかありません。残り99%に自分にぴったりの会社や仕事があるかもしれないのに、知らないままその可能性を潰している人もいる。だからこそ、私たちのような新卒マーケットに精通した存在が直接学生に向き合い、一人ひとりの強みや価値観をあぶり出してマッチする企業を紹介することに意味があると思っています。

家石:エージェントサービスは、1人あたりの採用に対して企業から成果報酬をいただくビジネスモデルです。そのため、私たちは採用成功という同じゴールに向かって企業と一緒に活動していけるのが特徴。フラットに企業の採用活動を評価し、改善の必要性を訴えるようなケースもあり、「社外人事」のような立ち位置でお付き合いしていく企業が多いのも、エージェントサービスならではの醍醐味だと感じますね。



エージェント単体に閉じず、ブランド全体で“まなぶ”と“はたらく”をシームレスに繋げたい

―― ベネッセとの協働で運営されている組織だからこその価値やアドバンテージはありますか。

家石:ベネッセといえば、高校・大学などの教育機関と向き合ってきた企業ですから、私たち法人営業が普段向き合っているお客様も「学生のことを良く知っている」という印象を持ってくださっていて、これは一つのアドバンテージだと思います。また、ベネッセi-キャリアという一つの会社の枠で考えれば、大学でのキャリア教育をしている事業もありますので、事業の垣根を越えた連携や情報共有が比較的容易なところもメリットですね。

炭:大学の就職課などから勧められて登録する学生が多く、大学からの信頼が厚いところも、他社との違いだと思います。ベネッセがこれまで築いてきた関係性の中で信頼と期待をいただいているからこそ、私たちが沢山の学生を支援できている部分はあります。また、キャリア教育やアセスメントサービスに加え、『dodaキャンパス』という新サービスもスタート。大学1~2年から、自分のキャリアに関わるような活動のログを蓄積していけるのがこのサービスの特徴です。早期から関連サービスを活用していた学生が、就活が本格化する時期には『doda新卒エージェント』にも活用してくれるような流れがつくりやすいのも当社ならでは。私たちもエージェント単体で何かを成し遂げようというよりは、新卒事業全体のサービスを連携させ、“まなぶ”と“はたらく”をつないでいくプラットフォームになっていくことを目指している感覚です。

―― 社内の他事業や、同業他社との違いについても教えてください。

家石:「大手企業のバックボーンがありながら、ベンチャー気質」というのが最大の特徴だと感じますね。パーソルキャリアもベネッセも、それぞれの領域では歴史と実績のある企業ですが、新卒事業としてのベネッセi-キャリアは、まだ誕生して7年ほど。はじめから出来上がったものが用意されている訳ではなく、私たちも走りながら考えたり、職種の垣根を越えて、協力しながらゼロから立ち上げたりするような機会が多くありました。そのスタンスは今でも続いており、私もメンバーにトップダウンで営業戦略を伝えるより、メンバーを巻き込んで戦略を立てるような機会を大切にしています。

炭:「ベンチャーっぽさ」に加えて、「新卒領域ならではの変化のダイナミックさ」が、私たちの組織の特色です。新卒マーケットは社会変化が反映されやすく、毎年状況が変わる。例えば、2022年卒まではコロナ禍の影響が色濃く出て企業優位のマーケットでしたが、コロナとの社会の向き合い方が変わった2023年卒は、一気に売り手市場に。そうした変化を肌で感じながら学生や企業と向き合っていけるのは、パーソルキャリアの他事業にはない独特の面白さだと感じています。



日本の就活・新卒採用をなんとかしたい使命感が、私たちを突き動かしている

―― 現在の組織体制や仕事の進め方について教えてください。

炭:『doda新卒エージェント』では、学生に向き合うキャリアアドバイザー(CA)組織と、企業に向き合う法人営業(RA)組織が連携しながら運営しています。CAは、学生のカウンセリングを経て、求人紹介、企業との面接調整、面接対策、選考後のフィードバックなどを繰り返しながら内定までを伴走していく仕事。学生が納得のいく決断ができるように、本人に寄り添うのはもちろん、RAや企業と調整していくのもCAの腕の見せ所です。特に転職を支援するCAと比べて、新卒エージェントのCAは向き合う相手が社会人ではなく学生なので、まだ知識や経験が浅い彼らの意思決定に介在する責任は重大です。企業の意向を汲み取りつつも、最後は学生の味方でいることが非常に大事だと思います。

