ケータリング事業部 オンサイトチームリーダー/安藤
ルート営業、トラックドライバー、プロを目指したバスケットボール、居酒屋の店長、そして葬儀会社での勤務。
一見すると脈絡のないように思えるキャリアを歩んできた安藤さん。現在はボンディッシュのケータリング事業部でオンサイトチームのリーダーを務め、イベント当日の現場運営からスタッフのディレクションまでを担っています。
今回は、ケータリング現場のリアルや仕事の面白さ、これから新たに加わる「イベントコーディネーター」への期待について伺いました。
――現在はケータリング事業部でどんな仕事をされていますか?
現在は、ケータリング事業部のオーダーメイドケータリングチーム内にある「オンサイトチーム」のリーダーをしています。
プランナーがクライアントから受注・確定した案件に対して、必要な備品やドリンクの在庫管理・発注、配送車両や最適なルートの手配、当日のサービススタッフの手配、イベント当日の現場を統括したり、最後は撤収作業をして本社に戻ってきて片付けもします。
簡単に言うと、ケータリングを現場でちゃんと成立させるための、運営全般を担っているチームです。
案件によって規模も内容も全然違いますが、平均すると1案件あたり10~30名くらいのスタッフが関わっていて、最大では10,000名規模の案件にも対応しています。
事前にしっかり準備はしますが、当日は予定通りにいかないことも多いです。
だからこそ、「今何が起きているのか」「次に何が起きそうか」を考えながら、その場で判断して動くことがすごく大事な仕事だと思っています。
――今回、新しく「イベントコーディネーター」というポジションを立ち上げることになりました。どんな役割を期待していますか?
これまでは、提案から当日の運営管理まで、プランナーが一括して担っていました。
案件が増えていく中で、プランナーにはもっとクライアントへの提案や企画に集中してもらうべきだという考えの一方で、現場の運営については、専門的に見れる人が必要になってきました。
そこで立ち上げたのが「イベントコーディネーター」です。
会場の図面を見て動線を考え、必要な什器や備品を手配したり、当日のスタッフの手配まで組み立てます。
そして当日は、実際に現場に入ってスタッフに指示を出しながら、イベント全体を見ていきます。
「今日、このイベントをどう成功させるか」を現場で考えて、動かしていく仕事だと思っています。
僕たちオンサイトチームとしても、これから案件数や規模が大きくなっていく中で、現場を安心して任せられる人が増えることは、すごく大きいと思っています。
今は首都圏の法人企業様向け案件が中心ですが、地方での大規模なプロジェクト案件をいただく機会も増えてきました。
こうした案件をスムーズに並行して動かせる体制ができれば、その先には海外も含めた展開も見えてくると思っていて、ボンディッシュが掲げている「ケータリング世界一」というビジョンに近づくためにも、今、組織の基盤をつくっているところです。
――実際のケータリング現場では、どんな力が求められますか?
やっぱり一番は、臨機応変に対応する力だと思います。
事前にプランナーとクライアントの担当者がすり合わせをした情報の共有はあります。でも、当日はその通りにいかないこともあります。
例えば、「急きょ30分以内に乾杯用のシャンパングラスを追加で用意してほしい」といったリクエストが入ることもありました。
そういうときに、「予定にないので無理です」ではなくて、どうすればできるのかを考えて、必要な人に指示を出して動きます。この事例だと、実際にシャンパングラスを人数分レンタルできるところを探して手配しました。
大事なのは、お客様から言われたことだけに対応するのではなくて、「本当に何を求めているのか」を考えることだと思っています。
「グラスを増やしてほしい」という言葉の裏には、幹事様の「この乾杯をちゃんと成功させたい」「ゲストに気持ちよく過ごしてほしい」という思いがあります。そして、結果的に「そこまでやってくれるんだ」と喜んでもらえることがあります。
ボンディッシュには「お客様の本質的ニーズからスタートして、wow!を味付けする」というレシピ(行動指針)がありますが、現場にいるとまさにそういうことだなと感じます。
ケータリングは、毎回会場も違えば、ゲストも違うし、イベントの目的も違います。また、その会においての重役はどなたなのか…ご紹介をいただかなくても会の雰囲気などから察する力も身に付きました。マニュアル通りに動くだけではなくて、その場を見て、自分で判断する力がすごく大事です。
――安藤さん自身は、どんな経験が今の仕事に活きていると感じますか?
実は、これまでのキャリアが全部つながっていると思っています。
新卒で入社したのは金属加工の専門会社で、ルート営業や2トントラックでの製品配達を担当していました。でも、どうしてもプロのバスケットボール選手になるという、子どもの頃からの夢を諦めきれなくて、思い切って会社を辞め、ストリートバスケの大会に挑戦しながら、アルバイト生活をしていました。
そのとき、ダブルワークの一つとして始めたのが居酒屋のホールスタッフです。そこから飲食の仕事に入り、知り合いの紹介で葬儀会社に転職したり、結婚して子どもができたことをきっかけに、長くアルバイトをしていた居酒屋で正社員として働くなどもしました。この時、元々はホールだけでしたが、店長になることから調理も一から覚えていきました。
一見するとバラバラなのですが、今振り返ると、全部今の仕事に活きています。
ルート営業で身につけた交渉力、トラックに乗っていたことで身についた配送や段取りの感覚、居酒屋での接客や調理、店長としてのマネジメント、葬儀会社で経験した細やかな気配り。
「この経験、今ここで使うんだ」って思うことが本当に多いです。
――特に「飲食店での経験が活きている」と感じるのはどんなところですか?
