こんにちは、採用担当の上田です。ようやく季節が少し秋めいてきましたね。店頭には芋・栗・南瓜の商品がたくさん増えるこの季節、皆さんこれからのシーズンが楽しみなのではないでしょうか?!また南瓜といえば、カボチャ。日本で既に定着しているハロウィンは毎年売上規模が年々伸び続けており、バレンタインの規模を超え、その市場規模は1300億を超える勢いだそうです。我が家は毎年、ご近所さん同士で仮装した子供たちが『Trick or Treat』と言って近所にお菓子をもらいに行くイベントを開催しています。子供から大人まで楽しめるイベント、ハッピーが集う場所としても、毎年売上規模が更新している理由は、納得できるなぁと改めて感じました。
さて、今回は先月ローンチしたばかりのNadiaの新サービス『Tokyo Recipes By Nadia』のプロダクトマネージャーをしている洪さんのインタビューしてみました!新しいサービスに向けた開発までの想いやこれからの戦略など、楽しみなお話が盛りだくさんでした!ぜひお楽しみください。
私から洪さんのプロフィールを紹介させてもらいます! 中国遼寧省出身で2015年3月に来日、明治大学大学院を修了後、新卒で米穀を取り扱う専門商社に入社。5年間は自社ECサイトの構築・運営や法人営業に従事し、2025年1月よりNadia株式会社にジョイン。入社後はNadiaのECサービス拡販に従事、直近では8月にリリースした海外向け新サービス「Tokyo Recipes by Nadia」のPMとして関わっています。趣味はF1観戦、仕事にも活かせる戦術がたくさん学べる点が興味深い、いつか鈴鹿に行ってみたいとの事です。また、沖縄が大好きで年に一度、家族で旅行に行く事を楽しみにしているそうです。
まず、今回のサービス内容について教えてください。 コンセプトは「日本の食文化を世界に」。日本の家庭で愛される料理を、北米をはじめとする世界中の人々に向けてお届けするメディアです。利用者の想定としては 訪日で食べた日本の家庭料理を、自国に帰っても再現したい方、日本の家庭料理の文化を学びたい方 などを対象としています。
サービスの開発にあたり、ユーザーに伝えたい想い、大事にしたポイントなど教えてください。 ユーザーにとってわかりやすく、作りやすいことを常に意識しています。 計量表記や食材に関しても現地で調達できるものを中心とし、ないものに関しては代替案を提示するなど、現地の方に理解しやすいように作っています。
また、レシピだけでなく なぜこの料理が作られたのかなど歴史的背景や文化、日本ではどんな時に食べられているのか 、などもローカライズしてコンテンツにしています。より、外国の方にも興味関心を持ってもらえるようなテーマを織り交ぜてコンテンツ作りをしている点は大事にしているところです。
なぜ、このサービスを開発することになったのでしょうか? 元々、Nadiaの中で海外向けのサービスにチャレンジしたい想いがあり、その想いを引き継いだ形で始まったプロジェクトでした。入社後に、サービス構想を聞く中で これまでの経歴やバックグランドを活かす事ができる 、更に自身が日本に 来日したきっかけでもある日本文化へ興味関心、食文化の継承などにも関わる事ができる 、その事についてワクワクした事を今でも覚えています。
常にユーザー側の立場で『こうだったらいいな』『こんなコンテンツがあったらいいな』と具体的なサービスの詳細に落とし込んでいきました。
実体験(日本の家庭料理の素晴らしさ)を通して、自身と同じように 情報発信を通じて日本の食文化を好きになってもらいたいという想い に繋がっています。
Tokyo Recipes By Nadiaの企画の背景、開発までの流れを教えてください。 開発期間はおおよそ約3か月です。
ゴールが決まった後は、システム開発までにやらなければいけないタスクや、課題が洗い出されました。正直、このようなサービスのシステム開発のプロジェクトは初めてだったため、たくさんの方に協力いただきながらなんとかローンチを迎えたという状況でした。
特にこだわった点としては 情報の正確さ、シンプルな情報でお届けするという点 にこだわりました。サイトデザインは、 外国人の方にも親しみを持ってもらえる ようなデザイン、 日本らしさ というところにこだわりもって作りました。
システム開発は社内のプロダクトチームと連携しながら進捗確認、品質管理に勤しみました。コンテンツに関しては、Nadia創業時よりご活躍いただいている料理家の高橋 善郎さんを起用し、オリジナルレシピを考案いただきました。今回は北米向けという事でしたので、全コンテンツをローカライズしています。
この作業は正直、レシピ数が多いだけに骨が折れる作業でした。まずはひとつひとつのレシピをローカライズし、最終的にネイティブの方にチェックしてもらう作業を続けました。また、北米の法律にも触れないように細心の注意を払いながら開発を進めていきました。
社内の新規プロジェクトを進めるにあたり、どのような過程で物事が進んでいくのでしょうか? システム開発時と同様に最初に、各フェーズ毎のゴールに対してのタスク・課題整理を行います。その後、逆算していつまでにタスクをやるべきなのかを洗い出し、必要な準備を行います。