家石:RAは、新卒求人の開拓と採用活動のサポートが主な役割です。私自身は、RAとCAで分業するからこそ、それぞれが幅広く・深く企業・学生に向き合えるのがメリットだと思っていますね。例えば、RAは様々なタイプの企業と接点を持つことができるのも醍醐味の一つ。また新卒採用は企業がある程度の人数を一括で採用する動きを取るため、母集団形成から選考を経て内定承諾を得るまでのプロセスをいかに設計するかがポイント。説明会のコンテンツや面接官の基準づくりなど、お客様への介在方法が自由自在なのもやりがいの一つです。

―― 新卒エージェントにはどんなメンバーが多いですか。組織として大切にしている価値観はありますか。

炭:新卒の就職活動に強い思い入れがある人が集っていると感じます。特に、「私もこうしておけば良かった!」と、自分の就活に今の仕事を志した原体験がある人が少なくないかもしれません。「あのときの自分のような後悔を、今の学生にはしてほしくない」。そんな使命感を持って、学生のファーストキャリアの支援にこだわっている仲間が多いと思います。

家石:それはRAも同じですね。役割としては法人営業なのですが、学生一人ひとりが良い結論を出せるように動ける人が多い。やはり、「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」というベネッセi-キャリアのミッションに共感して、入社や異動をしてきた人たちだからだと思います。それだけでなく、お客様である企業のことも心から大好きになれる人が揃っている。真剣に向き合う熱量が高いからこそ、目の前にいる人・企業のことを好きになって応援したいと思えるのだと思います。



就活前から学生を支援する、学生ファーストの私たちだからこそのサービスを

―― 『doda新卒エージェント』を利用した企業や学生からは、どのように評価されていますか。

炭:学生に回答いただくアンケートでは、「親身」というキーワードが良く出てきます。面接対策や面接後の企業評価フィードバックなどを通して、CAの向き合う姿勢が学生に評価されていることの表れだと感じますね。また、内定が出たときに学生と一緒になって喜んでいるCAも多く、それが強く印象に残ったという学生も多いです。この仕事は、就活支援を通して1人の若者の成長を見守るようなもの。どの会社に入社するか決めるのは学生ですが、結果はどうあれ成長を応援するという姿勢だけは首尾一貫して持っていることが評価されているのかもしれません。

家石:上述と関連しますが、企業からは「学生ファーストだよね」と言っていただけることが多いです。企業がその姿勢をご評価くださるのは、企業も採用さえできれば良いわけではないから。どんなに優秀な学生が沢山採用できようとも、入社早々に辞められてしまったら、活動が無駄になるだけです。入社後に長期的に活躍してもらうことを考えて、学生が心から納得のいく決断ができるように支援していること。本質的にはここを評価してくださっているのだと感じます。

―― 今後は、『doda新卒エージェント』をどのように進化させていきたいですか。

家石:企業に紹介できる学生の幅が広いほど、企業は自社にぴったりの人に出会える可能性が高まり、学生に紹介できる企業の幅が広いほど、学生は自分にぴったりの企業に出会える可能性が高まる。RA・CAの相乗効果でサービスの質はどんどん高まっていくものだと思うので、まずは自分たちRAがこれまでリーチしていなかったような企業群にも『doda新卒エージェント』を活用いただけるようにしていきたいです。そうすることで、企業にも学生にもこれまで以上の価値を届けられるようにサービスを進化させたいと思います。

炭:私たちは新卒事業全体で「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐプラットフォーム」を目指しており、多様なサービスを世に出しています。学生一人ひとりが様々な体験や学びを通して自分にあった仕事や会社を発見し、就職を実現していく。この一連の流れを分断せず、連続性のあるものにしていくことが私たちの目標。中でも『doda新卒エージェント』は、このプロセスの出口の部分を担う役割です。いざ就活を開始したときにはそれ以前の接点で得た学生のデータをもとに、素早く一人ひとりにフィットした支援やアドバイスが実行できる。そんなサービスへと進化させていきたいです。


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