居酒屋時代に身につけた、店全体を見る感覚はかなり活きています。
副店長の頃は人手不足もあって、2週間おきに違う店舗へヘルプに行くような時期もありました。
当時は本当に大変でしたけど、いろいろな店舗で、初めてのスタッフと一緒に働く経験を繰り返したことで、どんな環境でもすぐに馴染んで仕事ができるようになったと思います。
「この人はこういうタイプだな」「今この人にお願いした方がいいな」と、現場を見ながら判断する。
そういう環境への適応力や、人との距離感をつかむ力は、居酒屋時代にかなり鍛えられたと思います。
――居酒屋での仕事から、ボンディッシュへの転職を決めたきっかけを教えてください。
居酒屋での仕事を一通り経験して、「自分の中ではやりきったな」と思えるようになった頃、高校時代にアルバイトをしていたときの先輩で、今はボンディッシュの人事室長をしている清水さんから声をかけてもらいました。
そのときに、「これから先の長期的なキャリアを考えるなら、PCスキルを身につけるなど、将来の選択肢を広げることも考えたほうがいいんじゃないか」と言ってもらいました。
自分のことのように親身になって考えてくれているのが伝わってきたので、それをきっかけに、本格的に転職を考えるようになりました。中・長距離ドライバーなど、飲食以外の仕事も含めていろいろな選択肢を考えていました。
実は、初期段階では会社名も具体的な業界も自分から特に聞いてなかったので「もしかして怪しい会社なんじゃないか……?」と怪しんだこともありました(笑)。
それでも最終的に入社を決めたのは、やっぱり清水さんを信頼していたからです。
高校時代から知っている人で、人として誠実なことは分かっていましたし、その清水さんが自分の将来のことを考えて声をかけてくれた。そのことが大きかったですね。
結果的に、それがボンディッシュに入るきっかけになりました。
――ケータリングサービスで新しく学んだことはありますか?
入社して間もない頃に、大型スポーツイベントの案件を担当したことがあったのですが、そこで居酒屋時代の接客をそのまま出してしまっていました。
居酒屋って活気があって、フレンドリーに「ありがとうございまっす!また来てくださいね!!」みたいな接客をするのですが、ケータリングではイベントによってはもっと洗練された雰囲気が求められます。
そのときに、「サービスって、いつでも同じではないんだな」と学びました。
会場の雰囲気やお客様の層、イベントの趣旨によって、立ち振る舞いや声のかけ方も変える必要があいます。
それからは、目の前のお客様だけではなくて、会場全体の雰囲気も見るようになりました。
――ケータリングならではの「面白さ」はどこにありますか?
やっぱり、毎回違うことですね。
飲食店だと、基本的には同じ店舗で、同じようなオペレーションを繰り返しながら、どうやってもっと良くしていくかを考えていきます。
ケータリングは、案件ごとに会場も違えば、料理も違うし、ゲストも違う。感覚としては、毎回新しいお店をつくっているような感じに近いですね。
だから、毎回ゼロから考える部分があります。
何日も前から準備して、当日もいろいろなことに対応して、最後にイベントが無事終わったときは、「やり切ったな」という達成感があります。
さらに、ゲストやクライアントから「ボンディッシュさんに任せて本当によかった、ありがとう」と直接言っていただけたときは、本当に嬉しいです。
――どんなメンバーと一緒に働いていますか?
ケータリングチームは同年代のメンバーも多くて、意見交換が活発です。お互いに思ったことを言えるし、切磋琢磨できます。
僕自身は、意見がぶつかったときや、ちょっと摩擦が起きたときに、間に入って話を聞くことも多く、自分では「バランサー」みたいな役割かなと思っています(笑)。
あと、新卒社員や若いアルバイトスタッフから刺激を受けることも多いです。「こうしたらもっと現場がスムーズになるんじゃないですか?」と、自分から考えて提案してくれる人もいます。
そういう姿勢を見ると、こっちも負けていられないなと思います。
――これから一緒に働く仲間に伝えたいメッセージをお願いします。
ケータリングの仕事の魅力は、毎回違う現場でゼロから形をつくり上げ、成功したときにゲストやクライアントから直接「ありがとう」と感謝していただけることです。ただ、現場ではどれだけ準備をしていても予定外のことが必ず起きます。だからこそ、「指示されたことだけをやる」のではなく、「今どう動くべきか」を自分で考えて柔軟に判断し、動ける人に仲間に入ってきてほしいです。
特に飲食店で店長をやっていた方なら、全体を見渡しながら臨機応変に対応した経験がそのまま活きるはずです。もちろん未経験でも問題ありません。働き方としても、最初からすべてを一人で抱え込んでもらうつもりはなく、サポートしながら少しずつ任せる範囲を広げていきます。僕自身も、これからは新しいメンバーの成長をしっかり支えていきたいと思っています。
ケータリングは、プランナーやコーディネーター、調理・サービススタッフ、お客様など、たくさんの人の力が一つにつながることで完成します。だからこそ「これは自分の仕事じゃない」と線引きせず、周りを見て助け合える姿勢が、イベントの成功やチームの達成感につながります。
僕自身、ルート営業、トラックドライバー、居酒屋、葬儀会社など、一見バラバラに見える経験が今すべて活きています。「自分のこれまでの経験を、次は違う形で活かしてみたい」という思いを持っている方と一緒に、これからもっと大きなイベントをつくっていけたら嬉しいですね。
——最後に
安藤さんのお話を聞いていると、一見バラバラに見えるキャリアも、振り返ってみるとすべて今につながっているということを改めて感じます。
ケータリングチームの新ポジションであるイベントコーディネーターも、決められた仕事をこなすだけではなく、現場を見て、自分で考え、人を動かしながら一つのイベントをつくっていくポジションです。
これまでのキャリアの“点”が、思いがけない形でつながる仕事になるかもしれません。
安藤さんをはじめ、オンサイトチームと一緒に、これからさらに多くのイベントをつくっていく仲間をお待ちしています。