現在は、次の期日までにトラフィックを上げる、レシピ数を増やす事をゴールとしています。ただ、当初予定していたタスクが、うまくいかなかったり、状況に応じて変化していくため、柔軟にシフトチェンジしていく必要があります。うまく自身でもコントロールしながら各関係者とのコミュニケーションを取る事、困ったら相談して協力を仰ぐ事も大事にしています。
プロジェクトを前進させる為に、工夫したポイントがあったら教えてください。 当時は、入社後まだ間もないという事もあり、各部署でどのような仕事をしているかを理解するところから始まった状況でした。8月のローンチに向けて限られた期間の中で、まずは自ら色々な人と接点を持つことに尽力しNadiaの組織理解にいち早く努めました。その後、プロジェクトの進行とともに一番最短でゴールにたどり着くために最適な担当者への相談、アドバイスを受け無事にリリースを迎えました。
また、サービス開発に活かすために、実際に日本へ留学している学生さんとの交流の場を持ち、ユーザーヒアリングを実施することで、コンテンツ内に活かせるようにしました。
苦労した点、大変だったエピソードがありましたら教えてください。 大きく3つくらいあります。プロジェクト推進をする上で、 ITやシステム開発の知識がなかった為、苦労する事が多かった と感じています。システム開発が進む中で急遽、このコンテンツが必要になるなど事前準備がギリギリになってしまった事もあったので、反省点として今後に活かしたいです。
今回の学びとして、自身が知らない分野においても 全体把握をすることで、先を読む力が必要 だと感じました。他のメンバーが何をしているのか、今後何を必要としているのかという事を理解することで自身で気づき、行動に活かせる点もあると感じています。
今回のターゲットが、外国人向けという事で日本で人気のあるコンテンツやトンマナ等と 全く違う価値感が受け入れられている という事が分かりました。インスタのコンテンツもよりポップなイメージ、トンマナがうけていますし、いまだに正解はわからない状況ですが、トライアンドエラーでやっています。また、常にユーザー目線、正確な情報をお届けする事にも工夫を凝らしています。正直、現地在住者ではない為、情報収集や想像の中で考える事が多くなっているのですが、なるべく現地の人とコミュニケーションを取ったり、ヒアリングなどをしながら現地に親しみやすいコンテンツ作りに励んでいます。
掲載中のレシピの中で、一番思い入れのあるレシピがありましたら教えてください。 実は、これまで発信していく中で デザートと揚げ物が人気のある ことが分かりました!最近ですと、サーモンフライのタルタルソースが人気があったのですが、見た目の華やかさはもちろんのこと、お料理の工程の中に、卵液をビニール袋の中で浸してからパン粉をつけるといった時短行程が含まれているものでした。このような時短アイデアを採用しているレシピも外国ではなかなか珍しいのかなと考えており、今後はNadia本体でバズったアイデアレシピなども投稿していきたいと考えています。
また、私が好きなレシピはサービス当初にオリジナルレシピとして掲載した【DoraCake/どら焼き】が好きです。実際にキッチンでも試作をしましたが、生地をホットケーキミックスで作っているので、時短簡単ですし、小豆を甘く煮て食べることはアジア圏特有の食文化なので、この点も外国人の方にとっては興味深いのでは・・と思っています。
今後どのようにサービスを販売・プロモーションをしていく予定ですか? 現状はSNSを中心にまずは多くの人の目に触れる機会を増やしています。また北米向けでユーザー数の多いSNSなども活用しつつ、毎日のトラフィックを追っています。
今後は、これまでNadiaに掲載したコンテンツを中心に、キラーコンテンツのようなものを投入する事でそれが起爆剤となり、 反応が得られた場合には継続的に『連打していく』 、そこで何か道筋が見えるかもしれない、そう信じています。
現在はトラフィックの拡大を目指していますが、主なターゲットとしてユーザーが限定されていることから(日本食に対して、興味関心が高い外国人の方)そのターゲットに対してどのように訴求するのか、もっと調査する必要がありますし、より お料理を楽しく感じてもらえるようなコンテンツ作り 『Nadia』が得意とする時短、簡単コンテンツなどにも力を入れていきたいと思います。
今後、どんな事に挑戦していきたいですか? まずは目下のゴールである、 トラフィックを増やすためにどうしていくか、ユーザーの好みの発信を考える事が大事 だと考えています。
SNS発信を継続していく事はもちろん、新しい施策にもチャレンジしていきます。元々、Nadiaでも取り組んでいることを実直にやる事、Tokyo Recipes By Nadiaの仲間を増やしていく事が必要だと感じています。
具体的には海外で一定の影響力のある食のインフルエンサーをたくさん発掘して、関係性構築をしていきたいです。国籍を問わず、『日本や日本の食文化が好きな方』と繋がる事で必然的にファンを増やしていく事、起爆剤のひとつにしていきたいと思っています。
また、既存事業ではNadiaは既に多くのクライアント様のプロモーションのご支援に携わらせていただいております。今後は、Tokyo Recipes By Nadiaの活用によって、海外進出を目指すクライアント様との取り組みを強化し、海外での事業展開に一層の価値を提供できるよう取り組んでいきたいと考えています。