【CEOインタビュー Vol.4】MissionであるGX推進で実現する『One & Colorful』な未来
ワンコイングリッシュのMission「GXの推進」とは?
— 前回はワンコイングリッシュのVision「One & Colorfulな世界」についてお話を伺いましたが、今回はMissionにフォーカスしたいと思います。兒嶋さん、もう一度ワンコイングリッシュのMissionについてお聞かせいただけますか?
兒嶋:はい、我々のMissionは「GX=グローバルトランスフォーメーション」の推進です。これは、One & Colorfulの世界を実現するために、我々がやるべきことを表しています。具体的には、個々人がグローバル体験を通じて、世界には多様な価値観が存在するということを理解し、色々な正解を受け入れ、お互いの違いに寛容になること、つまり他者を受け入れていくことができるようになる、ということです。違いはあるけど、信頼関係だったり、人を大切にすることだったり、人間として共通してベースにできるところがある。それを世界中の人たちとの交流を通して体験するということ。それがGXなんです。
ー GXという言葉は、初めて聞きました。
兒嶋:GXは「グローバルトランスフォーメーション」の略で、私たちの創った造語です。この、GXを推進するために私たちはサービスを行うわけですが、そこでは1人1人がグローバル体験を通じて、世界の多様な価値観を理解し、自分自身がどうあるべきかを考える機会が提供されます。その体験を通じて、自分の価値観を広げ、多様な他者を理解し調和しようとすることこそがVisionに直結すると考えています。
私たち自身がGX人材となる
— どのようにGXを推進していこうとお考えでしょうか?
兒嶋: 簡単に言うと、1人1人がグローバルな視点を持つことで、企業や社会全体が変革していくという意味です。私たちはGXを推進する企業として、まず私たち自身、ワンコイングリッシュのメンバー1人1人がGX人材になっていくことが重要だと考えています。なぜなら、我々がグローバル人材を創出するのならば、我々自身がなっていかないと、なんの説得力もないですし、モデルになることが重要だと考えています。みんなが一度に変わるというより、個々人のグローバル化が広がっていくイメージですね。
ー なるほど、1人1人のグローバル化がGXの中核にあり、ワンコイングリッシュが社会のひとつのモデルになる、ということなんですね。
兒嶋: その通りです。我々の会社でそれができれば、社会でも可能でしょう。いずれは社会の1人1人が多様性を尊重し、異なる価値観を理解し受け入れることで、社会全体がより豊かな文化を形成できるようになると思います。そしてそんな社会こそ「One & Colorful」な世界です。
GXを推進するための具体的なサービス
— なるほど。ワンコイングリッシュのスタッフ全員がGX人材になり、企業として社会のGXを推進するために、具体的にどのようなことをしているんでしょうか?
兒嶋: ワンコイングリッシュやJapan Switchを通じて、多国籍な講師から安価な英会話レッスンや日本語レッスンを受けられる機会を提供しています。また、留学の支援や国際交流イベントも行っていますし、今後は多国籍な講師による特別なレッスンも考えています。
ー 特別なレッスンというのは、具体的にどのようなものですか?
兒嶋: 例えば、多国籍な講師が自分の育ってきた文化について教えることで、受講者は異文化をより深く理解することができます。日本人には日本以外の多国籍な講師から、日本に来ている外国人には、日本人講師から日本の文化や習慣を伝え、知ってもらうイメージですね。こうしたこともGX推進の一環として、グローバル体験を積むための重要な機会になると思います。
グローバル人材の定義とは?
— GX推進の中で、グローバル人材という言葉が出てきましたが、これはどう定義されていますか?
兒嶋: 私たちは、グローバル人材は「異文化に生きる多様な他者を理解・リスペクトして寄り添い、信頼関係を築き、社会性と専門性を持って世界の人々と円滑にコミュニケーションができる人材」と定義しています。つまり、国籍や人種、宗教やジェンダーといった違いを理解できる国際教養を持っていて、自分のアイデンティティを持ちながらも、多様な他者との調和を促し、信頼しあいながら一緒に働ける人材ですね。
ー この定義は日本人のグローバル人材についてでしょうか?
兒嶋: いいえ。日本人だけでなく、誰に対してでも当てはまります。どんな国の人も初めはローカル人材です。英語が話せればグローバル人材ということはありません。3ヶ国語話せればグローバル、海外で仕事をすればグローバル、ということでもありません。他国を知ることで相対的に自国の文化を理解できるようになり、その上で自国だけでなく、他国の文化や習慣を尊重できる人、さらに自分の強みを活かしながらも異なる文化や価値観の持ち主とも歩み寄り、信頼関係を構築してゆこうとする人こそがグローバル人材だと考えています。
ー 最後に、児嶋さんの目指すGXの最終的な姿についてお聞かせください。
兒嶋: 最終的にはやはり、Visionである「One & Colorful」な世界を実現することです。MissionであるGXの推進を通じて、グローバル人材を増やし、誰もが多様性を理解し、尊重し合える社会を広げていきたいと思っています。
ー MissionのGX推進は、ワンコイングリッシュの目指す「One & Colorful」な世界の実現に直結しているんですね。
兒嶋: そうですね。MissionはVisionを実現していくためのHow(手段)であると考えています。Visionは”未来”であり、Missionはその未来を叶えていくための”現在”というイメージですね。