【CEOインタビュー Vol.2】ワンコイングリッシュ企業理念の核心に迫る。Vision、Mission、Valueとは?
企業理念の核心に迫る:Vision、Mission、Value とは何か?
— 兒嶋さん、今回はワンコイングリッシュの企業理念について詳しくお伺いしたいと思います。まず、企業理念が具体的にどのようなものか教えていただけますか?
兒嶋: 私たちの企業理念は3つの要素から成り立っています。それが「Vision(理想像)」、「Mission(使命)」、「Value(価値観)」です。Visionは成し遂げたい世界観・これからの未来、MissionはVisionをどのように実現させていくか、そしてValueは、Visionの実現とMissionを推進していく上で私たちが大事にしている価値観、となります。この3つで構成されているのがワンコイングリッシュの企業理念となります。
ー なるほど。この3つの要素がどのように関係し合い、企業の方向性を示しているのかがよくわかりました。では次に、それぞれの要素について詳しくお話しいただけますか?
— Vision(理想像)として掲げる世界観 ー「One & Colorful」
兒嶋: はい。まずはVision(理想像)についてお話しさせていただきます。Visionは「One & Colorful」という言葉で表現しています。この言葉には「多様性」と「個性」を大切にしながら、調和して一つになっているという意味が込められています。20世紀のようにみんなが同じであることが求められる時代から、21世紀では違いこそが人間の価値になる時代だと考えています。
インタビュアー: つまり、多様性を尊重しつつも、バラバラではなく調和しているということですね。それは単なる個性の尊重ではなく、他者へのリスペクトが重要であると。
兒嶋: その通りです。個性は他者がいて初めて成り立つものであり、だからこそ他者を尊重し、違いを受け入れつつも共に大きな全体を築いていくことが大切だと考えています。この考え方が私たちのVisionであり、ワンコイングリッシュのサービスや存在そのものを通して、このVisionを実現したいと思っています。
Mission(使命)としてのGX推進 ― グローバル人材の創出
— Visionが明確に描かれている中で、それを実現するためのMissionについても教えてください。
兒嶋: Missionは「GX(グローバルトランスフォーメーション)の推進」です。これは私たちが独自に作った造語で、要はグローバル人材を創出していく、ということです。グローバルな経験を通じて、個々のカラーが明確になり、それが最終的に「One & Colorful」な世界を実現するための一歩になると考えています。
インタビュアー: つまり、ひとりひとりがグローバルな視点を持つことで、個々の違いを理解し、それが全体の調和に繋がるということですね。
兒嶋: そうですね。国内だけでは見えてこない違いを超えた価値観を体験し、その体験を通して個々のカラーを理解する。これがグローバルトランスフォーメーション、GXの本質です。
Value(価値観)ー 5Values(5つの行動原理)に基づく経営哲学
— それでは最後に、企業理念の中の「Value」について教えてください。
兒嶋: Valueは、先ほども言った通り、Visionの実現と、Missionを推進していく上で私たちが大事にしている「価値観」全体を指します。なので本来は短くまとめるのは難しいのですが、私たちが特に大切にしている考え方を5つにまとめ、「5 Values」と呼ぶことにしました。
兒嶋: 1つ目は「本質で判断する」ということです。これは一時的な流行なのか、それとも本当に必要な本質的な変化なのか?私たちは常に表面に惑わされず、一歩踏み込んで本質に目を向けることが大切だと考えています。
例えば、争うことで本当に問題解決になるのか?その議論は、問題の根本的な解決に結びつくのか?本当に世界のためになるのか?また、国籍や肩書きにとらわれず、個々の人間性を見て判断すること、なども挙げられます。
インタビュアー: 表面ではなく、本質で判断するというのは、長期的な視点を持つためにも重要ですね。
兒嶋: そうです。そして2つ目が「自ら変化し、景色を変える」で、自らが変化を起こすことです。自分が変化すれば、見え方も違ってきます。生物の進化を見ればわかるように、生き残るのは最も強いものではなく、変化に対応できるものです。チームや組織も同じで、常に変化に対して前向きでなければならないと考えています。
3つ目は「誠実さをもって接する」です。英語では「Act with Integrity」としていますが、英語の「Integrity」は日本語版の「誠実」より、私たちのValueを表す言葉として相応しいと考えています。本来、Integrityという言葉は「誠実」よりも深い意味を持つ言葉です。単純に誠実である、というだけでなく、自分の行動と信念に関する一貫性を持つこと、倫理観を高く持つことなど、他者との信頼関係を築く基盤となる人間性に関して、深い意味合いがあります。こちらに関してはまた詳しくお話しします。
そして4つ目は「チームの力を最大化する」。会社はチームなので、チームであることを最大限活かさない手はありません。意見が対立しても、議論し理解し合い、調和を目指すことで個人では到達できない成果を出すことができます。
最後に、5つ目ですが「1人1人の世界を広げる」です。我々が行うのは、ただ英語を教えるだけではなく、生徒の皆さまに新しいドアを開いていただく機会を提供し、その結果、視野を広げて人生を豊かにしてもらうことです。それぞれの国の文化や価値観を伝えることによって、世界はもっともっと広いんだよってことを伝えられる。その結果、色々な国に興味を持ち、グローバル体験をするようになり、人生がさらに広がっていく。そういうことだと思っています。そして、私たち自身も世界を広げていくこと、世界を広げていく人間になっていくことが、まさにMissionである「GXの推進」そのものになるわけです。
インタビュアー: ありがとうございます。5 Valuesがどのような価値観で、なぜ大切にすべきか分かりました。